昭和の鉄道模型をつくる(01) 車両 モ1031
鉄道模型AtoZ:「鉄道模型」とは何か?
鉄道模型は幼児期にOゲージで一台、その後HOゲージで数台作ったが、いずれも線路が円ひとつでジオラマもない、スッピンの組み立てキットだったから、私はこの世界の門外漢だ。カテゴリーに「自作鉄道模型」としたのは迷ったのだが、おもいつかなくて、そのまま「自作」にしておいた。
著名人の趣味記事を読むと、庭園全体にレールを敷いたり、切符を作ったり、金属を切ったり張ったりして組み立てないと「自作」とは言えないようだ(笑:なぜ笑うのか疑問)。しかたない。分に応じたことをするのも、バランスの取れた初老の生き方だと、諦めている。このざっし、書店で見かけて、衝動的に買ってしまった。
車両 モ1031
なんとなく、楽しみたい。しかし手先が不器用だから金工、木工、紙工、どれも上手にできないから、こんな風に毎回ほとんど完成したパーツがついてくるのは気が楽だ。途中でちょっと組立も入るようだが、多分プラモ程度のことだと思った。今回のは、ただの飾り電車ともいえるし、途中で動力セット(モーターとか歯車か)の号もあるので、それを組み込むと動くのだろう。
電車を操縦する制御箱も25回雑誌を買うと、シールを貼って送って、全員に支給されるようだ。なんとなく得した気分になるが、あははのは、私はすぐにこういうオマケに騙される。でも、それでも、待ち遠しい。子供と変わらぬのう。
雑誌には毎回、昭和エレジーというか、戦後の世相について記事が載る。今は模型に熱中しているので、そういう記事には興味もわかないが、雰囲気作りにはよいものだ。初号は力道山の空手チョップ記事と写真があった。
それと、毎号、「TETSUMO(鉄模)の達人」記事があるようだ。世の中にはものすごい人がいると感心してしまう。今回は、鈴木肇さんという歯科医師だった。「建物はすべて紙で自作。10畳という広さに昭和30年代の川崎の原風景を再現する」とあった。
週刊で50冊というと一年くらいかかるのだろうか。完読して作ったら、来年初夏には、私もいっぱしの「日曜鉄道ジオラマ作家」と僭称しているのかなぁ。いやいや、まだまだ。やっぱり、真鍮棒で車軸をつくるまで行かないと、ハンダ付けじゃなくて銀ロウ付けまで出来ないと、「自作」とは言えない。電気もジオラマ水力発電所・変電所を作って自前で流さないとぉ。道は遠いなぁ。
続→
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コメント
初めまして。私のことを、好意的に掲載くださいまして、有難うございます。京都のかたなのですか?左京区に友人がいます。去年大阪まで遊びに行ってきました。ミナミの方で、串カツ、ずぼらやにいってきました。今は103系ブルーを作っています。関西では阪和線、東海道線あたりでしょうか?関西は103系王国でいいですね。鶴橋あたりの商店街も、昭和の香りを色濃く残しすごくいいですね。今度関東のほうへ、お越しの際には、是非お立ち寄りください。
投稿: 鈴木 肇 | 2010年1月16日 (土) 22時35分
鈴木さん
コメントありがとうございます。
私は宇治市に住んでいますが、勤務先は京都市右京区です。
この記事を書いた2007年頃は今にもまして鉄道模型のことが理解できていず、「紙ならできそう」と内心思ったのも事実ですが、そのご2年以上たった今では、紙はものすごく難しい、と感じております。
今のところ、車両を完全自作する技量も気力もないので、出来合の車両を改造しては「図書館列車」と自称していますが、内心忸怩たるものです。
どんなことも10年、20年の年期を積まないと無理なようです(笑)
私には神経が持ちませんが、ある時代、ある場所を精密に考証して、そのモデルを再現するというのは、本当にすばらしい、偉業だと思います。
機会あれば、目の当たりにしてみたいと思っております。
では
投稿: Mu→鈴木肇 | 2010年1月17日 (日) 06時29分