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2008年6月11日 (水)

邪馬台国周遊図書館ジオラマ(1)レール・レイアウト

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最初のレール・レイアウト

最初のレール・レイアウト
 昨夕、邪馬台国周遊のレールを初めて仮設しました。設計図の通り、90x120センチの空間に収まりました。
 もっとも、最初に示した内容とは微妙に違いがあります。
 技術世界の問題なので詳細は省きますがメモは残します。
 TOMIXのレール(ファイトラック)のうち、ポイント(線路切り替え機)が店頭から軒並み消えていたのです。数軒の販売店を回りましたが皆同じでした。
 軽く、「ネットで購入しよう」と思って探索したら、そこも無くなっていました。
 ようやく、TOMIXのサイトを見て、事情がわかりました。
 生産停止、6月新出荷、9月新出荷、とほとんど全部のポイントの在庫が無くなっていたのです。
 ふと思ったのですが、中国での生産なので、もしかしたら地震その他の影響で、出荷が遅れる可能性も想像しました。悪くすると年末までずれ込むかも知れません。

設計変更
 店頭に、実は一種類だけが大量に残っていました。慣れた人なら写真で分かるのですが、Y字型のものでした。
 迷った末にそれを入手し、最初の設計図を書き直しました。
 つまり、多種類の電動ポイントをすべて、Y字型ポイントだけで再構成したのです。
 技術的には、Y字型ポイントを向かい合わせにするのは面倒なことが頻出するのですが、なんとかこなすつもりです。
 ただしかし、Y字型ポイントだけが売れ残り状態だったのは、これを多用するジオラマが少ないからでしょう。理由は分かりませんが、レール・レイアウトとしては幾分リアリティーが薄くなるように思えました。
 もっと別の問題があるなら、それはそれで得難い経験として消化していきたいです。

邪馬台国周遊図書館列車の第一歩
 これで工作としては、教材研究の第一歩が離陸したわけです。
 しかし、先回の小説木幡記でまとめたように、本質的な課題の解明はこれからです。

 「なぜ、鉄道図書館なのか」→ 新しい読書空間創設。書を持って遺跡周遊をしよう。
 「本館、分館、鉄道図書館の収書方針は」→ 古代史全般、纒向遺跡全般、古墳・専門誌の分担蔵書構成。
 「なぜ邪馬台国(纒向遺跡)なのか」→ 日本史の原点。
 「……」→ 生涯学習の新たな空間。

 もちろん、ほとんど総てについて、あらかじめ上述右に表層的解答は用意されています。しかし、それで本当に良いのでしょうか。図書館の孤立化、無用化、ディジタルメディアの跋扈に対して、いくつのか表層的解だけで済むものでしょうか。
 もっと深く考えないと、風車に立ち向かう人になってしまいます。

レール・レイアウトからジオラマ
 MuBlogでは、レールの配置をレイアウトと呼んでいます。この基盤に起伏を付けて立体化するとき、それをジオラマと呼びます。
 写真では左上の部分(邪馬台国展望図書館駅)のレールだけを約5センチかさ上げしていますが、実際には、この部分はモデル標高15センチ程度になります。自然景観を1/2000縮尺でまとめるつもりなので、おおよそ300mの高さになります。これだと、現実真西の二上山も含めて大和国中(くんなか)が一望の下に見渡せます。対して右側(南部)は聖山・三輪山になりますが、そこはモデル標高20センチにします。
 以上の基本設計により、約5センチ厚のスチロール板を徐々に4層まで積み上げて、途中でレールを載せたり、トンネルを貫通させます。

 お約束の卑弥呼墓所・箸墓想定場所は、画面中央下部になります。
 この中央線は、中央上部を穴師とみて、川を通します。実際の地形とは異なりますが、そこをモデルの特徴として出します。箸墓自体は、全長14センチの前方後円墳を、おそらくスチロールやアクリルで制作します。

 図書館は、先の「展望図書館駅」「巻向図書館駅(まきむく)」「三輪図書館駅」の三カ所で、いずれも図書館・駅の形態をとります。ただし、駅に図書館コーナーがあるのではなく、図書館に駅があると、発想を逆転させます。

列車名は「まほろば」
 なお、鉄道図書館列車モデルについては、現在「専門・研究研修図書館列車」として、形を成しつつあります。以前考案した一般利用者向け「愛宕」モデルとは、方向が別ですが、形態上は似通ったものになります。色塗りは、すでに失敗しております(笑)。それで、よいでしょう。
 これについては、嵯峨野鉄道図書館ジオラマ内「二階建て図書館列車考」の継続として公開します。

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