小説木幡記:2007/06/10(日)裸族的新木幡魔神(マシン)考察
1.カテゴリー「自作PC」
そろそろなので、MuBlogにもカテゴリー「自作PC」を設定し、システムを増強しようと考え出した。心身が復調してきている証なので、祝着至極と自笑。
しかし、これまでの自作PC記事は、お得意のHD:ハードディスク・フェッチや、木幡黒マシンをはじめ、すべて別のカテゴリー(Blogメモ)に収めてきたので、これを修正する必要もあるのだが、生は短い。そのままに放置しておくのだろう。
なぜ、そろそろなのかというと、近頃のソフトウェア、つまりアプリケーションがめっぽう遅くなってきた。耐えられない反応時間の長さに、疑問を感じてきたのだ。つまるところ、そういうハードな仕事に耐えられない古いシステムになってしまったという諦観が押し寄せてきたのである。
愛用の一太郎やもろもろソフトが遅いわけではない。
主に、Googleなんかで無料提供されるネット上の汎用ソフトにそれが顕著にあらわれる。どういうことかというと、多分、JavaScript とかJavaで造られているのだろう。
2.Googleのおまけソフト一覧
(もっとGoogle)
このうち、最近は、「ノートブック」と「Docs & Spreadsheets」の二つをよく使うようになった。
前者は、研究KGRに直結するもので、ネット上でのランキングデータをまるごと、ネット上のハードディスクというか、高機能メモ帳に保管する必要からだ。これは公開機能も持っているので、余の実験データを保証するためには、必須のものとなる。
後者は、ワードやエクセルのそっくりさん。ファイルに互換性もある。データをネット上に置いたまま、ネットに接続すれば木幡でも葛野でもニューヨークでも北京でも、マックでもWinでも、ブラウザで見られる限りは使えるという汎用性がある。ともかく高機能で無料で、便利だ。
3.葛野研でも遅かった!
最初のうち、その高機能無料アプリケーションの遅さは木幡の通信系のせいと思っていた。なにしろ今時、64KBPSの超低速ですごしているのだから(笑)。知人たちのblogでも、巨大な画像や、動画はぜったに見ない! それほどの鈍行である。だから、そうのせいだ、と思いこんでいたのだが、アプリケーションの基本性格上、葛野でもそれを等分に使う、すると、おお、トロイ、悲しいくらいの速度である。
もちろん、葛野研は人並み以上の通信速度や環境がそろっている。なのに、遅い。
つまり、通信ではなくて、マックや自作PCが遅くなっていることに気がついたのだ。
そういえば、葛野マシンが昨年夏に、Javaゲームを開発する度に、高熱をだして倒れていた。よくは知らないが、Javaとか、JavaScriptは、ブラウザ上でのインタープリータで、大昔の8K-BASICほどの速度で処理しているのじゃろう。熱はだすわ、とろくさいわ。
Googleのアプリケーションは、すさまじく高機能である。だから、ついていけないのだろう、と判断した。
4.新マシン開発は無駄なことではない!
だから、新マシン製作プロジェクトを起こす必要に迫られた。
これは、決して言い訳じゃない。
しかしなんとなく、昔風のオジキが意味もなく、夜の銀座あたりにでかけて「仕事、仕事、お客様のご接待」とか、言い訳しているようなイメージが、ふと、しないしない。そういう無駄とは全く異なる。崇高な新規プロジェクトであるぞ。
5.今夏マシンのモードは、裸で行こう
さて。今度の新規マシンは、すっぽんぽんとまではいわないが、夏対策をかねて裸で行こうと決めた。
さきごろ(2007/02/07)「HD(ハードディスク)の直付け増設のお勧め」で、ハードディスク増設はケースなんかつかわずに、スッピンで使っていけばよいと記した。この記事、毎週のランキングにはでないが、一時期相当人気が出た(笑)
9.7kgr(070610){ハードディスク 直付け} 3位/30800
ところが、すでに先年から今年にかけて巷、業界では「裸族」というシリーズ名が大きなうねりをみせていることに気がついた。HDの転送速度がSATA-2とか言う高速規格になって、そのうえ価格が低下してきたので、世間ではHDをがんがん使う風潮が盛り上がってきているようだ。そこで、「裸族」、これはハダカというのか「ら」と読むのかしらないが、熱やデザインを考えて、骨組みだけでスッピンHDを使う趣向のようだ。
業界の流れは明日の予見もできないくらいに激しいが、一応、関係のアドレスを記録しておく。
「裸族シリーズ」
「裸族もついに一国一城の主に!」
ただ。この裸族以上に、さらに密かに先鋭的なものもみつけた。ご存じ(自笑)エバーグリーン社のちょっと変わった新趣向。
なぜ自笑したかというと、そもそもは、エバーグリーン社の、HD外付けコネクタによって、余は「HDすっぽんぽん手法」に目覚めたわけである。その点、上記の裸族は、さしずめ、網タイツ風であるぞ。
「剥き出しHDDを2台接続してRAIDを構築! Serial ATA RAIDアダプタが登場」
6.新しい高速インターフェースeSATA規格や、従来RAIDのお勉強
ともあれ、この風通しのよいスケルトン(骨格)手法で行くには、あらたな規格について少し学ぶ必要がでてきた。それは、eSATAと、それに対応して、PCIexpressというマザーボード側の仕組みについてである。
例によって、日曜、年一自作だから深い勉強は無理だが、高速規格になるとそれなりの手当が必要となる。要するに、USB2.0では遅いから、eSATAという規格にしないと、無駄が生じるということにすぎない。素人なら、その程度の理解でよろしかろう。
ああ、ノートPC用の外付けHD対応も、PCカードを差し込みすれば、このeSATAでしのげそうだ。
さらに、安価大容量のHDをぼこぼことひっつけるのだから、そろそろRAIDに付いても実行しないと、無駄になる。RAIDは、そんな新しい試みじゃなくて、すでに古典的な技である。
複数HDに、データを並行して記録する RAID0 → データ読み書きの高速化 (ストライピング)
複数HDに、同じ物を鏡面のように重複記録する RAID1 → データの安全性 (ミラーリング)
安全性と高速性を兼ねたRAID5。これだと、普通はHDを3台、ないし5台必要。
これまではHDも高額だったから、個人では難しい技だったが、これからは日曜年一自作者にも、普通の仕様になってくるのだろう。とはいうものの、個人でテラバイト(1000GB)前後も使う人は、動画以外には、なにに使うのでしょうか。死ぬほどでっかいゲームかもしれない。
7.と言うわけでまず着手
新しい規格に、すっきりと対応するマザーボードが必要だな。2万円程度とわかったが。
はやりのダブルコアのCPUを、さらに複数使う方式(2つで、4つのCPUを動かすことになる)とかあるようだが、CPUは高額だから、止めておこう。
メモリーの規格はDDR3とかいうのが出てきたようだが、対応マザーボードが今夏だと、わくが狭いな。
そうそう、DDR2の現行メモリーだと、1GBで4000円になってきた、すごい!
水冷式のCPU冷却方式が多数でまわっているが、どうなんだろう。
それにしても、ケースをどうするか。長年の夢の透明にするか、それとも、すっぽんぽん方式に忠実に、アルミ枠だけのむき出しシャーシ方式がよかろうか。むき出しだと、かえってせっせと埃を掃除するような気もするな。蓋なんかするから、つい気がつくと、中が埃だらけになって高熱になるからな。
水冷でムキだしこそ最良だが、ああ、高く付きそうだ。
ただ、シャーシは自製するのかどうか、それや、名古屋の作家とは違うから無理だ。葛野や木幡にでっかい旋盤なんか持ち込んだら、「おたくは、機械工学ですかぁ~」と言われそうだ。
ボルトナットで、組み立て式のキットを探しましょう。
*.ああ、疲れた
ついちょっと、木幡記を記す予定が、長くなってしまった。じっくり、部品を一個づつ購入して、高速のマシンをつくりましょう。ちっこい楽しみ。
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