小説木幡記:2008/04/15(火)木幡のうぐいす
今朝、ウグイスの鳴くのが聞こえた。じっと聞き入っていた。何度聞いても、「ほー、ほけきょ、けきょけきょ」と聞こえた。日本語圏以外の人の耳には、どう聞こえるのだろうと想像した。
ウグイスの声はよく通り、まだ、聞こえている。
実は、家人の話では、ここ数日来のことらしい。ところが、その早朝にずっと起きていたのだが、私の耳には届かなかった。人は聞きたいものだけを聞くという法則があるのだろう。今朝も、膝はここ数日来と変わりなく、屈伸すると痛みが生じる。しかし薄皮をとるように、心身の焦点が合わさってきたのも事実だ。それはウグイスの鳴き声を明瞭に聞き分けたことが、証となっている。昨日は授業が二つあり、決死の思いで葛野にでかけた。その前の金土日の三日間はずっと横臥していた。痛みを伴うのだから、ウグイスの声が聞こえなくても、不思議ではないのだろう~。
ようやく春になってきたなぁ。桜は散ってしまったが。やはり、再生の春というのは本当なのだ。春になると、また歳を重ねる。よいものだ。加齢と老いとの区別を、若い頃は知りたくもなかったし、知らなかったし、関心もなかった。今、ようやく全貌が見えてきたぞ(笑)。
ちゃんと記録しておこう。
たしかに齢(よわい)を重ねた。しかし、心中は京都市立嵯峨小学校時代にどっぷり浸っている。夢。夢が脳内を万華鏡、曼荼羅のように、色彩豊かに乱舞している。これはなかなか、おつな物だ。
その意味では、青年期から中年期までは、自我肥大と社会との調整に明け暮れて、おもうことの一割程度しか夢が達成されず、延々とストレス状態だったような気がする。
簡単に言うなら、勝ち目のない戦争状態にいた。
今は、~。
そう。
加齢を怖れる必要はない。怖れるのは、夢をなくし、歩けなくなったときのことだろう。その時は、iPS細胞によって、特殊サイボーグ足ができておることだろう。
どんな夢?
「邪馬台国周遊歴史図書館ジオラマ」の製作だ。
教授注:夢とは、そういうものであることの事情を様々に考え、レポート五枚以内にまとめて提出せよ。
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コメント
おばんです
5月の連休あたりは御多忙ですか?宇治に帰ろうかと考えています、クニ京、滋賀の都あたりの探訪は可能性はありますか。
梅と鴬と花札で学びましたが、梅の花が消えても鴬は鳴いているんだ~~。
投稿: jo | 2008年4月15日 (火) 19時12分
Joさん、こんにちは
Muは常時暇ですから、メルで日程幅を見せてくれたら勘案して調整します。
一つは江戸るん君用に一日。あとは連休中も授業が時々あるんです! 振り替えも一日程度はありますがね。
他は、暇で暇でしょうがないから、和歌でも作ろうと思っていたところです。
クニ宮関連は今日も目を通しておりました。聖武天皇前後は、続日本紀で細かい記述があるんで、その解説本を見ておりました。紫香楽も保良も、アワヅも、大津宮も太く繋がっておるようです。ついでに難波(なにわ)も。
産経新聞にもクニ宮のダイジェストがあって、重宝しております。
うまいもん食べましょう。
歩行は多分7割回復だから、もしかしたらビデオを頼みます。RSは、任せないさい! 巨大なサイボーグ足ですから、安全確実ですよ。
しかし、無精やねぇ。コメントをメル代わりにするなんて。あはは。
投稿: Mu→JO | 2008年4月15日 (火) 19時58分
恭仁京は謎やね
一度は訪れてみたいですね、我々が常識で知っている聖武天皇とは異なる世界が本当の歴史かも知れない。
壬申の乱の経路をさ迷い、平城京を捨て恭仁京に都を遷した訳ですよね。朝鮮半島と中国は緊迫し、国内は天然痘が蔓延し、藤原氏は国政を牛耳るし、ホンマ同情します。
要は、漂泊の天皇だったのですよね。是非、Muの旦那が解明して下さい。
投稿: jo | 2008年4月15日 (火) 21時26分
Joさん
コメントのメル代わりは、ふうてん爺さんを引きずり出す深謀遠慮かと思いました。
木津から紫香楽、夕方に都にはいって、「めなみ」でイワガキやら、ハモの梅肉~、こたえられませんな。RSを駐車場に一晩おいて、Muもヱビスビールをククゥと飲んでみたくなりました。
(れれれ、五月にハモはあったかなぁ?)
投稿: Mu→Jo | 2008年4月15日 (火) 22時09分