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2007年4月21日 (土)

MuBlogのブロッグパーツについて

 MuBlog では現在4種類の「ブロッグパーツ」を誌面に設定している。時計、地図、記事ランキング、検索用語ランキングである。
 このパーツの詳細については、時計と地図については汎用性があって、MubLogが受けているココログ・blogサービスだけでなく、他のblogサービスでも使える。しかし、「アクセス解析結果」ランキング(記事と検索用語を掲載した)パーツについては、現状では専用で、ココログ・サービスだけで使える。
 以下、MuBlogに設定した理由についてメモしておく。

1.時計
 これは実用性が高く、その上、私の趣味性もある。時計のデザインはアナログ、デジタル、色、形、いろいろ変えられるので利用者のニーズに合わせて、使い勝手がよい。時刻はある間隔でサーバーにアクセスし、精度を保っている。

2.地図
 これは、地図上をポイントし、その状態でALPSLABmyBaseからのトラックバックアドレスを複製し、自分の記事からトラックバックを送ると、自分の記事が地図にポイントされる仕組みである。blogに関与した初心者が迷うひとつに「トラックバック」があるが、そのトラックバックをさらに有効利用したものが、この地図である。機能として優れているので地図を多用するMuBlogにセットした。デザインの自由度や使いやすさなどはこれからの課題だろう。

3.人気記事ランキング/検索フレーズランキング
 ココログが採用しているアクセス統計システムを直接扱うパーツなので、ココログ以外では使えないようだ。もちろん、アクセス統計システムは、ネット上でも独立した製品として他社が独自に公開しているので(ココログとの関係は未確認)、他のblogサービスでも同じ物なら、同じ方式で取り扱えるだろう。
 MuBlogの場合、当面は「前日までの7日間のアクセス統計」で公開している。オプションとしては、4ヶ月分、30日分、7日分、前日分などがある。
 7日分にしたのは、MuBlog自身が一定間隔で紹介する統計データ記事を、これまで30日分を元にしてきたので、ずらした結果である。7日分だと、よりカレントな情報が得られる。
 表示データは、記事も検索用語も、前日までの期間累計で「本日ただいま」のリアルタイムデータではない。現状サービスでは、一日一回(おそらく日付変更時間前後)に更新される。
 「人気記事ランキング」は指示すると所定のMuBlog記事に直接ジャンプするが、「検索フレーズランキング」の場合にはココログの持つサーチエンジンにリンクジャンプする。

4.まとめ
 blogの普及にともない、誌面の個性化はいろいろ計られている。blog自体やパーツについての類書も多く普及している。いろいろな面からみて、blogは「当たり前」のサービスに成長したようだ。今回、パーツについて言及したのは、ブロッグの個性化には二面性があることに気付いたからである。

 1つは誌面を飾るファッションの側面だと考えた。
 発信する限り、多くの読者に読まれたいという執筆者側のニーズがある。このためには「惹きつける」ことが必要である。公共図書館や大学図書館にあっても、利用者を呼び入れるという工夫は、重要な要素である。サービス主体が個人か、機関かで違いは出てくるが、パーツにある「天気情報」「映画や演劇情報」「占い」など、惹きつける要素が多い。

 一方、MubLogの基調は、知識の整理、過去経験の整理、個人電子図書館(PML)という側面がある。分かりやすくいうと、最大の利用者は、発信者自身である。他からのアクセスを求めるとするなら、それはアクセスされるに足る表現や内容の深化を自らに課すという側面が強い。だから、傾向としては「惹きつける」よりも、機能性を重んじることになる。
 そういう観点から、現状では4つのパーツを誌面にセットした。

 もちろん、記事ランキングにそって、執筆内容を「そうか、ドラマにアクセスが多いのか。なら、ドラマ記事を多数書こう」とはならない。ドラマに耽溺しすぎなら、もう少し他の側面にも力を注ごう。さらに、新知見、新しい道を探してみよう、という指針にもなる。記事や検索用語のランキングは、自己診断のツールとして検針器の役割を果たすことを、自らに期待している。

追補
 パーツは、以前から様々な人によって造られ、普及している。これをサービス母体(この場合はココログ)が選別し、ブランド名を冠して採用した点にあって、今後blogサービスの新しい面が展開していくだろう。つまり、多くのblog利用者が比較的容易に、安心して、こういった高機能、高デザインを持つパーツを組み合わせ、それぞれのPML、パーソナルメディアライブラリー(個人電子図書館)を、無意識に構築する下地が出来たと、私は考えた。

参考
  blogの情報処理ツールとしての可能性

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