小説木幡記:2007/10/27(土)ただの話です
1.日常話:ぷちぷちと耳の中
昨夜、風呂で頭を洗っていたら泡が耳穴にはいった。なんとなくとれない。そのまま着替えて、いつものように綿棒で耳をごにょごにょしようとした。これをすると、こそばゆくて、うふうふと気持がよい。
だが、止めた。
湯上がりのシャワーのあと、耳でプチプチと音がしたのだ。
最初は幻聴とおもって、「しまった! ついに来たか」と軽くうろたえたが、「いや、そんなはずはない。まだロボットも作れるし、運転もできるし、日曜作家もできる。安定している。幻聴とは、早すぎる!」
すぐに気がついた。
シャンプーの泡が耳の中で、ぷちぷちとはぜている音だったのだ。
だから、しばらく綿棒でごにょごにょするのを止めて、不思議な音を聞いていた。
2.日常話:老生にもおしゃれ
物心ついてから、おしゃれとは縁遠かった。高校生のころに、ズボンに折り目をつけて、頭にポマードをつけてドライヤーでガーガーやっていたくらいの記憶しかない。
だがこの数年、ちょっと習慣になっている化粧品がある。
一つは、ハッカ油。
これをデコとか首筋にぬると、良い香りがして目がぱっちり覚める。夏だと、湯船とか身体に少しつけてシャワーをかけると全身がすっと冷えて、気持ちよい。
今は秋。だから、デコとか首筋に限っているが、独特の匂いが気持を静めてくれる。目がぱっちり開くのに、気持が静まるのは不思議なところだ。
もう一つは、ドイツ製のアフターシェーブローション。
これが肌をぴしっと引き締めて、香りがぐっと脳にくる。だから、髭をそらない時も洗顔したあと、ぱちぱちと化粧する(笑)
書いていて思った。おしゃれじゃなくて、脳とか心を活性化し、落ち着かせる儀式なんだろう。二つとも香りに関係がある。人の情報受容は目で8割と聞くが、なになに、嗅覚も大きい。
3.朝のドライブ
ほぼ一年ぶりにRSで長距離を走った。これまでずっと逼塞していた。
木幡から、滋賀県蒲生郡、そして帰路は葛野まで133km走ったことになる。
9時すぎに出て、途中で一回、名神高速道路「黒丸」で一休みした。サービスエリアで一休みするのが好きなだけで、疲れていたからじゃない。何も買わなかった。
結局2時間弱、11時まえに渡来人の村というか、神社についた。
木幡から八日市ICまで高速道路、1600円
八日市ICから京都東ICまで、1300円
昼食は大津SAでカレーライス、800円
距離感が掴めなかったので、餓死を恐れて朝に買った食料、お茶とパンで、250円
ガソリン代が多分10リットルで、1400円
合計5350円
葛野着が午後1時ころ。約半日で5千円の出費。なかなか生きていくのは、お金がかかるな。
しかし、昨年夏8月に石塔寺を見て以来、今朝まで延々と「ああ、行きたい。行かないと、いつ行こう」と考え続けてきた渡来人の里。
ついに行ったぞ! 5千円もかかったが、一年以上の思いに比べれば安いものだ。
実行は突然だった。
朝、珈琲を飲んでいて、にわかに「RSで走る。蒲生へ行く!」と、思い詰めて即座に実行した。
こういうMu自身を客観視すると、まだまだバランスがとれていないね、と自戒するのであった。
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コメント
蒲生へ行かれたんですか
こちらは、土曜の早朝です、快晴で太陽が眩しいです、昨夜は満月でしたが日本も満月ですか?
死者の日の準備モードに入り街中は完全に盆と正月モードですよ。昨年は政府に対するデモで騒然となり多くの死者がでたそうで、戒厳令だったそうです。
今年は大丈夫と思いますが、残り二日となり買い物でもしようと思います。
投稿: jo | 2007年10月27日 (土) 23時10分
Joさん、蒲生だけじゃなくて、滋賀県は古代史の宝庫ですね。
「渡来人」という言葉は、以前一時期否定的なニュアンスがあったようですね。しかし今は普通に復活している。
よく分からないです。
日本は全員渡来してきたから、おかしいというのかな?
今年から来年は、もう少し気合いをいれて滋賀県を走ります。ハンドルを握ると別人になれるのですが、外へ出る直前は病人ですね。ともかく、日常と外れることに極端な恐怖を味わう。でもそんなこと続けていると、滋賀も奈良も京都も、味わうことなく本当に病臥してしまうことになる。だから、今の内に、鬱に鞭打ち、渾身の力をふりしぼって、RSのハンドルに取りすがるつもりですよ。
以上のこと、JOさんには、絶対に想像できないでしょうなぁ~。そういう人間もおるんですよ。
投稿: Mu→Jo | 2007年10月28日 (日) 08時03分