小説葛野記:2008/02/21(木)たまには体調悪しきこともあるのです
今日の体調は70%というところ。
昨日は早退して、ショウガ湯に高麗茶をまぜて飲み、病人食の夕食のあと強壮剤を二粒飲んだ。昨日の昼前から急激に悪化して、体調が20%くらいになって、怖くなったのだ。だから夜はパジャマの代わりに分厚いトレーニングウェアを上下着込んでいつものナイトキャップを口元まで引き下ろし、就寝した。結局昨日は早朝パン一枚と、夕食うどん少し、ミカン一つで終わった。今日も食欲は無くてパン一枚と昼は菓子パン一個にミルク。さっき夕方にチョコを食べた。
そろそろ帰ろう。
昨日早退して今日また出てきたのは、人が見れば矛盾だらけだろうが、理屈はある。もともと過激な日々じゃないから、リズムが大切。穏やかに日々を繰り返す、このことが大切。昼は葛野で物を考えて読書する。そう決めておる。会議にもでる。さすがに昨日の午後会議二つは欠礼した。
今日は会議はなかったので、結局、ぼんやりしていた。当たり前だが、図書を数頁くると、もう脳に霞がでてきて、会議資料なんかを眺めると、本当に、本当なんだ、頭痛がしてくる。余は、普通の人間だと得心した。
気にはなっていたのだが、嵯峨野鉄道図書館列車の理論的根拠についてだ。もともとブックモービル(book mobile)という言葉がある。一応図書館情報学の専門用語なのだ。移動図書館と翻訳されている。一般には自動車に数千冊の図書を積んで、定点を定め移動して住民サービスをしている。これはしかし馬車でも、鉄道でもよいわけで、世界中をさがしてみたら、いろいろあるだろう。
ただ、課題としているのは、移動中の読書を考えていることだ。もちろん歴史的にも、世界的にもその事例はある。二人の伯父がいて、もう亡くなったが、一人は軍人で戦後シベリアから帰ってきて、餃子をつくってみせてくれた。もう一人が、実は満鉄、南満州鉄道の職員だったのだ。といっても、満鉄調査部とか、謀略に荷担したわけじゃなくて、ただの鉄道員だった。そういういきさつがあってな。
満鉄では図書館列車があった。
このことが、思念をさってやまない。亜細亜号というとんでもない特急を走らせていた鉄道なのだ。図書館があろうが、風呂付きだろうが(嘘)、驚きはしないが、問題は、そういうことを考えて実現させたかもしれないという歴史にある。
そんなことをぼんやり考えている。
移動しながらサービスを行う図書館があるとして、それはどういう意味なのだろうか。二階建て、一階は書庫、中二階ないし二階を閲覧室。ここまでは定まった。あとは、なぜそれがあると役に立つのか、もっと切実な、それでいてだれも気づかなかった意味があるのじゃなかろうか。今、霧の頭の中でそんな風にぐるぐると思考がいったりきたり。
勿論、歴史的、世界的、日本的、実例を探すのは大切だ。
だが、結局、これが言いたい。語る余自信が、本気で解をださないと、いくら事例をあげても、仕方ないことが多い。長く生きてきて、そう思っている。人の作った理屈は、~。まず、自分で考えてみよう。それが大切。
二階建て図書館列車考、また明日考えてみよう。
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