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2007年11月20日 (火)

小説木幡記:2007/11/20(火)日記

 秋は大好きな季節だが、それにしても昨日そして今朝は寒い。大晦日とおなじくらいの様子らしい。あたたかくしているが、ときどきクシャミをしたり、ぶるぶると身体が震える。
 格好のよい話ではないが、夜間の防寒は、毛糸のナイトキャップをかぶり、首にタオルをまいて首筋の冷気をさけて、靴下をはいて眠る。特に最後の靴下は、「なんて、格好悪い」と思う人も多かろうが、まあ、やってみなさい。身体の芯まで温まる。
 昼間は背中にぺったんカイロを一枚貼っている。すると終日ぽかぽかする。木幡書斎では別に、電気座布団を椅子に敷いているが、これが「熱い」。だから、スイッチをいれて数分経つと消している。別にこわれているわけじゃなくて、余の尻の皮が薄いだけだろう。

 木幡研には、実は暖房らしい暖房はない。なにか知らぬ間に家訓のようなものがあって、こたつなんかをつかうと終日寝てしまうから、部屋はいつも冷蔵庫状態に保っている。そして、ガス暖房、石油暖房はこの数十年使ったことがない。わずかに、クーラーが冬は温風をだす仕掛けだが、それは余の書斎だけ20度程度に設定しているだけだ。
 ところが、そうそう、便器。これはすでに温度設定を31度くらいにしてある。冷たくはないが、温かいわけでもない。さらに風呂の湯温はようやく先週から42度にした。

 と、記していると、なんとなく贅沢している気分になってくる。
 遠隔地学生が10/11人という倶楽部の者達の話をそれとなく聞くと、まったく暖房を使わない人もいるようだ。多分、オーバーを着て勉強しているのだろう、と想像。京都に4年間も遊学するのはお金がかかるから、孝女たちは切り詰めている。
 で、余の研究室や屯所は、28度cくらいにはすぐになるが、屯所は大抵25度か、あるいは暖房が入っていない。多分、遠隔地学生達は鍛錬のために大学でも寒冷にしておくのだろう。すばらしい若者達だ!

 と、寒いの暑いのは浮き世のこと。夏は京都盆地の蒸し風呂を楽しみ、冬は嵯峨野の愛宕おろしを肌で味わう。これが四季にめぐまれた日本の過ごし方なのだ。

 と、さらにいろいろ書こうとしたが、どうにも空腹なので、筆を収める。
 そうだ、秋だから。最近は三食頂いても、それでも空腹になる。もちろん各食の量は、人様の半分程度だから食べ過ぎにはならないが。
 今日は、たっぷりした鴨なんばを昼に食する予定だ。
 葛野仕事はますます緻密に長時間かかるようになってきているので、せめて鴨なんばで英気をやしなおう。

 よく眠り、よく食べて、よく一人笑いしている。欠けた物は、あとはお金だけだね。
 人の幸も不幸も考えようによっては、どうにでも思えることが多い。
 ともかく、宿題が苦しく、そしてほにゃらと楽しい毎日だ。
 うむ。
 宿題がない世界はどこにあるのだろう。常夏のマリネラ王国か、それともペンギン村か。
 宿題のない近未来の図書館、これだね、決まった!

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コメント

 (山形の友人)

冬に、山形からの友人を家に泊めたことがあります。
夜には、パジャマとトレーナーと、電気毛布を用意しました。掛け布団も2枚用意して。
朝、見に行ったら、彼女電気毛布を使っていないんですよね。
パジャマの上に、トレーナーを着て、厚着しただけで寝たようです。
私なんか、パジャマの上に、半纏を着て、毛布に、電気敷毛布に、お布団を2枚かぶって、やっと寝られるぐらいですのに。
寒い所で、暮らしている人ほど、寒さにも強いんだなぁと思いました。

 今朝のテレビで、嵯峨野鳥居本の紅葉をやっていました。
湿気が多く、寒暖の差が激しい(鳥居本)の紅葉は、とてもきれいに色づいていました。
(鴨なんば)に、嵯峨野の紅葉も楽しみにしております(笑)。

投稿: wd | 2007年11月20日 (火) 08時36分

みなさん、冬の夜は工夫が激しいですね。
あと、パジャマの上からぺったんカイロは、低温火傷もなくて、よろしいよ。電気毛布は、なんか、丸焦げになりそうで、怖いですな。

鴨なんばで英気を養いますが、鳥居もとへ行って紅葉狩りするほどには、余裕がござんせん。嵯峨野あたりは、来年くらいに一年かけてみっちり写真をとりますので、それまでMuBlogをお待ちください。

投稿: Mu→Wd | 2007年11月20日 (火) 10時23分

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