学園祭と倶楽部の副業
副業クラブ
先月11月の下旬に学園祭があった。葛野図書倶楽部2001の幹部たちも、副業(笑)として他の普通(ふつ~)のクラブにも在籍し、中心となって活躍しているようだ(伝聞)。
なにかしら就職の時の面接とか、親への報告に葛野図書倶楽部2001を説明したりするのが、ややこしくて、ふつうのクラブに入っているというのが、実情の様だ。つまり偽装だね(嘘)。
「君、学生時代のクラブ活動は?」
「はあ~」
「参加していないのですか?」
「そういうわけでは」
「クラブで部長なんか務めた人は、リーダーシップの意味を実感しているから、ねぇ。我が社でも望ましい人材なんだよ」
「きょ、局長でしたぁ~」
「局長? そんなクラブがあるのか? 新選組みたいじゃないの」
「ええ、そうなんです。法度(はっと)違反すると、すぐ切腹でしてぇ。きつかったです」
「うん? 君、マジなんか?」
「ええ」(と、下を向いてしまう)
伝統・能
この雑貨屋さんは伝統ある能楽部の出店です。登場人物の一名が葛野図書倶楽部2001の大幹部ですが、いまは偽装して、そしらぬ顔で普通のクラブ学生をしていますね。誰にも分からないことでしょう。
しかしクラブに格式があるせいか、こういう出店でもちゃんと収入があるようです。クラブ・ブランドの力は凄いです。
伝統・箏曲
Mac & Win 両用 (mpeg4 0.6MB)
Win専用(WMV 0.8MB)
このお琴の陳列は、売り物じゃなくて、演奏するわけです。「箏曲部(そうきょくぶ)」と名乗っていました。木戸銭はなかったです。無料で鑑賞させていただきました。中の一人が、葛野図書倶楽部2001の次世代大幹部です。ライブというのでしょうか、生演奏は迫力がありますね。お琴にも低音と高音と、種類が異なるようです。
面接風景
「君、クラブ活動は経験あるの?」
「ええ、お能を舞っていました」
「ほお、能を踊っていたのですか」
「社長、失礼ですが、わたしたちは「舞う」と呼んでいます」
「そうなんですか」と、沈黙。
「はあ、伝統的に、そう呼んできました」
「伝統を大事にするクラブなら、我が社の社風に合っているな」
「君、クラブ活動していたのか?」
「はい。箏曲部でした。定期演奏会なんかに向けて、頑張りました」
「ソウキョクブ?」
「琴(そう)のことです」
「そう?」と、沈黙。
「ええ、江戸時代頃から「琴(こと)」とも言われ出したようですね」
「なあんだ、それなら分かる。私の姪も部屋に立てかけたままにしているねぇ」と、笑う。
「葛野図書倶楽部2001って、なにか変わった名前だね。美食クラブみたなものですか? 美味しそうな本を一杯集めるとか?」
「いえ、そういうわけでは~」
「ふむ。で、君は幹部してたのか?」
「はい、副長でした」
「ふ、副長? それ、土方歳三みたいなのかぁ?」と、目が点。
「ええ、はい、鬼の副長とよばれたものですぅ」と、遠い目。
おわり
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