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2007年8月23日 (木)

小説木幡記:2007/08/23(木)図書や裸族

 昨日(水曜)は、ほぼ終日夏期論文に専念した。だんだんランナーズハイになっていくのがよく分かった。数時間休まず、止まらなくなってしまう。しかし、気は付けた。そういうノリにのってしまうと一日だけならどうもないが、数日、一週間続くと、必ず肩をやられ、眼をやられる。そして一ヶ月程度は療養することになる。

 論文とか研究とか仕事とか読書とか、遊びも、体調管理、心管理は大切だ。不用心に走ってしまうと、脱輪したり、横転したりする。最近の自動車運転は(笑いながらも)ものすごく慎重、おとなしくなってきたので、日常生活もそうしようと心に決めている。

 ここ数年、急ブレーキ、急発進、フルアクセル、信号グランプリ、四輪ドリフトなどやったことがない。日常生活でもそうだ。燃費が良くなった気がする。

 夕方来客があって、ひとしきり緻密な話になってしまった。途中で豪雨になったようだが、まったく気がつかなかった。

 帰路は久しぶりに寄り道して、図書を二冊買った。文庫本だ。一つは、パトリシア・コーンウエルの新作(新シリーズ)『捜査官ガラーノ』。コーンウエルの検死官シリーズは全作とも発売時から読み終えているが、そろそろ潮時と思っていた矢先だった。新シリーズはどんな展開になるのか楽しみだ。書店ランキングでは一位の売り上げとか。すごいものだ。
 もう一つは松本清張の文春文庫新装版で『陸行水行』。以前古い文庫を木幡で探しはしたが、活字も大きくなったので買った。この、「活字の大きさ」は、最近非常に大きな要素になっている。老眼をかけても、小さい昔の活字は読みにくい。

 もう一つの寄り道はちょっとした小物の買い物だった。「裸族のマンション」という名称だけで解る人はマニア。実は数週間前にも一つ買っている。3000円弱。お金さえあれば、あと数個欲しいほどに気に入っている。もう、おわかりだろう。Muがほしい物といえば、アクリル板か、イスラエルのSMPか、PCパーツかと相場が決まっている。その通り。3.5インチHDを5台までセットできる黒いアルミのラックである。大型12センチファンがついて、この価格はお徳用だ。関係筋以外の人が御覧になれば、黒塗装のアルミ枠板に穴がぼこぼこあいて、背中にちっこい扇風機が付いた未完成の箱。それにすぎないが。
 それがどれほど役立ち、またスパルタンな機能美があって、痺れるかは後日写真またはビデオ付きで記事にする。いや、日本は素晴らしい。こんなのが、廉価に入手できるのだから。

 というわけで昨日は充実した一日だった。今日もそうなることを祈っている。
 夏期論文は、たしかに力業(ちからわざ)の面もあるが、相当にメンタルな部分も大きく、ちょっと心がずれると塗炭の苦しみに落ち込むものだ。

 そうだ。最近木幡で読み始めた図書は、松本清張の未完の長編(絶筆と言ってもいい)、『神々の乱心』上下。十年前に買ったとき読んだのだが、気持が沈んだときに再読し出したら、とても安定してきた。おっとり、じわじわと展開していく。やはり、プロの手口だと思ったね。
 上述の『陸行水行』は、読書の余香にしるすよりも、おそらくカテゴリー「邪馬台国」ヒミコの被葬地で紹介することになるだろう。

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