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2008年1月 6日 (日)

NHK篤姫(01)薩摩の話:島津斉彬(なりあきら)

 あっというまに一時間が過ぎました。「篤姫」、見飽きず最後まで、遠い薩摩の情景や、篤姫の上品で剽軽な振る舞いに感心していました。
 兄たちに混じって、塾でしょうか、行った先で見とがめられて、「それがしは~」と少年言葉でごまかす所、絶品でした。

 さて。
 それほど大事件もないのに、なぜわくわくして見ていたのか、いま考えながら記していきます。書く順番に優劣はありません。

1.宮尾さんの原作『天璋院篤姫』を数年前に読んでいて、大きな感動を味わっていました。いくつかあって、最初の方で、江戸へ上がる時に邪魔をする人達(誰か忘れた)の裏をかいたこと。西郷隆盛が嫁入りの仕度全部をまめまめしく行ったこと。明治になって、一橋慶喜を許さなかったこと。私財をなげうって徳川縁者や大奥関係者を救ったこと。

2.薩摩の風景が興味深かったこと。桜島、でっかいですね。鹿児島全域から眺められるような雰囲気です。高校の修学旅行で通過はしているはずなんですが、記憶にありません。素晴らしい日本の一部(笑)だと思いました。だって、島津は昔から、なんとなく異国ですからねぇ。(末尾に地図を付けました)

3.薩摩言葉やイントネーションを時々味わえること。篤姫や母親は、ネイティブ薩摩弁じゃないですが、これはそれでよろし。もしそんなことしたら、吹き替えか、字幕が必要になるでしょう。

4.役者がみんな魅力的だった。斉彬(なりあきら)の父親斉興(なりおき)が長門裕之さん、にくにくしげな爺さん姿、よくでていました。なにかしら原田甲斐みたいな調所(ずしょ)さんが平幹二朗、後白河法王で記憶が生々しいです。肝心の斉彬さんが高橋英樹、絵に描いたような島津の殿様(まだ若殿ですが)でした。篤姫のお父さん、長塚京三さんの人の良さそうな、分家の意地のような、篤姫を前にした表情が豊かでしたね。お母さんの樋口可南子さん、年増の上品な色気がありますね。
 そうそう現将軍の跡継ぎの、ちょっと奇矯な若殿、もしかして新選組の山南さんじゃなかったかな? 老中でしょうか、阿部さんが草刈正雄さんですね。これだけMuが存じ寄りの役者が一度に出てくるのですから、違和感がまったくなかったです。
 ついでに、目だけギョロつかせた西郷さんは、木曾義仲さんじゃなかったかな。後の小松帯刀(たてわき)さんは、ええ、ノダメの金髪だと耳にしました。なかなか、初々しいですね。塾の先生(小松家)の妹が、ともさかりえとは、後で知りました。

今夜の見どころ
 篤姫が男装して、男達の間で勉強しようとした姿、セリフや表情をみていると、主演の宮崎あおいさんへの、今年一杯の安心感が生まれました。
 篤姫と後の小松帯刀さんが、篤姫の父を苦しめる調所家へ乗り込んだときの場面がよかったですね。堂々と、「抜け荷をやっている」と、調所は篤姫に言うもんだからあっけにとられました。

背景と期待
 歴史好きのMuとしては、島津斉彬(なりあきら)と父斉興(なりおき)、そして腹違いの弟久光とのお家騒動が、期待できます。お由羅騒動ともいうのでしょうか、日本史の教科書にもあったように覚えております。斉彬を「なりあきら」と読むことから受験勉強が始まりました。彼は蘭癖(らんぺき)と言われるくらいのオランダ西洋かぶれだったんでしょう。

 老中の阿部さんでしたか、その斉彬をつかまえて、当主の斉興(なりおき)と調所とが密貿易をしている可能性があるから、探れというわけですね。うむ。幕府としては、外様の島津だからたたきつぶしたいのでしょうが、よりによって次期島津藩主を掴まえて、父親の犯罪を探れというのですから、複雑です。よほど、斉興は幕府にとって扱いにくい現藩主だったのでしょうね。
 ただし、斉彬もそして後世の久光も、大名のなかでは極めつけの英傑だったことは、そこここで目にしますから、なんとなく徳川宗家も頼りにしたのでしょう、そんな雰囲気でした。

さて来週
 調所は、もしかしたら仙台藩の原田甲斐の立場なのかもしれません。悪名ふんぷんとしますが、奇妙に篤姫には優しいですね。こういう扱いに、今年も楽しめる大河ドラマを想像しています。ほくほく。

↓地図:篤姫の父の別荘は指宿にあったようです。まだ、正確にはどのあたりかを未調査。

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