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2008年7月30日 (水)

高台の図書館:鉄道図書館(1)基盤

 授業で「未来の図書館」というテーマを学生達に考えてもらっている。毎年おもしろい作品が提出される。数年毎にでてくる「鉄道」関係の図書館を自ら確認するために、「Nゲージ鉄道模型ジオラマ教材」を手がけ始めた話はすでに記した。

 そして今春、嵯峨野鉄道図書館ジオラマを作った。今度は想像する限りの図書館を列品したいという思いに、新たにとらわれた。
 空間的な限度や、それに注ぎ込む私のエネルギー減衰は目に見えてある。そこで、小さなジオラマで、コンセプトが明瞭なものを選んで、作ることにした。30センチX60センチ程度の大きさなら、楽々と机上にのる。

 最初は、「高台の図書館」とした。
 次は「山裾の図書館」だ。さらに、海辺の図書館、海底の図書館、宇宙空間に浮かぶ図書館、地下に潜む図書館、天空の図書館、……。可能性はある。

高台の鉄道図書館本館

01:高台の図書館全景
02:正面左:池と古墳(カエル)
03:高台の停車場
 ともかく鉄道図書館本館を高台に置いて、見晴らしよくしたかった。そこに鉄路を敷いて、鉄道図書館列車を横付けにする。設置場所は、大きな池や前方後円墳タイプの公園があるから、郊外が適当だろう。郊外で足の便を確保することから、鉄道が必要になった。

 身近な宇治市、長岡京市の図書館を思い描いて造り出した。前者は高台、後者は池に面した風景。両方を合わせたかった。前方後円墳の情景は、箸墓よりも、黒塚古墳今城塚古墳が念頭にあった。箸墓は、邪馬台国周遊図書館ジオラマにとっておくことにした。

 図書館種は、セミ・専門図書館とした。公共図書館でも良かったのだが、私はむしろ大学図書館の経験が長く、そして現在も大学図書館に縁のある仕事に就いている。昨今の大学図書館は、公共図書館的な発想と運営を取り入れていて、さらに専門分野・資料に特化した面もある。だから、「高台の図書館」は、規模は小さくても、専門分野を対象にする事で、濃い内容を保てると考えた。

石の大階段:聖空間

04:図書館と石の大階段
05:石の大階段
 図書館が、鉄道図書館列車の基地・本館であったとしても、アクセスが鉄道だけではない。この作品では、遊歩道とも聖空間ともいえる「石の大階段」を設定した。この由来は、写真説明にも記したが、飛鳥の酒船石及び酒船石遺跡にある。私は、数年前に亀形石造物のある遺跡を眺めて感動した。「石」は、清浄な空間を形作る素材だと気付いた。かといって竜安寺石庭のような抽象性を目指したわけではない。鉄道図書館本館という至高所に向けての、実用的な石の階梯である。

秘密基地のような引き込み線

06:引き込み線
 このジオラマでは、28センチの直径(140ミリ半径)を持つTOMIXのミニカーブレールを多用した。そこにY字ポイントと、普通ポイントとを付加し、多少レール・レイアウトに変化を持たせた。

 引き込み線は、Y字ポイントから高台の図書館停車場に延ばし、もう一つの普通ポイントからは石の大階段の背中地下に置いた。後者は見る者によっては、秘密基地めかした「遊び」に写るだろう。ここでジオラマにおける引き込み線の効用や意味を語りはしないが、レイアウトはポイントの数だけ複雑さが増し、一般にはそれを「煩い」と言うらしい。

 どの場合も、今後私の注意すべきは、レール・レイアウトを煩くしがちな性向だと思っている。ジオラマでのポイント複数設置は、やむを得ぬ側面もあるが、これをどんな風に処理するかで、この作品が左右されるのだろう。ただし、本来の目的「二階建てトロッコ図書館列車」を目指す点からは、いくつもの引き込み線を設け、図書館分室や休憩所を作るのは意にかなっている。

全方位ジオラマ

07:裏面の情景
08:鉄道図書館本館の正面
09:金太郎の勇姿
 最初にあげた全景写真からみるなら、この三枚の写真はジオラマの裏面に相当する。しかし、図書館やホームがこちら側を向いていることからも、表裏や側面という固定視点を今後できるだけ取り払いたいと考えている。現実の図書館や風景は、立っている位置から他の面を見るのは難しい事が多い。しかし、だからこそモデルは全方位に視点を置くことが出来る、という発想が必要となる。

続く→高台(2)

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