小説木幡記:2008/05/25(日)京阪特急ダブルデッカーで読書
(京阪特急ダブルデッカー1F部分)
何年も(特急料金無しの)京阪特急ダブルデッカーを見ているのに、正確な座席数や室内様子を記録したことがなかった。
昨日「中書島←→淀屋橋」を往復した際、往路が土曜の午後だったせいか、京橋を過ぎる頃車内1Fが無人になったので、携帯電話で写真を撮った。車外が暗いのは、京橋から淀屋橋までは地下路線になっているからだ。
帰路は淀屋橋を19:30に乗車したが、満員だったので写真は撮れなかった。2Fから眺める夜景は良かった。
中書島と淀屋橋の間は帰路37分かかった。枚方と樟葉に停まった。速度は、揺れも騒音もなく、時速80キロ程度の感覚だった。実際は調べないと分からないだろう、100キロ以上だしているのだろうか? 空調音だけがしていた、という状態で良好だった。直線が多いのだが、大きく緩やかなカーブになるとわずかに遠心力が感じられた。
往復とも、『日本の美術史/保田與重郎』に読みふけっていた。新学社の文庫タイプだが、現代文庫に比べると少し文字が小さい。しかし往復合わせて1時間は読むことができた。読書環境としては、ほぼ静止型図書館に近い。速度を時速40km程度にし、ゆったり走れば、停まっているような感じになるだろうと、想像した。
台車間に挟まれた二階建ての部分の座席数は、1Fが通路を挟んで両側に、2人椅子が7つだったので、合計28席、2Fは8つだったので32席と勘定できた。合計で60席になる。二階建て以外の一階建て部分は、前後あわせて20席程度だろう。
天井の高さは、上下階とも手をのばして計ったが、おおよそ190から200センチだった。
二階建てトロッコ図書館列車の現実的規模として、おおよそのことが把握できた。
| 固定リンク
「小説木幡記」カテゴリの記事
- 小説木幡記:楠木正成のこと(2013.06.07)
- 小説木幡記:腰痛と信長(2013.05.28)
「嵯峨野鉄道図書館」カテゴリの記事
- ジオラマ・京都・JAPAN:嵯峨野観光鉄道(2011.03.05)
- 伊勢参り(1)「楽」近鉄ビスタカー20000系・二階建て車両(2010.01.27)
- 小説木幡記:2009/10/10(土)温泉鉄道ジオラマ:湯郷温泉てつどう模型館(2009.10.10)
- 小説葛野記:2009/08/13(木)電車の新しい動力源:燃料電池+リチウムイオン電池(2009.08.13)
- 自動往復運転の実験:サロ124形「二階建てトロッコ図書館列車・あたご2号(HOゲージ)」(2009.05.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
見慣れた京阪特急ダブルデッカーですが、
1階車内の乗客がまったくいなくなるって珍しいなぁ・・・。
あまり揺れずに快適に読書のできる車内空間は、
移動型図書館にぴったりですね。
今度はメジャーを持っていって、寸法をはかりますか(笑)
投稿: 伽羅 | 2008年5月26日 (月) 19時13分
伽羅さんこんにちは
実は無人ではなくて、進行方向に2人が、左右別々に座っていました。だから、逆方向を写したのです。
天井の高さは、小兵の私で、手が届きましたから高い位置とは思いませんが、190センチほどの人でも大丈夫ですね。女性は、ヒールでも180くらいが限度でしょうから、まず大丈夫でしょう(笑)
そうそう。
未知伽羅さんが毎日、この列車の階段付近におられるかと想像すると笑えましたが、当日はつんつるてんのミニスカJKがきゃらきゃらと、たむろしていたので、「まさか!」でした。
相当に意識して座っていたのですが、たしかに新幹線よりも静粛車内と思いました。騒音も、そして速度も実測したわけじゃないのですが、KTDDが時速100km、のぞみが300kmだとすると、同じような線路幅の安定性の中で、KTDDが静かなのは当然かもしれませんな。
気密性も高いのでしょう。普通急行ですと、中書島と八幡市間の直線などは、いかにも「走っています!」という快適音になるのですが、DDはそれもないようですね。氷上を滑るがごとく、です。
投稿: Mu→伽羅 | 2008年5月27日 (火) 04時00分
今度はぜひ、2×1列席の車内を撮影してみて下さい。
2列のほうに個々にひじかけがついていてちょっと贅沢な感じ。
2×1車両がいつ走っているのか、リサーチできていませんが、
あんまり混雑時ではなかったような気がします。
いい車両なので、淀屋橋-出町柳間だけを走らせておくのはもったいないような感じもしますね。
投稿: 伽羅 | 2008年5月27日 (火) 06時50分
伽羅さん
その2席+1席という、豪華KTDDは見付けるのに苦労すると思います。
私は長年、列車とは大量生産品で同じ物が山のようにあると思っていたのですが、最近模型を触るようになって、実は「編成」という枠で眺めてみると、嵯峨野トロッコ列車は、客車五台とディーゼル機関車1台だけのようです。冬に閉鎖するときに、JRの修理所で徹底的に保守点検(車検みたいな)するらしいです。
よく調べていませんが、多分寝台特急カシオペアも「一編成」だけで運用しているようですね。
だから、この世に一台しかない列車はいくつもあるようです。
で、結論
その2席+1席KTDDは、試作車みたいなもので、もしかしたら、永遠に一台きりかも知れませんなぁ。手作りのイタリアン・スポーツカーみたいなもので、私が出くわしたら、宝くじ3等当選くらいのヒットですよ。
投稿: Mu→伽羅 | 2008年5月28日 (水) 01時26分