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2008年6月 1日 (日)

NHK篤姫(22)老中・阿部正弘の死

承前:NHK篤姫(21)愛の理屈--側室お志賀の心

今夜はうしろのまとめからはいりましょう。
 家定は老中阿部正弘の死を聞き、飲みかけていた薬包を落とします。
 篤姫には、「阿部に総てをまかせていたのに、死んでしまった」と本音を伝えます。
 篤姫は、「将軍としての矜恃は何処に!」と、まなじり決して詰め寄ります。
 家定は冷ややかに言います、「そちに、何が分かる?」と。
 そのわけはこうでした。

 家定の兄弟は上に何人もいたのですが、結局すべて若死にし、自分が将軍になった。つまり、このころの将軍職というのはすでに、回りの政治的状況の結果としてなるもので、傀儡だったようですね。
 考えてみれば、当時島津斉彬の子供たちが何人も不審な死を遂げています。これは「おゆら」説があるわけですが、ドラマでも以前、篤姫がおゆら(と、斉彬の父)を訪ねたとき、おゆらさんは薬研(やげん:薬を作る器具)をさわっていました。あれは長い伏線かもしれません。

 家定は篤姫に言います。「余もすでに何度も毒をもられ、身体はボロボロになっている」と。
 どのような政権も末期になると、こういった不明瞭なことが頻発するのでしょう。

 ミステリーの世界では毒殺する役割は大抵女性なのですが。
 ヒ素は怖い毒で、長期間にわたって蓄積されて死亡するようです。とすると、お毒味役と毒殺対象者とは、双方命がけですね。1:10程度の割合でお毒味役の方が軽症で済みそうです。(お毒味役は、箸を付ける程度と想像してのこと)
 家定の話がもし現実なら、残酷な話です。
 家定がハムレット役をするのも無理ないと思った一夜でした。

予習:阿部正弘
 インターネットで「備後福山藩藩主(第7代)、藩校誠之館(せいしかん)創設者」に、人物像がありました。
 福山城というと、広島や九州へ旅するとき、「福山駅」新幹線の車中から見えます。

福山城

(広島県福山市丸之内1丁目)

 地図で見ると広島県の東に位置し、隣は岡山県の笠岡市です。想像に過ぎませんが、なんとなく明るくて気候がよくて、食べ物も美味しくて、住んでいる人達ものんびりしているように思いました。鞆の浦(とものうら)という名所がありますが、これは内田康夫さんのミステリー「浅見光彦シリーズ」で一冊ありまして、読んだことがあります。その読後印象から、このあたりに好感を持つことになったようです。

 松山藩七代藩主だった正弘は25歳で老中になりました。阿部氏は徳川家の譜代大名として、家康以前から松平氏に仕えた家柄ですから、譜代の中でも特別だったようです。
 家柄が理由であっても、25歳~39歳、病没するまで長きにわたり幕府の要職を務めた人でしたから、優秀な大名だと思いました。
 種々この方の事績を眺めてみると、当時世界の潮流と徳川幕府との調整役だったわけです。外様大名の島津斉彬を幕政に参加させただけでなく、勝海舟やジョン万次郎まで、さまざまな仕事に重用しました。そういうやり方は幕府の伝統に反するものでもあったから、反発も心労も大きかったと思います。
 草刈正雄さんの老中首座役はよかったです。

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