小説木幡記:2008/10/02(木)近況:十月になってしまった
気がついたら10月だ。短い夏だった。あああ~というまに過ぎ去って、新しい秋。
さて、近況。
昨日は、「これからの会議は、ノートPC持参で出席しよう」と思って、MacBookを調整しだした。ネットから、学内メルにアクセスして、厖大なデータを引き下ろした。
進んでいる人だと、会議場でモバイルというのだろうか、直接アクセスして添付ファイルを眺めるところだが、まだまだ遅れている余は、一旦はノートPCにダウンロードして、展開してから会議場で使おうと思ったわけ。
ところが厖大な添付ファイルは全部MS系というか、ワードやエクセルばかりで、アップル社のMacBookでは扱いにくい。対処法はいろいろあるが、一番気軽でお金もかからない方法として、以前NeoOfficeをダウンロードしておいたので、それで確認した。
で、全部で10件のファイルを一々斜め読みしようとしたら、どれもこれも重厚内容(会議資料だからな)。頭が痛くなった。
その上、外ではマウスなしで扱えるように練習したが、カーソルがうまく動かせない。マウスは昨年から汎用タイプの無線をつかっているので、Mac系もWin系もUSBに受信機を差し込むだけでとても快適。ただし、コードがないので、外では失うことの心配性。だから、マウスなしを練習し出したが、む、む、難しい。
なんのこっちゃと、独り言。紙の方がよほど読みやすく扱いやすい。しかし、次々と改訂版のでる厖大多種の資料を一々会議場で配布されたり、あるいは印刷持参するたびに、ものすごくもったいない気がしてきて、ノートPC持参に決めたのだが。
慣れないことをするのは苦労する。
NeoOfficeは、MS社のOffice2003をそっくり代行するが、フォントの大きさを極端に変えたりすると、ATOK日本語入力との相性のせいか、カーソルがあらぬ方向に飛んでしまう症状があった。
たとえば10ポイントフォントを20ポイントに強調拡大し、日本語を挿入したりすると。
いずれ治るだろう。ひっきりなしに仕様がアップしているから。
今のところ、会議を思い出すと何人かの教授連がノートPC持参で来る。そりゃそうだ、数百ページの印刷物を印刷して出向くのがおかしい。余は遅れている。それもあるが、というよりは、せめて会議くらいはキーボード・マウスから解放されて、無念無想の境地で会議の流れを味わいたいという、~あはは。
京阪電車や新幹線の中でノートPCを使っている人をみると、うっと、胸がつまり吐き気がする。(感情移入が激しいから、車中酔いを想像するわけ)
なかなか複雑な気持ちだ。
会議場で、会議酔いを始めたら、困るなぁ。
もしも40年近く前に、PCがうまれなかったなら、もしも20年ほど前にノートPCが生まれなかったなら、余の人生もちがっていただろうな、と感慨深い。
ところで、幕末明治維新物語で、勝海舟や西郷さんや坂本龍馬さん、近藤さんや土方さんが、厖大な資料を手にしているのをみたことがない。あのころは、「あ」とか「う」とか、「おいどんは」とか「斬る!」とか、簡単な日本語で意思疎通がはかれたのだろうかな(笑)。
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コメント
愉快ですなあ
会議にノートPCを持ち込む。
えらい決心しましたね。
今後の成り行き、まことに楽しみです。
当方はカバンを持たないので資料は胸ポケットにはいる範囲です。
会議で貰った資料は帰りにソッと破いてごみ箱へ・・・。
コンピュータや通信が進化して有り難いのは会議で必要なことはメールで事前に送ることも、事後に送り合うこともできる事でしょうか。
当方は会議でメモを取る後輩を怒鳴りつけたことがあります。
(せっかく直接会うて話しとんや、しっかり聴いてよ、メモなんかせんで)
どうもコチラは明治維新直後の(あ、うん)のスタイルを好むようです。
本当は(会議)をやっているうちは仕事はできませんよね。
課長時代、責任ある会議に出ようとしたら先輩の事業部長さんに、
(~くん、君はこの会議に出なくていい、それより仕事してくれ、会議は年寄りでいい))
と言われて、会議に自分で行ってくれた先輩を見て嬉しかったのを覚えています。
・・・
アレッ?会議は年寄りでいい??我々は今は???
え~と、還暦は過ぎたし・・・!!??
やっぱ(MacBook)持ちこまなアカンのやろか?
愉快です、まことに愉快です。
投稿: ふうてん | 2008年10月 2日 (木) 09時58分
ふうてんさん、夜になってしまいました。
最近、野暮用が多いです。(会議も? 笑)緊張症なので疲労が多いです。眠れば楽になるからまだ軽症です。しかしMuBlogの頻度や密度は落ちてきています。
MacBookですね。
事前に10のファイルを開けておいて、スリープさせておきました。議事進行に合わせて、別紙などをすいすい開けてみていました。
書き込みはしませんでした。そのかわりMacのスティキィーとかいうメモ帳に3件ほど書きました。単語が三つです。
本紙ファイルには、ときどきカーソルで囲んで蛍光色にしていました。気楽ですね。
ふうてんさんに似たところもあって、原則的に、授業での学生発表、会議での同僚発言などは、滅多にまったくメモしません。ひたすら目を閉じて、声だけ聞いています。居眠りの危険性は大きいですが、聞いてわからんことは、発表学生や発言同僚が間違っておるからだぁ! と、余裕をもって生きてきました。それで、なんとなく、しのいできたのです。
若い頃の上司の方法論、というか指導は、全員の発言を最後まで聞いて、最後に思うところを述べればよい、というものでした。まるで帝王教育うけたようなものですなぁ(笑)
というわけで、厖大な資料を印刷しなくても、Mac上のマーカーペンを使ったり、単語メモを残すことで、MacBookは今後の必需品になりそうです。
電池も、最近はすぐれていますね、3時間弱たっても、70%ほど残っておりました。
で最後に。
ふうてんさんのやり方、考え方は、相変わらず正鵠射ています。ますます真似します。(会議場持参PCは、お守りみたいなものです)
投稿: Mu→ふうてん | 2008年10月 2日 (木) 21時49分