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2007年6月21日 (木)

涼夏2007PCの自作 (1)アクリルケースとファン、電源

0.はじめに
 年一PC自作を標榜してきたが、最近は小物ばかりだった。この5月に2000年製ののVaioノートを少し触ったくらいだ。

 気になってニフティの検索バー(MuBlogの右サイドバー下部)で探したら、「葛野2004P黒の製作(0)ケース」という記事が見つかった。2004/06/23の記事だった。今日が2007/06/21(木)だから、もう3年目になる。PCも3年たつと当時の新鋭マシンも少しくたびれてくる。

 ネット上でのアプリケーション(ワープロや表計算)を自由に使うには、2000年のVaioは当然無理としても、2004年のペンティアム4マシンでも、いやに重たく感じられるようになってきた。これは、JavaやJavaScriptの実行速度と関係があると思っている。それで、ひさしぶりに高速の、「年一PC」らしいのを作ることにした。題して、

 涼夏2007PC

 以下、順番に組立ながら記事を掲載する。CPUとかマザーボードの規格は、自作PCではもっとも関心のあるところだが、それもあとにする。
 パーツの各写真をクリックすると大きな写真といっしょに、パーツの細かな情報も読むことができる。何かの参考にしていただきたい。

 パーツ入手の殆どは、ドスパラの通販ですませた。大きいものから細かいものまで沢山あるので、通販は便利だ。
 
1.アクリルPCケースM-acky: M-ATX規格 

アクリルPCケースM-acky
アクリルPCケースM-acky (側面)
アクリルPCケースM-acky(角の細部)

 「涼夏」と名付けたのは、今回のPCケースを透明なアクリル製にしたからだ。アクリ屋ドットコムという会社の製品を選んだ。規格はM-ATXだが、内部空間はゆったりしている。
 宅配で受け取って机上に置いたとき、一番驚いたのは工作の精緻さだった。以前から興味があったので、いずれアクリル板を買って自作しようと思っていたが、実際に製品を手にしてみると、それを私が短時間でゼロから作るのは無理だとはっきりわかった。

 私が設計図を書いて、いろんな工具を買って、試行錯誤しながら作ったなら、PCケースだけで一年間はかかってしまうだろう。適正な価格で、プロの作った物を使うのは正しい方法論だと、そう思った。

 ここで、アクリル・ケースの弱点は分かっている。
 スチールやアルミに比較して脆弱である。ネジ留めなどで割るかもしれない。
 最初は美麗でも、ホコリや熱で汚くなるかもしれない。丁寧に掃除するのが必要だ。
 少し割高だ。総アルミに比較するとやや安い程度だ。
 アルミだと、ケース自体が巨大なヒートシンクの役割を果たし、冷却効果が大きいが、アクリルだと、多分まったくそういう効果はないだろう。

 では何故アクリルPCケース選んだのか。物珍しいからか。そうではない。数年前に透明ケースが流行ったこともあったが、今はそれほどでもない。

 中が見える。その一点に最大の価値をみた。
 実利的には、大学などの初級情報処理には最適だろう。以前、葛野図書倶楽部の学生達を相手に、シスアドの勉強を兼ねて眼前でPCを組み立てたことが数度ある。
 普段は目に見えない、手にもしない、ただ教科書に写真があって説明されているだけのパーツ類。それは抽象的すぎる。それらのメモリーや、ハードディスクやCPUを、実際に手にとって組み立てると、話と実際とがぴったり重なる。そこで、わけのわからなさが消える。
 しかし、蓋をすると、元のブラックボックスに戻ってしまう。
 透明アクリルケースだと、いつ何時でも中が見える。その事の意味。

 精神的な問題として、これは私に関わる固有のことかもしれないが、骨組みが好きなのだ。それを見ていると構造がわかって、安心感が生まれる。そうなると、マシンとの一体感が生まれ、疎外感がなくなる。ソフトを作っても使っても、そのデータが直にハードディスクの回転にともなって、目に見えるメモリーとCPUとを往還するのが解ってきて、隔靴掻痒(かっかそうよう)の苛立ちがなくなる。気分が透明に落ち着いてくる。
 となると、これは精神的な話ではなく、実質的なことになる。

 熱対策は、やってみないと解らない。
 ケースファンや電源は慎重に選んだ。工夫しても熱暴走するなら、両サイドパネルをはずして素裸にし、扇風機を当てるつもりだ(本気である)。
 なによりも、透明ケースは美しく、仕事をしていても気持が楽になる、そうなるだろうと明瞭にイメージした。

2.ケースファン:8センチ静音、4センチ2連装静音

ケースファン:8センチ静音、4センチ2連装静音
 これまでになく、ケース・ファンを3つ購入した。アクリルケースには穴だけあって、ファンがひとつも付いていなかったからだ。

 単にCPUの熱暴走を食い止めるだけなら、CPU水冷式が良かったのかも知れない。しかしそれは割高で、メンテナンスも多少面倒に思え、しかも製品が少なかった。なにかしら躊躇した。
 ケース内全体の熱源はCPUだけではない。今回はハードディスクの3連装や、グラフィックボードなどを用意するので、ケース全体が熱くなる。
 これを解消するには、ケース内に風の道をつけるしかない。
 CPUの冷却には、とりあえずインテル社のキットについているファンだけで試してみることにした。

 ファンのサイド部分には、↑→というマークがあって、最初の矢印が風の向き、次がファンの回転方向である。風の向きに注意して、吸気と排気とのバランスをとった。
 フロントの、5インチベイにセットした4センチ2連装ファンは、もともと風の向きが吸気だった。もちろんファンを外して逆様にすれば排気になるが。5インチベイは、DVD以外の部品を付けた経験がないので、結局ここをケース・ファンにしたわけだ。

 ケースの底にも吸気で8センチファンをセットした。
 バックパネルにも穴があったので、これはファンを逆様にして、排気とした。電源のメーカは、「ここにケースファンをセットする必要はほとんど無い」、と説明していた。つまり電源附属ファンがあるので、風の道が乱れるからだろう。やってみなければ分からない。

3.電源 450W Evergreen SilentKing5

電源 450W Evergreen SilentKing5
ファン、電源をセットしたアクリルケース
 電源はEvergreen社の、SilentKing5という、450W対応のものを選んだ。マイクロATXのケースには、オーバースペックだが、ハードディスクのことや、いろいろ考えて選んだ。
 12センチの大型排気ファンが付いていて、これまで経験した8センチファンよりも、少し静音を得るかも知れない。ファンが大きくなると回転数を落としても、風量が豊からしい。

 電源と、ケース・ファンをセットして、横置きにした写真を載せた。
 左上の黒の四角い箱が電源で、下部に大型ファンが付いている。左側が、バックパネルで、電源の下にあるのが、8センチ排気ファンである。右側の手前(つまり、底)には8センチファンが吸気でセットしてある。右上、つまりフロントパネルに、5インチベイを介して4センチ2連装ファンを吸気でセットした。

 こうやって、がらがらのケースに風の道をあらかじめ想定し、ファンをセットした。効果があるかどうかは、わからない。ただ、透明ケースだから、ファンが見えるというだけで、私の熱温が少し下がるかも知れない。

 なお、組立工作の間中、両サイドパネル(つまり写真の位置では、下と上)は外してある。最後まで付けないかも知れない。それだと、今度はケースの強度が問題になってくるだろう。

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コメント

ふうてんさん
 コメントを別の記事下に入れておきました。
http://asajihara.air-nifty.com/mu/2007/06/20070620_2837.html#comment-14139311

投稿: Mu→ふうてん | 2007年6月22日 (金) 16時42分

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