80万アクセスの傾向と分析
はじめに
昨日(2007/12/13(木))の夜に、「Asajihara-Nifty.com」サイトが全体で80万アクセスを得た。同時刻のMuBlog単体で約47万アクセスなので、サイト全体と主要MuBlogの比率は2倍弱と言える。開設日が2004年の3月7日だから、3年と9月、つまり4年間弱で80万アクセスに達したことになり、単純にまとめると年間約20万アクセスあったと言える。
こういう数値をどう見るかは私自身日頃確たる考えはない。大きい数値かと言えば、けっしてそうではなくて月間20万アクセスを得ているサイトはそこここで聞く。だからそれを年間で20万弱と比較するならば、小さいサイトと言える。しかし日々平均500アクセスある点については、ほぼ見知らぬインターネットの住人が毎日数百人訪れるのだから、これは驚異的なことだ。私の人生に於いても、blogを開設するまでは無かった経験である。
つまるところ、私はインターネット上のblogを開設することで、そうしなければ決して得られない体験をした、と確定的に言える。このことが私にとって大切な記憶になる。私は数えてみると大学教師歴が16年間ほどある。その間に教授した学生数(異なり)はおおよそ千人程度になり、年間にわりふると60人程度だから、blogでの体験がどれほど大きいかが分かる。
これだけの体験をしたのだから、私自身になんらかの変化があったか、と自問してみたが、それは分からない。意識の上では変化はなく、90年代に「電子図書館研究会」で想像していたことを実行しただけともいえる。ただし、そのころの目で、将来日々数百人が私の記事を見ているという想定は全くなかった。
科学の世界では観察することで対象は変化すると、聞く。その言葉をそのまま当てはめるのは乱暴だが、日々数百人の観察者の目によって、blog執筆者である私は、なんらかの変化を来しているのかも知れない。それは想像である。
と、以上のような感慨が今朝の気持の中身だ。
そこからさらに分析を進めるのが研究者にとっては大切なことなのだが、いささか、そのようなみすぎよすぎのことに倦んできているので、ありのままに、感性的に、文芸的に(笑)以下若干筆を進めておくことにした。
0.今朝見た、最近の一週間分データ
80万アクセス記事に記したデータは、2007年8月~11月の4ヶ月間での「サイト全体」の詳細である。
それを見る前に、先日までの一週間の状況を記しておく。これは最新のMuBlog単体統計だから、4ヶ月間の各種統計データと比較することは尺度が異なるので無理もあるが、参考にはなる。(解析対象期間: 2007年12月7日(金) ~ 2007年12月13日(木))
人気記事ランキング
1位:NHK風林火山(48)川中島・山本勘助の最期(1)
2位:NHK風林火山(49)川中島・山本勘助の最期(2)
3位:涼夏2007PCの自作 (3)マザーボード(GA-G33M-DS2R GIGABYTE社)
4位:NHK風林火山(24)晴信の妄念とガクトの妖艶
5位:Prius(日立製ノートパソコン)のハードディスク交換
6位:昭和の鉄道模型をつくる(11) ポイントマシン(電動化の磁石)とDCフィーダー(送電線)
7位:NHK風林火山(47)決戦前夜
8位:涼夏2007PCの自作 (8)RAID設定(WindowsXP)とグラフィックスボード
9位:昭和の鉄道模型をつくる(10) ミニ手動ポイント(PL140-30)
10位:涼夏2007PCの自作 (1)アクリルケースとファン、電源
検索フレーズランキング
1位:GA-G33M-DS2R
2位:風林火山 ガクト
3位:昭和の鉄道模型をつくる
4位:じぶり
5位:うぶめのなつ
6位:昭和の鉄道模型
7位:風林火山 gackt
8位:風林火山 大河ドラマ
9位:秘花
10位:風林火山 川中島
アクセス地域ランキング
1位:東京
2位:大阪
3位:京都
4位:神奈川
5位:愛知
6位:静岡
7位:兵庫
8位:埼玉
9位:福岡
10位:千葉
以上の記事、フレーズ、地域データからは、NHK大河ドラマ「風林火山」、PC自作、鉄道模型、そして地域では東京、大阪、京都、神奈川、愛知が上位にある。地域は4ヶ月間も一週間も変動が少ないが、「フレーズランキング」で、{じぶり、うぶめのなつ}という、古い記録が未だに登場するところに当サイトの特徴がある。
以下は、解析対象期間: 2007年8月1日(水) ~ 2007年11月30日(金)の、全サイト対象。
1.ページ別アクセス:4ヶ月間:サイト全体
アクセス数: 151,553
訪問者数: 111,623
解析ページ 訪問者 アクセス
1 MuBlog: トップページ 3,637 6,555 3.3% 4.3%
2 日々4: 木幡花105 2,933 3,058 2.6% 2.0%
3 MuBlog: 涼夏2007PCの自作 (3)マザーボード(GA-G33M-DS2R GIGABYTE社) 1,024 1,394 0.9% 0.9%
4 MuBlog: NHK風林火山(24)晴信の妄念とガクトの妖艶 1,031 1,303 0.9% 0.9%
5 MuBlog: 涼夏2007PCの自作 (1)アクリルケースとファン、電源 832 1,212 0.7% 0.8%
6 MuBlog: NHK風林火山(39)第一次川中島の景虎と晴信 879 1,203 0.8% 0.8%
7 MuBlog: NHK風林火山(32)山本勘助:景虎と宇佐美の思惑 892 1,142 0.8% 0.8%
8 MuBlog: 涼夏2007PCの自作 (8)RAID設定(WindowsXP)とグラフィックスボード 733 1,134 0.7% 0.7%
9 涼夏2007: BIOS設定:(2)SATA RAID/AHCI Mode 779 1,131 0.7% 0.7%
10 涼夏2007: トップページ 331 1,115 0.3% 0.7%
ニフティのココログが提供する統計分析サービスでは開設以来の当サイトへの異なり利用者は約6万人で、リピータが6パーセントあると出ていた。その数値からみると、上記の「訪問者数: 111,623 」とは異なりではなく、四ヶ月間の「のべ利用者」と言える。それが前提となる。
記事の上位10件からは、写真では「木幡花」、「涼夏2007 BIOS設定」「涼夏2007トップページ」の三件が上位にある。MuBlog記事では、PC自作が3件上位にあり、風林火山が3件で同じになる。この事実は、日頃「風林火山」関係記事アクセスが目立つblogであるにもかかわらず、PC自作の方がもっと利用者の関心が深いともいえる。
こういう事情の分析は推測になるが、一般にPC自作に興味を持つ人の方が、インターネットを細かく検索し使っていると考えている。風林火山記事には写真が一切ないが、涼夏2007(PC自作)の方は、明らかに写真の方が多いので、媒体としての写真情報が当blogへの誘因材料になるのかもしれない。
「木幡花」が過去も、相当なアクセスを得るのは、これは内容ではなくて、検索エンジンの偶然から「定着記録」されてしまっているのだろう。
2.検索ワード/フレーズ:4ヶ月間:サイト全体
集計対象アクセス数:53,316
検索ワード/フレーズ 割合
1 GA-G33M-D S2R G Y M 836 1.6%
2 じぶり G Y M 515 1.0%
3 風林火山 ガクト G Y M 507 1.0%
4 由布姫 G Y M 381 0.7%
5 真田幸隆 G Y M 356 0.7%
6 花 G Y M 309 0.6%
7 昭和の鉄道模型をつくる G Y M 248 0.5%
8 EN8600GT SILENT G Y M 211 0.4%
9 伏見桃山城 G Y M 203 0.4%
10 昭和の鉄道模型 G Y M 183 0.3%
全体として、最近一週間のMuBlog単独統計と変化が少ない。{じぶり、花、伏見桃山城}の三用語が最近はアクセスされていないが、過去4ヶ月では多かったといえる。この三用語はサイト全史からみると比較的古い記事に該当するが、伏見桃山城については女優の和央ようかさんとの関係でアクセスが瞬間的に増加したものである。和央さんが、私の住む近所の伏見桃山城で、今秋撮影したようだ。
また、ドラマ風林火山の中でも{ガクト、由布姫、真田幸隆}は、この用語に関連するMuBlog記事が三種、過去にニフティー社の「旬のblog」に採用された経緯がある。そう言うときは数時間、爆発的なアクセスが生じる。
3.検索ワード:4ヶ月間:サイト全体
集計対象アクセス数:53,316
検索ワード 割合
1 風林火山 2,352 4.4%
2 京都 2,216 4.2%
3 GA-G33M-D S2R 1,248 2.3%
4 ガクト 1,201 2.3%
5 自作 920 1.7%
6 EN8600GT 901 1.7%
7 地図 697 1.3%
8 由布姫 628 1.2%
9 ハードディスク 575 1.1%
10 じぶり 558 1.0%
2.の「フレーズ」での分析に比較して、より客観的にサイトの特徴が現れる。
このキーワード群を若干用いて、サイト全体ないしMuBlogを表現してみると、以下のようになろう。
「風林火山に熱中している京都のblogがあって、ガクトや由布姫のファンみたいです。時々PC自作の記事もパーツ単位で載っているので参考にできます。」と、なんとも一般路線をとろとろ走るローカル電車の趣がほの見えて、自笑せざるを得ない。しかし、そういう事実を、私は是としている。特色、特徴を無理に造り出す必要は、個の生涯にあって不要なのだろう。あるがまま書き連ねていたら、大河ドラマもPCも、世間の流れに沿うていた。それが事実なのだ。
4.アクセス地域:4ヶ月間:サイト全体
集計対象アクセス数:26,595
都道府県 割合
1 東京 7,041 26.5%
2 大阪 2,568 9.7%
3 京都 2,162 8.1%
4 神奈川 1,680 6.3%
5 愛知 1,315 4.9%
6 福岡 969 3.6%
7 埼玉 898 3.4%
8 静岡 817 3.1%
9 千葉 804 3.0%
10 兵庫 746 2.8%
この数値は時々物議を醸すが、26595/151,553→18%となり、全アクセス数の18%が「地域」を判別できるようだ。だから、全数調査ではない。都道府県別顔ぶれは、先日までの7日間MuBlog単独アクセスと変化はない。だから、逆に非常に安定したランキングともいえる。
私は木幡(京都府宇治市)とか葛野(京都市右京区)の縁者なので、京都を中心にしてアクセス数を距離に比定すると、けったいな地図ができそうで、いずれ試してみたい。言葉でいうと、こうなろうか。
「私は東京に住んでいる京都人ですね。大阪へはすぐですし、横浜や名古屋へは電車一駅ですな。……」となり、なんともネット距離地図が現実とは違いがありすぎて、描きにくい。
まとめ
2007年の師走半ばに80万アクセスをえて、気楽になった。これで当分は全体アクセスを注意する必要がなくなる。blog開設当初から、一定の統計は記録しようと決めてきたのだが、比較的煩わしい仕事になる。工夫がたりないせいか、いつキリ番になったか分からないまま過ぎることもあるし、統計リストのリンクを維持するために「リッチテキスト」で記録を書くことになり気が重い。
しかし記事を掲載してしまうと、一区切りの思いが強くなり、ついつい次のキリ番を想像してしまう。計算では来年の初夏に100万アクセスを得る予定だが、それは未知のことだ。(全体は10万分アクセスで掲載)
MuBlog単体では、当初は二ヶ月弱から一ヶ月間で1万分アクセスを記録していたのだが、風林火山の視聴率のせいか、最近は一ヶ月強の間に二度更新することが多い。
どの場合も、この春過ぎには、KGR指標を出して記録するつもりだったが、これはさらに煩わしい。しかし、じゃまくさいと思いながら、ほぼ毎日記事を書いてきたのだから、記事掲載は水に合っているのだと思った。
今年2007年の総まとめは後日にしても、それにしても大河ドラマに男優女優、PC自作に鉄道模型、とながめているとまるで私は平均的な初老男性と、その真実が露骨に現れてくる。これが我が身の実像なんだろうと、かえって安心感が生じてきた昨今である。
一ついえることは、私は幼少期相当に田舎周りの芝居見物(京都市右京区では昔、年に何回か興業があった)が好きだったし、同時に下手な工作少年だった。だから夏以来の記事をながめていると、その点でも、三つ子の魂百までも、といえる。よって「余の文学とは、かくのごとく、芝居好き・工作少年の夢幻(ゆめまぼろし)の物語なり」と、今朝から一人うそぶいておりました、とさ。
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