小説木幡記:2008/01/07(月)追われて三波春夫と京極堂
なにやかやと極早朝からあって、授業の相談にのったり書類を読んだり調えたりで1日終わった。自動車の点検も昼休みにすませて時間いっぱい葛野仕事に専念したせいか、せっかく久しぶりに顔をみた倶楽部幹部とも、おみやげを食べただけで、あーもうーも言わないままに双方消えた。つまり、余もあたふたと部屋にもどったというわけ。
まだまだ山積み、ひとつひとつは誰にでもできるしごとだが、重なってくると気が遠くなる。そんな状態で帰還して、海老天ぷらをおもいきり悪食風にマヨネとケチャップ付けて食べたら、うまかったなぁ。
今夜も別の仕事があれこれちらほら待っている。ネットなんかが発達したから、24時間どこでもジョブできるというのも、なんか煩わしい。と、だから晩酌はやめて。余の晩酌は、酒飲みが腰落ち着けて一升酒のむほどに、よく効くのでな。
TVから1977年のレトロソングが流れてきた。耳を澄ませて、三波春夫先生のなめらかな歌声に聞き入った。ちゃんちきおけさ。船方さん。一本刀土俵入り。そして、おお、大利根無情。平手造酒(ひらてみき)のセリフを聞いて、涙して、気持がおさまったので、自室にもどりMuBlog書き出した。
正月の二日でしたか、京極夏彦さんの映画『魍魎の匣』(もうりょうのはこ)を観た。助手はごぞんじの映画評論家えどるん君でした。えどるん君は年末のクリスマスイブに江戸で観たのに、わざわざついてきてくれた。レディースデイだったのか、映画の日だったのか、一人千円だった。
そうだ、この映画の事は一本記事を立てるつもりだが、どうにも近頃MuBlogを書こうとすると疲れて眠くなるので、まだまとまらない。そのうち忘れるとこまるから、今夜はメモ。
良い点:探偵・榎木津と刑事・木場がものすごい活躍をしたのですっきりしました。女優ではレイナさんの名演技がよかったですね。
うむ点:ロケが中国だったせいか、中国の人や家が戦後すぐの日本の昭和になぞらえてあるのですが、ちょっとバランスを崩しました。(つまりMuのレトロ昭和とはどうしても違和感がありますね)。
どっち:関口君が役者変わりで、えらい躁状態にちかいのですが、明るいぼけという雰囲気で、新たな味わいがでたのですが、どうでしょうか。京極堂の自宅や神社の場所が、ものすご田舎に移ったような、どうでしょうか、新たな味わいではありましたが。
どうにも、前作と比較する心が一杯になって、書きにくいですね。
物語は、相変わらず原作通りわかりにくいです。
えどるん君は二回目だったからMuよりもすっきりしたようです。これを言うとぶちこわしなんですが、終始「なんで、箱なんや~」と。これじゃまともな京極堂ファンだなんて、いえなくなりますね。しかし、なんでやぁ~。
実は、映画は原作よりもずっと鮮明になっておりますよ。しかしどれだけクリアになっても、なんで筺なんじゃ~という疑問が吹き上げてくると全部、魑魅魍魎脳になってしまってね。
こんど、MuBlogでまとめるときは、いかにも分かった顔して書きますけどね(笑)。数十年前に、箱男という小説か戯曲にいれこんだMuなんですが、箱に美少女いれる趣味はないから、やっぱりわからな~い。
京極堂の意図がよくわかった方は、こっそりMuに教えて下さい。
今となっては、京極堂シリーズよりも、巷説シリーズが大好きなMuでした。
ではまたあした。省略形→であした。
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