« 円山公園(京都・祇園)の枝垂れ桜:20070402 | トップページ | 高台寺の枝垂れ桜:20070402 »

2007年4月 8日 (日)

NHK風林火山(14)謀略の風林火山

承前:NHK風林火山(13)仕官、就職とは命がけ

 今夜はぼんやりしていたら、始まっていた。統一地方選挙の広報で、NHKがMuに断りもなく時間帯を変えていた。ただタイトルはみたから、見過ごしたのは一分ほどのことだろう。

 どうにもこそばゆいのは、諏訪家の娘「由布姫」のことである。絶世の美人などと原作の井上靖さんがいうものだし、昔から語り伝えられてきたのだから、選ばれた女優さんも大変だ。表情のないアンドロイドのような顔立ちは似合っているが、いささか冷え冷えとして、ぺったんカイロなんかを姫の背中に張りたくなる。Muはここ数回は、例のお公家さん出身の三条夫人、「はるのぶさぁん~」が消化によいのう。

 たしかに勘助の謀略はだんだんえぐさをだしてきた。知り合い、気の良い者らに、おかまいなく策を弄していく。しかしドラマで盛んに言っているように、戦わずして勝つには敵の自壊を招くのが一番なのだから、壊れるように、融けるように、廻りからじわじわと攻めていくのが軍略の本義。
 孔子を生んだ国は孫子も生んだ。ヨーロッパでは、プロイセン(ドイツか)で18世紀にクラウゼウィッツが『戦争論』を生んだ。戦争とは政治の一手段と言っていた。そういえば今夜の晴信も、三条夫人から「諏訪と戦うのは止めて欲しい」といわれて、戦(いくさ)は政(まつりごと)だから止めるわけにはいかないと、晴信が答えていた。まるでクラウゼウィッツに通じる。

 敵に内紛を生じさせ、兵馬を蓄える時間を与えず、己以上に敵を知れば、自然に戦に勝つ。情報戦でもある。そう言う雰囲気を山本勘助は今夜も言動で表そうとしていた。ただ、まだ勘助の胸のすくような謀略戦には至らず、謀略戦というよりも、肉親、男女愛憎戦の中に、勘助自身が足を踏み込む直前で終わった。

 由布姫も三条夫人も晴信も勘助も大変な重荷を背負って諏訪一国に対峙している。後日、晴信は諏訪信仰に走ったと耳にした。諏訪の神さまは軍神として有名だったようだ。諏訪大社は上社(かみしゃ:本宮と前宮)、下社(しもしゃ:春宮と秋宮)、合計四社の連合なので外部の者はその機能分担、由来が分かりにくい。中心になる神さんは、出雲のタケミナカタノカミさんで、天津神に逆らって国譲りを阻止し、諏訪にまで逃げてきた神さんである。

 今夜中心となった諏訪氏とは、上社の大祝(おおほうり)と呼ばれ、タケミナカタノカミさんの子孫らしい。この大祝の役割は以前古代史で勉強したのだが、今夜は頭がぼやけて資料も内容も思い出せない。ちょっと、世間とは相当に異なる儀式があって、底が深い。たしか、蛇さんも関係していた。となると、またしても三輪の大物主さんとの縁が生じる。

 なべて記事内容がぼけてしまったが、孫子の旗、つまり風林火山がはためくまでは前哨戦というおもむきだな。
 ところで、今の所気に入っているのは、板垣、晴信、勘助、三条夫人。晴信のことは最初なかなか佳さがわからなかったが、最近になって、あの歌舞伎調の見得を切ったセリフがすとん、すとんと胸に納まる。

後日談
 なお、諏訪氏は明治時代に子爵を得ているから、今もおられるのだろう、不知。
 武田家は、? ああ、家康は武田家臣を大量に採用したはず。

|

« 円山公園(京都・祇園)の枝垂れ桜:20070402 | トップページ | 高台寺の枝垂れ桜:20070402 »

NHK風林火山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NHK風林火山(14)謀略の風林火山:

» 風林火山〜第14話・水魚の交わり! [一言居士!スペードのAの放埓手記]
風林火山ですが、前回関東管領上杉家が信濃の武田領に攻め込んでいたあたりで終わったのですが、こちらは諏訪家との和議などでアッサリ解決します。よく分かりませんが、真田幸隆の便乗は当てが外れたようですし、武田としては諏訪に裏切られた形になるようです。(風林火山、第14話・孫子の旗、感想は以下に続きます)... [続きを読む]

受信: 2007年4月 8日 (日) 22時59分

» 風林火山 [我は人である]
4冊目の読書日記は今年のNHK大河ドラマの原作本。普段はなかなか主役に回ることのないような、軍師山本勘助が主役。井上靖が描く。 内容 自ら謀殺した諏訪頼重の娘由布姫を武田信玄の側室とし、子供を生ませることによって諏訪一族との宥和を計る独眼の軍師山本勘助。信玄の子を生みながらも、なお一族の敵として信玄の命をねらう由布姫。輝くばかりに気高い姫への思慕の念を胸にして川中島の激戦に散りゆく勘助の眼前に、風林火山の旗はなびき、上杉謙信との決戦の時が迫る・・・・・・。ロマンあふれる華麗な戦国絵巻。 ... [続きを読む]

受信: 2007年4月11日 (水) 01時42分

» NHK風林火山(15)悪鬼 [MuBlog]
承前:NHK風林火山(14)謀略の風林火山  今日は終日、自邸で花をみて、オ・グルニエ・ドールのイチゴ・ショートケーキをうまうま、スポンジの味わいがよいな、と風呂に入ってゆったりと芳香剤のなかでまどろみ、さて夕食は久しぶりの手巻き寿司、……。  そんなおだやかな時間に、悪鬼が舞い降りた。  たしかに、ここには「義経」の... [続きを読む]

受信: 2007年4月15日 (日) 21時30分

« 円山公園(京都・祇園)の枝垂れ桜:20070402 | トップページ | 高台寺の枝垂れ桜:20070402 »