小説木幡記:2008/01/28(月)ねむれたまわぬままに
1.シェリー、シェリー
下戸のクセしてお酒はいろいろ好きなんです。
たとえば大吟醸酒、いいですね。以前ふうてんさんに何をもって吟醸酒というのか講釈をうかがいましたが、忘れました。しかしよいですね。
一昨日伏見の黄桜でいただいた青ナイル、白ナイルと名付けられたビール。これも、実によい味でした。ビールを嫌う若者が増えてきて、社会人になって乾杯ビールを克服するのに難儀している話を聞きますが、信じられないですよ。
ジュースとビールは別のものなんだから、日頃お飲みになっているジュースみたいな酒と、ビールとは、一口に酒と言っても別種。別種を毛嫌いしちゃいけませんねぇ。好き嫌いは幼児性を世界に公言しているようなもの、くくく。
上質の自家製梅酒をソーダでわったの。これは心身を活性化しますね。
上質のウイスキーをストレートで、きたぁ~と飛び上がるようなの。比較的スコッチ。
意外にも、ワインはなんでも、特にと言えば辛口の白ワイン、と銘柄なんかは知らないが。
さて、本番。
シェリーなんですよ、これが好きなんです。ところが、酒飲みが聞けば卒倒するような飲み方を昨夜、ねむれたまわぬままに、いたしました。つまり、シェリー酒の養命酒割り!!
一度おためしあれ、薬っぽい甘みとシェリーのにゅわとする独特の味わいが融け合って、至福。
ところで。
なぜ睡れなかったか。うけけけ。
単純。
昨日日曜は、気がゆるんだのか、お昼をいただいたら眠気がでて、ついちょっと横になったら、夕方六時。いくら何でも、昼に五時間も昼寝すると、そりゃ夜は目が冴えますよ。仕方なく、今朝は八時まで寝ておりましたなぁ。
2.睡眠読書
人は睡眠するために読書する人が多いようですね。羊が一匹、活字が一文字~というのです。ところが、余はこれとは違って、まず夜間の読書はありえませぬ。ともかく布団に入って電気を消したとたんに、朝っ~なんですから、一体いつ読める?
早朝勝負ですね。
先頃、いろいろ物語を買い込みました。そのうち待ちに待った春休み、採点もいくら何でも永遠のものじゃないのです。会議もそうです。と、気がついたら毎年新学期なんですがね。
そうは言っても、あと一ヶ月ほどすると読書する時間が増えてきます。一体、何を読む?
まさか「鉄道図書館大鑑」とか「司書育成の秘伝」とか「新しい目録法」だなんて、そういう類は読書に入りませぬ。単にマニュアルを眺めるようなもの(おっと、執筆者おられたら、ゴメン)。
読書っちゅうのは、心おだやかにして、耳をすまし、目をあけて、世界を味わうものなのです。営利目的で読んでもろくな血肉になりません、贅肉ですよね。
じゃ、そんな上等な、本当の心身を育てる読書って、Mu先生、一体それはなに?
ふふふ。
特別に、君達だけにおせてあげようかね。
☆犯人に告ぐ/雫井脩介(しずくいしゅうすけ).
双葉社文庫上下
古典になった現代物。
☆隠蔽捜査(いんぺいそうさ)/今野敏(こんのびん).
新潮文庫
悪い警察官僚になるための手引き書(大嘘です)。
☆写楽・考/北森鴻(きたもり・こう).
新潮文庫
短編集なんですが、妖しい世界がぷんぷん匂う。
(憑代忌:よりしろき、湖底祀:みなそこのまつり、棄神祭:きじんさい、写楽・考:しゃらくこう)
↑まるで浅茅原先生がお好みになるタイトルですなぁ(苦笑)
◎海国記/服部真澄.
新潮文庫上下
知人の書評は確かなので、真打ち本として購入、さて~?
◎◎新世界より/貴志祐介(きしゆうすけ)
講談社上下
千年後の日本! 今年をかける一冊です。
(つまり、自分で選んで、カスだったら今年一杯読書しないのです、命がけの読書)
警察ものや妖しもの、さらには歴史ものに、SFもの。なんともうしましょうか、楽しみに満ちておりまする。選書の自画自賛なれど、こういう美味しい世界を知らずして、朽ち果てていく人達に、合掌。
3.さて、そろそろお迎え
夜も九時をまわりました。今夜は、鉄道模型本で、箱根登山鉄道のジオラマ製作を読んで、また明日。毎日が、それ毎日が、それそれ、楽しいことばかり。
ところで、畏友のふうてんさんが、今年は葛野に来て、トーマス号の微妙な笑顔と「忍者屋敷風隠し階段付き鉄道列車図書館」を参観すると申しておりました。これは大変。明日からは、採点もそこそこ、倶楽部もそこそこ、会議も居眠りして、屯所を施錠して、ひたすらカッターナイフを振り回し、絵筆にニスをつけて、ボンドまみれにならないと。
工作服とかいうものを、新調せねばなるめぇな。
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コメント
ちょっとあおりすぎました~ぁ?
トーマス号と忍者屋敷風隠し階段の出来具合を確かめてから、五条通りでタクシーをつかまえて三条小橋下がるの(めなみ)へ出向きましょうや。
今はもう冬ですから残る季節は、春夏秋ですね。
春・・・筍もよろしいし菜の花もいいですし。
夏・・・これはハモに決まり?いえ岩ガキも捨てがたいですねえ。
秋・・・やはり松茸の土瓶蒸しでしょう。
弓矢はよく張りつめて射た方がよろしいそうですね。
京都、そして奈良。
ずいぶん張りつめてきたような気がします。
投稿: ふうてん | 2008年1月28日 (月) 22時22分
ふうてんさん
なにかしら、ぞわぞわとして目がさめて、みたらコメントですがな(マシンは終夜うごいておりますので)。
葛野+めなみ これは夕方~夜コース
昼は、平安京探索、奈良東大寺、唐招提寺、興福寺、元興寺、法隆寺と奈良仏教詣で。
ついでに奈良の例ところで、うなぎ茶漬けに白焼きと、数少ない肝でビールを、くわーっとな。
最低二日はいりますで。
ところで。
また眠りまする。
投稿: Mu→ふうてん | 2008年1月28日 (月) 23時33分
シェリー酒の養命酒割りですか??
(爆)ですね~。初めて知りました。
そういう飲み方・・・
うちにも健康のために弟が飲んでる養命酒がありますが、
~ん、私はチューハイも甘くて飲めないんですが、
一度試してみますか???!
ちなみに私は大津市の平井商店さんの
「浅茅生(あさじを)」というお酒が
まろやかで好きです。
普段はウイスキー党で、
サントリー「山崎12年」と
ツマミがあれば満足です。
投稿: 伽羅 | 2008年1月28日 (月) 23時57分
まいど、伽羅さん
山崎12年だなんて、結構な人生ですよ。では、さっそくミニ瓶でも入手して、ちゅびちゅびと芳醇なモルトを味わってみます。
ネットの効用、下戸でもこんなお酒なら飲んでみたいです。
浅茅生(あさじお)
http://www.biwa.ne.jp/%7Easajio/
ところでいま確実に気がつきました。ネット知人、現実知人、大体友人関係はすべて「酒飲み」ですね。しかも恐ろしいほどの飲みっぷりです。異様な人が多いです(Muはビールならコップ一杯、ウィスキーならワンフィンガー)。
下戸が酒飲みと話しがあうのは、きっとMuが年中アルコールなしで、酔っぱらっておるからかとも、想像しています。
世の人士も、素面じゃ、MuBlogにつきあえませんよなぁ。
投稿: Mu→伽羅 | 2008年1月29日 (火) 06時32分