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2007年6月 8日 (金)

小説木幡記:20070608(金)抹茶とヨーグルトの朝

 午前三時前に目がさめたので、茶を飲んでしばらく書斎でぼんやりしていた。考えるデもなく、眠るデもなく、ぼわんとしているのが気持よい。
 目がさめてきたので、朝シャワの前に一筆啓上。

緩解
 昨日夕方ころから心身が楽になってきた。緩解(かんかい)というようすだな。生きている値うちがじわりと味わえた。いろんなことが愛おしく思え、見えてきた。キャンパスも夕方七時になると無人に近いのだが、もし人にであったら、「こんばんわ、お元気ですか」と言いたくなるような心地だった。しかし、だからといって、さあ「あれやるぞ、これ片付けるぞ」という気持はまだ浮かばなかった。ともかく、しばらくおっとりしていたい(笑)という気分だった。

陰影礼賛
 葛野で仕事している間、短いインターバルで横臥していた。すると手元に文庫の陰影礼賛(谷崎潤一郎)がいつもあって、手に触れて、適当に一頁ほど読んでいた。『陰影礼賛』は人様の前で、ふうてんさんみたいにいろいろ参考にしたくなるのだが、ほかの文章は、おもしろいのだが、どうにも公開できそうにない、それが最近の印象だった。数日前に、ふうてんさんの記事にコメントをしたとき、「谷崎さんのは、文章があくどい」と記したが、多分その想念は手元の陰影礼賛の他記事によるものだと分かった。
 余は比較的あくのつよい文章を書くようで(笑)、だからこそ大家といえどもアクの強い文書は、あくどく感じられるのだろう。「文豪谷崎さんや」こんなこと、書かねばよいのに、という思いひとしきり、そして我が身をふりかえり、デコをひと叩きして、うけけと赤面。

朝食に抹茶
 最近はずっと、勧め(強制力、拘束力あり)もあって朝食のトースト以外に、抹茶+ヨーグルト+ブルーベリーを作って食べている。これが美味しい。抹茶は宇治林屋としるしてあって、地元だなと考えている。ヨーグルトはプレーンと書いてあるから、食卓用。ブルーベリーは乾燥果物(ドライフルーツ)というのだろうか、詳しくは知らない。
 心身に良いという前に、食物はどれもこれも美味しい。それが生まれてきた甲斐だと近頃おもうようになってきた。食い意地が張っていると思ってはいない。大体小食だ。しかし、木幡でも葛野でも大抵「うまかった」とつぶやく。木幡はおくとしても、葛野近辺では、美味しい物を自動的に探した結果として、「うまかった」と思うのだろう。つまり、長い間に、マズイ物は口にしなくなったのだろう。
 食物も、人間も、やることなすこと、なんとなくそうしてきた、と今不意に気がついて、自笑。

授業準備
 そろそろ夏期研究に入らないと、夏期中悲鳴をあげそうだが、いまのところ授業準備に葛野の日々を過ごしている。講義内容に変動はないのだから、準備したからといって、授業で学生たちに益があるとも思えないが、心のゆとりはでてくる。人によっては、なんでいまさら、と思う方もおられようが、自分自身の再構成、システム英語でいうと、rebuildと言えばあたっていようか。いや、改造するのじゃなくて、部品に分解して洗浄して耐用年数を勘案して、もう一度組み立て直す、そういうプロセスだな。なかなか、おもしろい。つまり、余はこういうことが好きだったんだ! 
(と、楽しそうに書くと、また人からあれこれ言われそう。まあ、よい)
(本当は、辛くって、きつくって、病気になりそうな過酷な仕事、これが大学なのさ(笑))

 さて。シャワでもつかって、朝寝しましょう。
 今日もよい日だ。上機嫌。くくく。

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コメント

こういうちょっとした記事にコメントしたくなってしまいます。優しい奥様をお持ちのようで、何よりですね。
私も、はしくれながら今のところ、大学に籍を持っています。
一度実際にお会いしてみたい気もします。
葛野にも、まして木幡にも行く機会がないので残念ですが、もしかしたら京都市内のどこかで知らずにお会いしているのかもしれませんね。

投稿: なったん3211 | 2007年6月13日 (水) 11時09分

なったん3211さん
 いやはや、こういう小記事がおめにとまりましたか。
 記事を公開するというのは、いろんな人のお目にとまる可能性があるという事実に、今更ながら、感歎!

 想像ですが。京都の大学を毎日一件づつまわって、「なったんさん、おるかなぁ」と十年続ければ、そのうちぶつかるでしょう。
 いや、確率の問題もあるけど。

 Muは葛野老人唯野教授ですから、右京区で石投げれば、ホールインワン、当たるでしょう。
 なんか、想像すると、わらけてきました。

投稿: Mu→なったん3211 | 2007年6月13日 (水) 16時50分

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