アフタヌーンティーは茶か異風かデザートか
以前と同じように、ブライトンホテルのフェリエで夕食をとった。なんとなくくつろげて、良いところだと思っていた。だから、ある日の夕べ、またふらふらと席についていた。やることなすこと時々スケジュールにないことが入る。
山イチゴだったか、ジュースを食前にいただいた。ワインも飲まずにジュースというなかれ。それはそれで、微妙な心地よさがあるのだから。
駐車場は、今度は地下だった。記憶では、この地下駐車場こそが安倍晴明さま旧宅のはず。いや、平安時代に地下があるとは思わないが、今、そう決めた。あらかじめ記すと、入るには入ったが、食後にそこを脱出するのが一苦労だった。永遠に安倍晴明さまのお宅から出られないような、怖い思いをした。要するに、出口が分からず、ぐるぐると地下駐車場を走り回っていた。
デザートが出たときに眼を丸くした。三段重ねのデザートが町では普通なのか~と、驚いたわけだ。木幡村と葛野村しか知らない日々だから、いまどきの町の動きが分からなくて、三段重ねのデザートなんて、初めてだった。
と、思ったら、横から前から「アフタヌーンティー」とセリフが飛んできた。セットしてくれたギャルソン氏も、うなずいていた。ほお。外国、おそらく英国あたりの蛮風じゃなかった、異風なのだろうと得心した。ティーというのだから、紅茶をさすとおもったら、そういう雰囲気がアフタヌーンティー。そんなお店の名前も昔、耳にした。その店の風儀なのか? わからない。
ともあれ、現代の日本は、一歩そとにでると、異風で満ちあふれている。余は、なにをみても、眼を丸くして驚く。それはそれで、良いものだ。そのうち、「木幡の朝茶」とでも流行らせたいな。トッピングにメモリーが差し込んである、そんなモンブラン、どうだろう? 寒いお話でした。 (2007年8月30の木曜日記す)
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