嵯峨野鉄道図書館ジオラマ(02) ジオラマの基盤
葛野トマ1号{機関車:TOMIX トーマス、図書館車:TOMIX 2932 サロ124(新湘南色)}
動画(Windows用)→ 嵯峨野鉄道図書館 葛野トマ1号の雄姿 (5MB)
1.嵯峨野鉄道図書館2 全景
しかしながら、こうしてここまで発泡スチロールを削ってみると、やっと私がイメージしていた嵯峨野図書館全景が、形をなしてきたという思いがしています。
2.愛宕山上駅
3.嵯峨野駅
つい、少年期の過去にひたってしまいますなぁ。
さて、嵯峨野駅のとりあつかい、どうするかは後日に考えてみます。
4.図書館基地
5.嵯峨野鉄道図書館列車・葛野トマ1号
二階建て列車については、別記事でいろいろ考察していますし、そこからさらに考えがふくらんでくると思っています。しかし最後は私自身が独自に設計しないと、「嵯峨野鉄道図書館」として成立しないわけですから、前途は多難ですね。
6.工作の要点と失敗
このジオラマ制作では、私が初心者であることや、将来学生達でも簡易なモデルが作成できるように、徹底的な簡略化を行っています。
その一つが、ジオラマの基盤つくりです。今のところ、殆どは発泡スチロールで作っています。大体2センチと、1センチの板を近所で購入し、それを木工ボンドで貼り合わせて、カッターナイフで削って形を整える方法だけで、すませています。
要点
つまり、{発泡スチロール板、木工ボンド、カッターナイフ}、これだけで基盤作業の90%はすませています。
実は設計図も用意できませんでした。鉄道模型ですから、もちろんレールはセットで数種類入手しましたが、設計通りには行きそうにないので、適当にカーブをあわせてレールを敷いて、その上で発泡スチロール板や、その切りくずをボンドで貼っては、削っていました。
この後の作業と併せて、上記はうまくいくと想像しています(想像ですよ)。
さて次の予定している工夫は布や紙での整形を考えています。
発泡スチロールは、ぽろぽろと崩れる弱い材質です。だからこの上に直接、色を下塗りしたり、仕上げ塗りしても、ちょっと機関車が脱線転覆した程度で、傷がついて見苦しい白地が出てしまうでしょう。
だから、次回は徹底的に市販のボンド布とか、あるいはティッシュペーパーを重ねて、霧吹きで水を吹いたり、ボンド液で固定化するつもりです。全体にこれをするつもりです。
そのために、レールを外して布や紙での整形を全部行って、それから下塗りしたり、上塗りして、やっとレールを釘で固定化するつもりです。これは基盤がある程度山とか基地台地とか、すぐに貼らずにモジュールにしてあるので、なんとかうまくやってみたいです。
以上の方法は、やってみないと分かりません。多くの事例では、レールを全部敷いてから、マスキングテープでレール全体を覆って、色を塗るようです。
まあ、やってみます。失敗したら、笑いましょう。
失敗
レールを敷きすぎました。全景写真の右下箇所では、レールが単線で4つも重なっています。ものすごく見苦しいというか、ばかばかしいモデルです。ジオラマの要点は欲張らないことと、いろいろ書いてあります。欲張り爺さんだと、自戒しています。
しかし意地っ張りだから、このレールを外すことはしないでしょう。今の予定では、ともかく全部作って植樹して、できるだけ、レールを隠す方法をとります。隠すと言っても、トンネルもすでに一杯あるので、他の方法として、地下に埋めるか、植林で視界を遮るのがよいでしょうね。
別の「箸墓・三輪山図書館ジオラマ」を作るときは、もっと抑えてやりたいですよ。
【追記】
追記1・予定:列車を図書館としてイメージする考えは、別途、情報図書館学における学生達の過去作品によって考察しています。(昭和の鉄道模型をつくる(20)……この「20:未来の図書館、過去の図書館」)
追記2:二階建て鉄道図書館の考察は、「二階建て図書館列車考(1)JR電車・サロ124形」のシリーズで数回投稿予定です。
追記3:現実の、京都市右京区嵯峨野近辺。嵯峨嵐山駅、愛宕山、保津峡などを参考(笑)にしました。
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コメント
やっぱりトーマス号はいいですなあ
もうしっかりとトーマス号が二階建て図書館列車を牽いているじゃありませんか。
プロトタイピングはほぼ完了に近いようですね。
なるたけ実写に近い、そのまんまの風景を追求するジオラマもあるでしょう。
そういう要素がないとジオラマの値打ちはないのかもしれませんね、余りに荒唐無稽ばかり追求しても・・・。
かといって実写ばかりでは現実には負けるのだから面白くないし。
その点、Muジオラマ(嵯峨野図書館鉄道)は夢と現(うつつ)を行きつ戻りつする変幻自在の世界のようで楽しみです。
機関車の先端でニヤッと笑っているトーマス号はその世界にふさわしいと思うのですね。
愛宕山のトンネルの写真を拡大して拝見して、ああやっぱ森先生みたいに機関車に(デジタル・ビデオ・カメラ)積まなアカンなあ思いました。
葛野研究所あるいは木幡研究所へはめったに行けません。
ということはMuジオラマはMuBlogで見聞きするしかないのでしょう。
嵯峨野図書館鉄道が完成した暁には読者は列車に乗ってみたくなると思うのですね。
また余計な注文を・・・。
投稿: ふうてん | 2008年2月16日 (土) 00時44分
ふうてんさん
精密モデルの縮尺問題はつきまといますね。特にこういう全景モデルだと、悩みます。
Nゲージは1/150スケールなので、たとえば箸墓古墳を実現させると、原寸全長は280mですから、モデル上では186センチも必要とします。Nゲージは普通だと畳一枚ですから、古墳だけで終わりになります。(Muのモデルは半畳の広さです)
興福寺の塔は、51m近いですから、1/150だとそれだけで、高さが33センチにもなって、山より高くなりますよ(笑)。参考に別途プラモを入手しましたが、これだと1/400で、13センチ程度になります。
実写か荒唐無稽~となると、まるで文学論の再燃ですがなぁ。
Muは思想や概念をジオラマで表現する場合、手技が初心レヴェルであることと、縮尺問題と、多分にフィクション好きであることから、トンデモ的な要素が多くなります。
それで良しと思っています。
完成したときは、多分、部分部分で、それらしいリアルさをだして、全体からみると、現実を大きくディフォルメしたものになることでしょうねぇ(想像)
ところで、車体搭載カメラとか、自律運行形とか、それそれやっぱり、PCやロボット要素を組み込む必要がでてきます。そこで初めて、プチロボXとか、タンサーボーグでの経験が役立つことでしょう。
現代のNゲージモデルでも、車体毎にデコーダーを乗せて、それぞれにコマンドを出す方式があるようです。もう、PC&ソフトウェア、つまりロボット鉄道模型の世界ですよ。
まだまだ、長生きしたいねぇ。
投稿: Mu→ふうてん | 2008年2月16日 (土) 09時39分
おぉぉぉ、レールが高速道路のインターの
渦巻きのように、回ってますなぁ。
でもトンネルもあって雰囲気いいですねぇ。
トーマスも図書館列車も、
Muさんが寝静まった夜中に
そのうち走りだしそうで(笑い)
投稿: 伽羅 | 2008年2月17日 (日) 19時17分
まいど、伽羅さん
高速道路のインターチェンジを想像されましたか。なるほど。
この部分は植林で隠します。見えなくなればうるささも解消することでしょう。
時間もないので模型屋さんで樹でも買おうと思ったのです。一本数百円だから、松や桜や樫やポプラを、大人買いして一ダースほど、と思って出掛けたのです。
樹は確かに箱に入って陳列されていました。しかも、全部同じ種類でした。
なんと、「杉」模型樹だけが一ダースも置いてありました。他の樹のあった所はがらがら、なんにも置いてなかったのです。
さすがに杉花粉を恐れて、そのままかえりました。
ところが。
家に帰ってから、京都の有名な北山杉を思い出したのです。「北山杉」とイメージすれば買っただろうに、「杉花粉」と浮かんだから、買わなかった。
まったく、人間っていうのは、他愛ないものです。
投稿: Mu→伽羅 | 2008年2月17日 (日) 22時32分