昭和の鉄道模型をつくる(31)飯田郵便局
著者Mu注: 先回の30号掲載が7月4日で今日は28日、3週間以上間隔が空きました。実は先々週あたりに、この週刊誌「昭和の鉄道模型をつくる」は全50巻、無事完結していて、講談社に祝電を送って、祝いでもしないとならないところだったのですが、その頃は葛野も木幡も激動の学期末と、怒濤の会議に襲われまして、どうにもならなかった次第です。
漸く復帰できそうなので、しばらくは毎週に一巻程度、記事を掲載していきます。となると、あと20巻残っていますから、ええとぉ20週、完成は来年になりますね。気の長い話です。
そうそう、NHK-TVの趣味悠々では、先回のHOゲージに続いて、今回はNゲージでレイアウト(ジオラマ)を造るようです。世の中はなべて鉄道模型時代に入りました。Muは時間帯にTVを見られないので、NHK出版のテキストだけ買いました。随分よく出来た内容です。
いよいよ、Muの時代が到来しそうです()。二階建て鉄道図書館列車、万歳!
31:部品と工作(飯田郵便局)
接着剤などを多用したこともあるのですが、最近は最小限に止めています。それでも凸凹部分できっちり組み立てられますから、精密な作りです。実は、思うところあって、将来には建物の全部に照明を組み込む余地を残しているのです。二三の建物は屋根を接着しているので、もし建物を固定した後で照明を考えると、難しいでしょうね。基盤に固定していても、屋根さえ外せれば、底には丸い穴があいていますから、さらに基盤に穴を開けて、結線を通すことが出来そうです。
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なお、『鉄道模型 スペシャル No2』(モデルアート7月号(2008)臨時増刊)の、「街のストラクチャー基礎工作(1)/李昌慶」(pp98-111)によれば、既製品の建物をどれだけ改良・改修(改造ではない)するかの詳細がありました。「ここまでするのか、できるのか」と、驚愕した次第です。(私には、できそうもない改良でした)
31:鉄道模型の達人/武内寛
お住まいが、MuBlogでも以前話題にした、この週刊誌の「11号」にある、山岳鉄道の山田線・平津戸駅近くです。ですから、当初は電気もなかったようなので、驚きました。自然を相手にする仕事ですから、移った時は鉄道模型をあきらめなすったとか。しかし、鉄道模型への思い断ち切りがたく、徐々に開始し、近所の「渓流」をモチーフに、再出発されたようです。世界中、どんなところにいても、鉄道模型は健在ですね。
31:ジオラマ/レイアウトの制作(19)石油タンクを作る
工夫の要点を考えてみました。
ICテープを缶に2周巻きすることで、独特の継ぎ目、節目を作るわけです。写真をご覧下さい。なんとなく、竹もできそうですね(笑)。
缶の色塗りには驚きました。下塗りのあと、最初に「黒」を吹き付けます。次に「白」を薄めに重ね塗りするのです。すると、本物の金属製タンクのような色調になるわけです。実に感心しました。
あと、プラスティック棒をローソクなどの火であぶって折り曲げるのは、大昔、ガラス管をアルコールランプであぶって曲げた経験があるので、なるほど、と思いました。
(そうそう、ついでに、ガラス管を切るのはヤスリで円周に傷をつけるだけで、簡単に綺麗に切れました。切るというよりも、折るわけですね。さらに、切ったあとを火であぶり、溶かして滑らかにする技法も使っておりました。わたくしは、小学生の頃、化学少年だったのです!)
31:昭和の『鉄道模型』をつくる
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私は福井市で生まれたのですが、京都には幼稚園に入る前の年に移りまして、記憶にないのです。しかしその後も祖母や母の話から、武生(たけふ)、鯖江(さばえ)、足羽川(あすわがわ)の地名は聞いて知っています。すべて、未知の世界なので、今生に一度は福井市を訪れたいと考えています。
京都に移って最初に乗ったのは嵐電(らんでん:京福電車とも言っていました)で、車折(くるまざき)から嵐山まで、幼稚園に一人乗って通いました。で、その嵐電はいまでもそうなのですが、四条大宮あたりの町中は路面電車なのです。そして嵐山界隈は普通の鉄道なのです。これで当然と思いこんでいたのですが、実はそれは珍しいもののようですね。
この「福井鉄道」がそのようです。嵐電が京福電車というていたのは、福井に縁がありそうですね。この福井鉄道とは縁戚なのでしょうか? そんなことは記事になかったので、謎としてとどめておきましょう。
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さて、ソースカツ丼、発祥の地・福井。
と、書いてあるのですが、残念ながらソースカツ丼は知りません。この手の食は好物なので、食べたいですね。福井と言えば、蕎麦しか思いつきませんでした。そうそう、羽二重餅とかいうのは食した記憶がうっすらとありますね。味噌カツ丼は、名古屋でしたっけ? 世間は広いですね(

31:未来の図書館、過去の図書館
私の持っている授業には、いつもおなじみの科目「情報図書館学」と、さらに「生涯学習論」というのがあります。おおざっぱに言うと、図書館を生涯学習館の一種と見なしていますので、この二つの科目は概論として通底しているわけです。
となると、識者は知らず、MuBlog愛読者は、その生涯学習・図書館が徹頭徹尾「二階建て図書館列車」になるだろうことは、火を見るよりも明で、もはや文句の付けようもない、公理水準ですね()。アッ!プリオリ(正確には a priori)な話です。とは言うものの、話の接ぎ穂として、今ある図書館についても言及しないことには、大方の賛同をえられないわけです。長年生きておりますと、そういうことが自然にわかってくるものです。
そこで。
基地となる図書館本館をどこに建設するかで一悶着あります。これまでの学生達の考えでは、火星をテラフォーム(地球化)して本館を置いたり、あるいは月。あるいは海底、さらに京都御所の地下、…。いやいや、駅前図書館が一番、そうじゃないデパ地下にポストの数ほど図書館を、~なんとも大変な話になっておりました。
これらを総合すると、利便性の高い町中に置くか、あるいは土地の広い風光明媚なところに置くのか。この両端に二分されてきました。これは生涯学習の観点からも同じで、より高度な施設を駅前や町々に設置するのか、海辺や高原に置くのか、どちらが良いのかと、学生も迷い、私も迷ってきました。もちろん両方あれば、子どもたちも高齢者達も、勤め人も、生涯にわたって学び続ける「基地」を両手に持てるわけです。
さてそのモデルです。
現在は、ともかく「二階建てトロッコ図書館列車」を、マニア垂涎のまとの稀少Nゲージ列車を惜しげもなく切り刻み、次々と改造し、作っています。そろそろ「温泉列車付き図書館列車」も射程に入ってきております。こうなると、一種の「~づくし」となって、お笑いのネタになりそうですが、物事は、何事でも「淫する」ほどに突き詰めないと成果が出ないのも事実。
他方、さまざまな図書館本館として、木幡研では「高台の図書館」、葛野研では「山裾の図書館」を手がけています。いずれも今夏「邪馬台国周遊図書館ジオラマ」の予備製作になりますが、それぞれコンセプトを明瞭にするため、並行独立しています。
特に木幡研のは、高台の図書館の眼下には、広々とした水面・周濠を持った前方後円墳タイプの公園が見えるという趣向です()。こういう図書館で、ひなが寝ころんでミステリを読みたいものです
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