小説木幡記:20070509(水)アルファーブロッガーって何ですか?
昨夕車中で、NHKのクローズアップ現代を耳にした。タイトルは忘れたが、ブロッグが日本で沢山作られていて、そのなかには驚異的な、モンスターのようなアクセスや人気を持つブロッグも生まれてきたという話だった。
昨年末の様子では、日本には800万のブロッグがあって、主に身辺雑記をみんな書いているようだ。これは世界のblogの1/3というから、日本も大変なことになってきた(笑)。身辺雑記といえば、MuBlogでは小説葛野記と小説木幡記に該当するが、近頃は葛野が日々息を切らせるような状態なので、葛野記はちっとも書けないが。
身辺雑記が多いのは、私小説の伝統かしら、と一瞬思ったが、まさか。いや、そうかもしれない。以前のある時期の小説は、身の回りのことを細かく委曲つくして描写しないと、文学じゃない、大衆小説じゃ、と言われた時代もあった。今なら、大衆小説作家って、褒め言葉なんだ。……、まあ小説や文学の話はちょっとおいて。
そこでアルファーブロッガー。要するにベストセラー・ブロッグの作者らしい。
ともかく、月に20万アクセスあるというのだから、壮絶だ。コンピュータ壊れないだろうか(と、素人のふりなんかしちゃったりしてさぁ)。NHKの映像にでてきたのは、中心は30代前後の男性が多かった。
まず、なぜアルファーなのだろう。なにかしら、カタカナ用語で欧米語なんかを直輸入しているのを見ると、気色が悪くなる。アルファーがあるなら、オメガ(Ω)もあるんでしょうね。ほほほ。ああそうか、外国の神様がどこかで、「アルファーからオメガまで」と、大昔おっしゃった、そのアルファーなのか。
(ああ、余もコンピュータ系はほとんど英語のままだが、これはごめんなさい。専門用語だから、どうにもね、インターネットなんて、どう訳すりゃよいのか。電網相互協力・蜘蛛の巣状・通信共同体、とか。パソコンにいたっては、私的電子記憶操作装置、かな)
いろいろな中年の男性がでてきた。経済ニュース解説とか、書評(年間500冊全分野読破)とか、専門性を身辺雑記の中から紡ぎ出してきた人達のようだ。そういう信用のおけるブロッグには、リンクとかトラックバックで、一種の道(パス)がつくから、情報があっというまに人びとに伝わるようだ。
昨夜の話題は、そういうαブロッガーの今後の姿だった。人気ブロッグ作家の、経済情報性とか、ネット上での商業活動がどう扱われていくかの課題だった。
女性達のブロッガー(ブロッグ造る人)は、αあつかいじゃなくて、なんとなくβ扱いだったが、宣伝とかマーケッティング専門の会社が、委託をうけて、人海戦術で、Googleでテーマ性のあるブロッグを見付けて格付けして、東京の会社に招いて、ショーをみせて、おみやげをわたして、ブロッガー達に記事を書いてもらう、そんな様子もあった。
……、ああ。凄い話。
と、なんとなく忙(せわ)しない世界なんだなぁ。
問題は、スポンサー付きのブロッガーの登場を、他のオメガ・ブロッガー(註:Muの造語かな。一般庶民BLOG作成者)とか、利用者がどう感じるかのことだった。米国で人気の高かったブロッグ記事が、後で、実はスポンサー付きと分かって、そういう世界で大問題になったようだ。広告代理店の社長が謝っていたようだな。
余の結論は、いくつかあったが、そんなに騒がなくても、心の静けさを求めて日々記事を共有する人達も多いし。ひたすらコミュニケーションを拒否し、オタク的に自分の世界を整理している人も多いし。ブロッグを安価で気楽なデータベースと思って、自分のメモをぶち込んでいる人もいるし。多様。
その中からモンスターじみたアクセスを誇るアルファーブロッガーが、スポンサーと提携して、活動しても、それが分かっておれば、いや、わからなくても、よろしいのじゃないですか。
ただし、スポンサー、パトロンがあって、あとで製品の瑕疵がでてきて、スポンサー付きだとわかったら、そういうブロッガーはちょっと窮地に立つだろうな。
まあ、目くじらをたてるほどのこともない。
ただ、人類の多くは、なにかしら共有共感を求めるし(余の感性では、未知の人とそこら中で知り合いになっても、忙しくなるだけ、と思うがな)、またTVなどでガセネタ掴まされると、よってたかってTV局を潰しかねない運動になるし。
~。
分からないことが多い。
余は騙されやすく生まれたせいか、大抵だまされる。昨夜のNHK番組にもだまされているのかもしれない。人のブロッグを読んで「騙されたー」とはあんまり思わない。そんなもんでしょう~(笑)と、自然に納得する。
ところで。
おいおい。
余のブロッグにはどこからも、スポンサーが来ないぞ。
一体どうなっているのだ。
こればっかりは、腹立たしい!!!(失笑)
もし、そんなことになったら、記事単位で、契約諸元を書こう。
褒め言葉何文字で、いくら。アクセス一件あたりいくら。
いかにもそれらしい貶し言葉は、4%にとどめる、とかな。
ヤラセのコメント一件、いくらとか、……。想像するだに、楽しい際物(きわもの)、騙し世界じゃないですかぁ。
ああ、飽きたり疲れたりするから、期間限定契約、とかな。
そう言うことをちゃんと表記しましょうね。
もう午前5時をすぎた。今日は早朝から葛野授業。それから、夜まで会議の嵐。
ブロッグなんて書いてるヒマはないのじゃ~。けけけ。
| 固定リンク
「小説木幡記」カテゴリの記事
- 小説木幡記:楠木正成のこと(2013.06.07)
- 小説木幡記:腰痛と信長(2013.05.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
教授の謦咳に接してしない人が読むと、まるで狂人のようにみえてしまいますよ ^^;
投稿: 某O | 2007年5月 9日 (水) 22時26分
某Oさん
「まるで◎人」とは、心外なと答えるか、それとも、お褒めのことばとうけとるとか、ちと、判断に迷いました。
さて。どういたしましょう?
「◎人日記」とかいうものもかつて流布したようですから、そうしておくのが妥当でしょうかぁ。
注記
もしかしたら、MuBlogにスポンサーがきたら……。その対応にいまから躍起になって、四苦八苦している様態をさしているのでしょうか。
もしそうならば。
おおよそ、智将、謀将たるもの、なにが起こっても腰を抜かさないように、将来を見据えて、洞察するのが正しい心構えと常々考えております ← こういう心底がほの見えるから、「◎心」と感じられたのでしょうね。
いや、まったく、あはは。
投稿: Mu→某O | 2007年5月10日 (木) 02時45分
○人が○人という表現をお避けになるとは ^^;
確かに、ATOKでは変換できずに面倒でした・・・
投稿: 某O | 2007年5月10日 (木) 22時21分
某Oさん、お暇なひとですね、一体だれなんじゃぁ~、と半◎乱になりそうだ。
そうそう、一応気がつく範囲で疱瘡菌糸用語には気を配っているつもりなので、まだMuは真性◎人ではなさそうですよ。
(ほんまに、おたがい暇人)
投稿: Mu→某O | 2007年5月10日 (木) 22時32分