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2008年6月15日 (日)

NHK篤姫(24)篤姫の頓知

承前:NHK篤姫(23)慶福(よしとみ)と慶喜(よしのぶ)

 今夜は異国人に会うことを嫌う家定に篤姫が智慧を授けた。立礼をおしつけるハリスに、畳を十枚ほど積み上げ、その上に椅子を置き、征夷大将軍徳川家定が座る趣向だった。策は当たった。

 しかし、篤姫が、一橋慶喜の同席を将軍に依頼したことが、姑・本寿院にもれて、篤姫は彼女から折檻(笑)を受けてしまった。

 家定は篤姫に「わしのカンじゃ。慶喜は国を、徳川を見守る気持がない」 だから、ますます嫌いになったと本心を告げた。あくまでドラマのことだが、慶喜は聡明であっても、すべてのことを他人事とすませる冷血漢だったのだろう。君主の器ではない。自分自身の安逸以外は、じゃまくさい、どうでもよい、と思った人かも知れない。と、ドラマでは描かれ始めた。と、それほど慶喜役はうまく演じていた。そう言えば、新選組!!! での慶喜役もはまり役だったなぁ。

 篤姫と家定は、開国攘夷について今夜は核心にふれることを相談しあった。家定は、篤姫に男勝りの政治感覚を発見した。篤姫が朝廷の動向を家定に示唆し、時の天皇が開国を嫌っていることを匂わしたからだろう。

 ところで。
 篤姫、今夜も魅入ったが、篤姫のおとめ姿からの脱皮は夏頃までかかるだろう。上手な雰囲気だが、物語の進展上、まだ少女らしい底抜けの明るさが見え隠れする。黒雲に包まれたとき、智慧と勇気と根性で、それを切り開いていく成熟の過程に、篤姫の面白さが倍加することだろう。

追伸
 将軍のお渡りが途絶えた側室お志賀さんの暗鬱がよかった。折り紙の鶴を数百(現在500以上、千まで作るらしい)座敷にならべ、家定を恋うる姿が鬼気迫っていた。

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激動の幕末なのに、相変わらずの展開で進んで行く。家定と篤姫は夫婦であるが、まだ夫婦ではなく「おともだち」と言った感じがするが、これが少しは「めおと」に近づこうとしてきました。でも、篤姫は「夫」と思っているが、家定は「妻」というよりも重臣のように思うように..... [続きを読む]

受信: 2008年6月15日 (日) 22時59分

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受信: 2008年6月16日 (月) 10時24分

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心地良さと切なさが同居した回でしたね。家定様と篤姫が徐々に夫婦らしくなっていく過程が微笑ましいです。『誰も信じない』と言っていた家定様は何処にいってしまったのでしょう(笑)篤姫からすれば、相談をされるなんて以前では考えられなかったことですし、張り切る気持...... [続きを読む]

受信: 2008年6月16日 (月) 19時07分

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2008年『篤姫』第24回。。将軍家定とハリスとの面会を承諾させられた幕府。水戸嫌い、慶喜嫌いの大奥、特に本寿院との対立深まる。安政四年秋。婚礼から10ヶ月ほど。相変わらず五目並べ。いまだにハリスとの対面、嫌々な家定。なんにでも前向きな篤姫。家定を弱虫呼ばわ...... [続きを読む]

受信: 2008年6月16日 (月) 20時35分

» NHK大河ドラマ第24回「篤姫(許すまじ、篤姫)」 [よく考えよう]
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受信: 2008年6月18日 (水) 10時09分

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承前:NHK篤姫(24)篤姫の頓知  今夜の篤姫は二つのプライドが描かれていました。  久しぶりに、男社会を先にしるしてみます。 西郷どんと大久保正助どん  何かのことで(覚えていない)、西郷ドンと大久保正助(明治の元勲・絶対権力者・大久保利通(としみち))は薩摩を出て肥後熊本に行き、西郷ドンはそこの御家老と面談する。大久保も同席し、江戸でハリスが将軍に会った話題が出る。しかし、話の途中で、家老は... [続きを読む]

受信: 2008年6月22日 (日) 21時50分

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