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2008年8月 6日 (水)

小説木幡記:2008/08/06(水)ガソリン

 数日前にRSに乗っていて、燃料が限界になっていることに気付いた。マシン系に関しては大体用心深い方なので、驚いた。こういうことは十年に一度あるかないかの「事件」だった。
 ということは、燃料が少なくなると、センサーが働いて、その信号を余に知らせる、という機能が働いていることに、この代のRSで、初めて確認したわけだ。つまり、先代のRSは、その確認をしていなかった。

 何故、こんな異変が起きたのか。
 実に単純なことで、燃料、つまりガソリンが高額なので、お金を出し渋り、し始めたのだろう。1リットルあたり180円するので、40リットル入れると、7千円を超える。一年前だと、多分4千円台だった。気分的には一ヶ月あたり、燃料代が二倍になった思いがする。

 世界には悪い人が沢山いて、原油でお金を儲けているのだろう。商売は儲けないと話にならないが、どんなことでもやり過ぎると「悪」になる。お馬鹿な東大卒業生が「お金を儲けて、何が悪い?」と、言いふらした結果懲役刑を喰らっているが、悪いから刑務所に入るのだろう。あはは()。江戸時代の教訓を、真面目に思い出してみよう。身分制度が堅くあって、士農工商となっていた。人の稼業にケチを付けるつもりはないが、「商い人」は、はなから人の財産をかすめ取ると見なされていた証なんじゃろう脳(うふふ)。余の先祖は福井県の山奥の、炭焼きじゃったそうで、枠からはみ出していそうや。

 ベニスの商人とか、(悪の)越後屋とか、仕掛け人の対象とか、キリスト様に市場で鞭打たれた人とか、大体むかしから「商い」は悪いことをすると、人々の暗黙の、つまりデフォルト事項だったんでしょうね。
 その点、武士は喰わねど高楊枝とか、~。落ちぶれ果てても平手は武士じゃ、男の散り際だけは知っており申す~、とかな。

 というわけで、大昔、余の大好きな「数の子」が投機の対象になって、一時的に宝石扱いされたことがあった。余は若かったせいか激怒していた。そしたら、なにかの拍子に値崩れして、たたき売りしても売れなくなった。余は溜飲をさげたのう。

 で、世界、世の中の投機好きの人達へ。そのうち、なにかの拍子に、投棄せざるを得なくなる日を、こっそりMuは待っております。どんなことでも、バランスを崩すと、もともこもなくなるもんです。「念力駆動のエンジン」だなんて、発明されたら、石油なんてね、博物館に「化石燃料」として飾られ、あまったのは大地に戻されることでしょう。

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