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2008年5月24日 (土)

小説木幡記:2008/05/24(土)五月の花嫁

 今日の土曜日の午後、珍しく結婚披露宴に招かれた。大阪の梅田で夕方4時頃から始まり終了が7時だったから、なかなかの長丁場だった。しかし、これは隣席の人とも話したのだが、あっという間に時が過ぎていった。

 晩餐はフレンチだった。オマール海老と、牛フィレだったので、新郎新婦を顧みることもなく、猛烈にすべていただいた。最初に出たのは和風の目出度い一口料理だった。食べるのが惜しいくらいに寿で一杯だった。カラスミが大根付きで添えてあったのにはニヤリとした。フレンチにまさかカラスミとは思いもよらなかったからだ。

 諸事情で随分緊張していたのだが、最初に責務が終わると急に快活になって、花嫁の心づくしというか、隣が昔の教え子だったので、あっとホームだった。余は多少いまだに「人見知り」があって、未知の人には挨拶もできない質のまま今にいたった。

 新郎新婦のそもなれそめは、テニスサークルだった。大学は別々だったようだ。「お隣さん大学には男子もようけい、いたのになぁ」とつぶやくと、となりで「そうでした。男子もいました」と笑った。それなのによその大学生とスポーツを一緒にし、デートの場所は寺社仏閣、博物館と聞いて、唖然とした。花嫁は記憶では、ただただ一升酒のむだけで、ぽろりとも寺社仏閣の話など聞かせてもらったことがない。ただし、九州の博物館で学芸員・司書をしていて、仕事の話は何度か耳にした。相当な才媛と言えよう。成績判定、太鼓判(笑)。

 感動的だったのは、新郎新婦それぞれの思い出話に、三年間の遠隔恋愛の経緯があったことだ。新郎の親父さんが最後に「息子を誇りに思う」と言ったのが心に残った。つまり、三年間相手を無心に信じることでしか、遠隔恋愛は成り立たないのだなぁ、という現実だった。当日の話では、二人が頻繁に会っていたとは思わない。しかし毎日メルの往復があったというのは、リアルだった。

 隣席者とも話したのだが、現代の結婚式は、以前と少し変わってきたように思えた。まず新郎新婦が徹底的な和風の装いで大半をすごした。花嫁の文金高島田、その髪飾り、打ち掛け。新郎の羽織袴姿。江戸時代にもどったような古典的披露宴の雰囲気だった。だが、仲人さんが居なかった。しかし結納の式は昨年あったようだ。ふむふむ。つまり、両家両名が自由にアレンジした結果の披露宴が、現代の結婚セレモニーなんだろう。

 それと、いくつものパワーポイント風プレゼンテーションというのか、花嫁花婿の生い立ちを見せてもらった。上手に出来ていた。新郎の弟君が編集したようだ。笑ったのは、初期デート先が海遊館、これは以前の関西では「お約束ごと」すぎて苦笑。TDLに4~5回も出向いている。それ以外の学生時代はひたすら寺社仏閣。新郎の好きな寺は、東寺、東大寺、仁和寺。新婦は東寺、新薬師寺。現代青年のひとすじなわではいかない趣向に、感心しつくした。

Muopen 写真は終盤にお色直しをしたとたん、キャンドルサービス。
 左上は新婦の妹君たち。三姉妹なのだが、一卵性三つ子に思えた。頭に付けているのはTDLのなにか? らしい。ネズミの耳なのか?
 右下は隣席の方。名前が変わっていないので多分未婚の方だろう。しかし別の本家教え子は結婚しても一向に名前が変わらず、聞いたところ入り婿さんだった。だから不用意には聞けませんなぁ。
 さすがに、大阪の梅田、ウェスティンホテルから木幡に帰った時は疲労感があったが、よい披露宴に呼んでもらえた。教師の役得だね。
 なお、往き帰りとも京阪特急ダブルデッカに乗って、持参の『日本の美術史』を相当に読み継いだ。

 「Mu先生のご趣味はなんですか?」と問われたら、「二階建て列車での読書」と答えよう。

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