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2008年10月15日 (水)

小説木幡記:2008/10/15(水)クラウド:雲中のスーパーコンピュータ

 今夜NHKのクローズアップ現代で、「クラウド」雲、つまり巨大なスパコン(スーパーコンピュータ)が目に見えないインターネット上で稼働し、それを有効利用する者達には、「コンピュータが目に見えない=雲の上」、と言われ出したことの解説があった。

 多くの企業が採用しだしたようだ。
 発端は例によってアメリカのヴェンチャー企業らしい。余には耳新しいので正式名称は覚えられなかった。ただ、後発の(笑)マイクロソフト社のCEOもさかんに「クラウド」を連発していた。そしておなじみのGoogleもクラウド会社と提携したようだ。クラウド会社はビジネス、Googleは消費(一般利用者)という構図らしい。

 そういえば、Googleのサービスの中に、ネット上に文章や数値を蓄え、自由に使えるサービスが昨年?くらいから日本でも使えるようになっていた。(Googleドキュメント
 それのビジネス判だとあたりを付けて、30分鑑賞しておった(まるで大河ドラマのように)。普通の大企業で、開発経費は1/6、運用も1/6の投資でできて、データ管理はクラウドの会社に任せ、インターネットが使えればどこからでも、企業で必要な仕事は全部やってくれるのだから、便利なものだ。もちろん各PCには、高額ソフトウェアを入れる必要はない。多分、ブラウザを少し改良した専用入出力ソフトか、ないし別の中小企業事例では、ブラウザで直接扱っていた。

 もちろん、ビジネスだから、これまで高額すぎて、とても使えなかったようなソフトアプリケーションが、小さなお店や工場でも安価に使えるのがクラウドの目玉だと、紹介されていた。たとえば、高度(すぎる!)人事管理、予測推測、そういう難しいことが、すいすい出来る場面がたくさんあった。店売の商品予測なんて、全国・世界あらゆるところから、たちどころに消費傾向がグラフ化される(だろう)。

 これが可能なのは、雲中にあるスパコン(Sunのマークが目だった(笑))というのか、高速ワークステーションの集合体なのかが、強力だから、PCでは出来ないことを、関係者全員がそれぞれに使える。そして、入出力ポイントの自由度が高いから(多分、新幹線からでも、喫茶店からでも)、あらゆる関係者が断片的情報を随時入力し、データベースの密度が高くなる。

 人工知能の古典的用語で言えば、教師付(統合ソフト、ないし会社幹部)黒板(関係者の数だけ書き込み、読み込み、自由)システム、と言って良いだろう。

……

 と、話が小難しくなってきたので、要点をまとめると。
 業務システムが、現代blog並に扱いやすくなった。それは個人にとってもそうだ。高級PCに山のようなシステムを積まなくても、ネットにアクセスするだけでよい。つまりはケータイでも。iPhoneなんて似合っているね(笑)。
 そしてそこから得られるデータは、全社一丸の共通データベースを強力なソフトウェアで処理加工したものだから、精度や扱いやすさが格段に良くなっている。

 恐ろしい話だが、各営業の個人的精密な働きぶりや、近未来の成果予測まで、あっという間に表示される。
 メリットは以上のようにいろいろある。
 (メリット・デメリットはコインの表裏、じゃがね)
 まるで、MSーOfficeさようなら、クラウド・システム今日わ! のように見える。

 ただね。好事魔多しとか、古典にもいわれておって。
 注意事項もいっぱいある。しかしそれは専門家のお仕事。
 余が言えることは、今から40年も昔、余は300ボーの通信速度で、小難しい業務を一括管理してくれるIBMのサービスに惚れ込んだ。IBMにある当時360システムだっけ、が全部まとめて処理してくれて、各顧客は安価にサービスを使えるという優れものじゃった。同時期に当時の電電公社(NTTの昔の名前)も、似たサービスをやっていた~。この頃は、集中管理が時代の先端だった。

 そしてPC時代が到来した。しかしまだ非力だった。
 インターネットが出た時代、1990~、それは「分散方式」が時代の先端だった。
 そして今、クラウド雲中スパコン。これはね、集中管理方式の世界規模のものだ。
 さて、その先は。
 みてみたい。

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