小説葛野記:2008/03/18(火)千客万来仕事はかどる
ようやく夕方というか、闇が訪れた。すこしずつ夕暮れがおそくなってきている。
さて、明日は午前と、午後に、卒業式がある。
感無量という情感をこえて、年々歳々、歳々年々と、言葉が浮かんでくる。
今日は珍しく卒業生の来客があった。不意の来訪は珍しいことだが、この季節はそうだ。人々も、なにかしら過去を振り返り、過去を歴訪するのだろう。
そういえば、現役倶楽部員も就活スーツ姿で屯所にきていた。
一人、もう卒業して五年か六年になろうか、訪ねてきた。京都の司書に合格したとの報告だった。なかなか難しい関門を通過したのだから、いろいろあったことだろう。ずっと不定期の事務を経験してきたようだ。
秘訣を聞いた。
「企業で使う一般就職試験の定番内容でしたから、日頃気にかけていたので、比較的うまくペーパー試験を通りました」
「司書の専門的問題は少なかったのか?」
「ええ、50問のうち、数問でした。あとは、就活時代に勉強した内容でした」
「ほぉ。で、二次試験は?」
「小論文と、面接でした」
「うむ」
卒業して、何年もたった後、司書になった。不思議な話だとも言える。
このごろの司書試験は、変化しているのかもしれない。つまり社会的常識や社会経験をプラスにとる図書館が目立ってくる。彼女の場合、ごく僅かの期間、生涯学習関係機関で働いた経験があるが、あとは事務系だったとのこと。
さて、
明日卒業する人たちが突然現れた。みんなSEになるらしい。
「難しい仕事だね」
「ええ」~「はい」
「社会にでると、人間関係でつまずく人もおおいが、それよりも」
「なんでしょうか?」~「教えて下さい」
「簡単なことだ。職務内容は、たとえマニュアル通りにしても難しい。結局、特にSEなんかだと、一杯勉強する必要がでてくる」
「どうしましょう」~「大丈夫でしょうか」
「勉強すればよいのです。そうだね、共同演習を思い出して、テーマを職責内容にすればよいでしょう」
「はい」~「そうすれば、大丈夫ですね」
「うん」と、全員「あははは」、哄笑。
~
いろいろあった。
で、お仕事。
朝から、4月以降の授業日程を調整し、課題を定め、授業公式blog(非公開)に投稿していた。
なかなか神経を使う。
そろそろ、疲れてきた。当然だな(笑)
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