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2007年10月19日 (金)

昭和の鉄道模型をつくる(05) 交番・詰め所・公衆便所

承前:昭和の鉄道模型をつくる(04) ホーム

05:ここまで完成(~5号) →面影橋駅近くの交番と駅・詰め所

05:斜めから見た全体
05:交番・詰め所の完成
05:ここまで完成(~5号)

 建物が少しずつ増えてくると現実感がそれにともなって強くなってきた。なんとなく「写生」という言葉が頭をよぎった。模型には、現実と寸分たがわぬ縮小への方向と、この世にないような物を作る方向に大きく二分されるようだ。今、私が作っている「昭和の鉄道模型」は、前者なのだろう。後者は「オモチャ」などに多いと聞く。いずれにしても、もう過ぎ去った昭和30年代の姿なのだから、この世にはない。
 今回は、おそらくその時代の東京の、面影橋駅近くの情景だと想像する。交番と、駅の詰め所と、そして公衆便所が付録に付いていた。交番には警察官が一人立ち、公衆便所の左側には換気扇(筒)まで付いている。そして詰め所の裏には、ドラムカンや、正体不明のものまで見え隠れしている。なんとも、ジオラマ設計者の思いの深さが忍ばれる内容だった。

05:部品と工作

05:交番・詰め所の全部品
05:部品の細部仕様拡大
 先回に引き続き、建物の組み立てになる。すでに駅舎やホームを造っているので、難しさはなかった。ただ、相変わらずの話だが、細い架線を切り取るときは、乱暴に引きむしらず、カッターナイフをそっと上から押しつける方法をお勧めする。
 それと、今頃はっきり気がついたのだが、凸凹のはめ込みで、たとえば写真の交番の裏を確認すると分かるのだが、前後左右を間違えないように、凸凹双方に小さな切り欠きが付いている。今後もそういう事例はあると思うので、あわてずに、よく視認してはめ込むのが肝要だな。
 そういえば、自作PCのCPUをソケットにはめる時も、必ず片隅が一つだけ切り込まれていて、左右前後を間違わないようにしてあったけ。
 なお、今後の数回は工作がなくて、レールが何種類も付録についてくるようだ。

05:AtoZ:コントローラーのしくみ

05:AtoZ:コントローラーのしくみ
 コントローラーとフィーダーという二つの専門用語が使われていた。前者は電源制御装置といえばわかりやすかろうか(笑)。家庭用100ボルト交流を、直流の0~12ボルトに自由に変えられるようになっている。電圧で電車の速度を操れるのだろう。前進後進もできる。
 コントローラーには、その他に分岐線路のポイントを操作したり、信号機まで制御できるようだ。すばらしい。ただ、線路の全長をのばしたり、動力車の数によっては、少し高容量(数アンペア)のものが必要になる。おそらく動力車を増やすときはレールを工夫して、別のコントローラを必要とするのだろう(まだ、無知)。
 なお、本誌では、25号まで入手し、応募券を25枚ぺたぺたはって講談社に送ると、コントローラを全員に送ってくれるようだ。応募券は、大切にしよう。誰かに冊子を貸して、切り抜かれたら一大事!
 そうだ、フィーダー。これはコントローラーからの電気をレールに通す為の部品で、11号の付録になっている。送電装置とでも、おもっておこう。

05:昭和の鉄道模型を作る

05:昭和の鉄道模型を作る
 <TETSUMO(鉄模)の達人>は、明確にNゲージとあった。掛川克己(58)さんが、どこにお住まいか、どんなお仕事をしているのかは分からない。ともかく民家の二階(子供部屋だった)に、3.3x2.1mというジオラマをつくって楽しんでおられる。牧場とか立体交差があり、新幹線も私鉄電車も走っている。最初は畳一枚程度だったらしいから、私も将来は半畳くらいから始めようか(笑)。
 <駅ものがたり>は、東京駅だった。設計はじめは「鉄道の中心駅」だったのが、しだいに「帝都の玄関」となっていったらしい。昔楽しんだ映画「帝都物語」を思い出した。平成23年には創建当時の偉容が甦るらしい。ミニチュアが手にできるかもしれない。
 <人物>には、版画家の棟方志功さんが登場していた。「ワだばゴッホになる」と言い続けられた人らしいが、ゴッホとは別に独立してすごい芸術家だった。「板極道(ばんごくどう)」と自称されたよし。うむ。昭和30年代に、国際的な大賞を二度も受けられた。そういう時代だった。

05:未来の図書館、過去の図書館
 まだ五号だが、おりおりに考えてきた。私の仕事は青年少女に「図書館」のことを教授することである。これまで科目課題で、彼女らは様々な図書館設計・企画書や模型を生み出してきた。その詳細はいつか語ることとして、今私がジオラマを制作することで、私自身の考えがより明確になってきた。

 私は実は昔「電子図書館」というものに専念していた。薄い著作もある。その時、工学系、自然科学系の諸博士達の間にはさまって、もっとも悩んだのはメディアのディジタル化が、やがて「図書館」という「館」を失わせる方向にひた走ることだった。私は生来、アナログな人間だった。だから情報や知識が、目に見えない、手で触れない、そういう世界だけになることを、とてつもなく怖れた。

 そこで。
 いま、ジオラマで小さな建物やレールを触っていて、気持ちは将来の別のジオラマ制作で一杯になってきた。そこには、図書館がある、博物館がある、学校がある、森がある、湖がある。前方後円墳もある(笑)。ピラミッドはやめるにしても、お城もある。

 その中で、どのような配置、どのような景観のなかで、どのような建物としての図書館があれば、人々は一方でネットワークメディアを使いながらも、他方で、現実の手に触れられる図書館に足を運んでくれるのか。その解が、ここ数年で得られるのじゃなかろうか、とピンセットを触りながら考えた。それらを、若い学生達に「どうじゃ~」と、見せてやりたい。

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コメント

そうでしたか

 このところロボットとか鉄道模型のジオラマにご執心のようですね。
大の読書家であり、日曜作家であり、図書館長であるとお聴きしていましたのに、そのうえ(大工仕事)までお好きだったとは・・・!!

 当方は中学、高校時代、北伊予駅から松山駅までの1駅をSLに乗って通学していました。
蒸気機関車の煙の匂いと、ものすごい音を覚えています。
全くオープン・エアの車輛でしたから、デッキに出て、西部劇のように手すりみたいなのにぶら下がって、重信川の鉄橋を渡るのでした。

 JRではなく国鉄の時代でしたねえ。

投稿: ふうてん | 2007年10月20日 (土) 00時20分

ふうてんさん
 なにはともあれ、北伊予駅をGoogle地図で見ましたら、瞬間一発で正解がでました。有名な駅なんでしょうね(笑)
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=%E5%8C%97%E4%BC%8A%E4%BA%88%E9%A7%85&ie=UTF8&ll=33.811815,132.773209&spn=0.098699,0.21698&z=13&om=1

 国鉄時代、この駅からSLに乗って、確かに重信川もありますね、松山駅まで行って下車して、西よりに歩けば、母校があるじゃないですかぁ。この母校も、なんとなく超名門校みたいですなぁ。ふうてんさん、昔、秀才やったんやなぁ~(爆笑)

 城があって鉄橋があって、国鉄SLが走って、海もそばにある。こんな良いところだったら、ふうてんさんこそジオラマを作るべきですよ。

追伸
 意外どころか、驚天動地の、現地の人には当たり前のことに気がつきました。
 愛媛は、瀬戸内海にもろに面しておる! 対岸の倉橋島や江田島は広島県。頭の中では、愛媛と広島なんて、まったく結び付かなかったけれど、こうして地図で見ると指呼の距離ですね。(こういう常識すら、長きにわたり、なかった)

投稿: Mu→ふうてん | 2007年10月20日 (土) 06時47分

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