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2007年4月10日 (火)

高台寺の枝垂れ桜:20070402

承前:円山公園(京都・祇園)の枝垂れ桜:20070402

↓動画:高台寺のシダレザクラと東山・庭園全景 20070402 (Mpeg4 9MB)
Kodaijittitle

外から見た高台寺のシダレザクラ

高台寺桜20070402(22番)
 鷲峰山(じゅぶざん)高台寺(臨済宗建仁寺派)と入場案内に書いてあった。豊臣秀吉夫人の北政所ねねさんが、慶長十一(1606)年に秀吉の菩提を弔うために、開創したとあった。ここ何年かはライトアップの寺院としても評判を聞いていた。寺院神社大事典(平凡社)によると何度か火災にあい塔頭が忘失したようだが、庭が広く東山に接していて、境内が狭くなったとかいう印象は皆無だった。徳川家康は、この寺の創建、維持に相当手を尽くしたらしい。大坂城に淀君がいて、正妻のねねが出家して京都の東山山麓に籠もったのだから、家康としてはバランス感覚が働いて、援助をしたのだろうか。単純な想像では、秀吉、ねね、家康、みんな同時代を戦いぬいた仲間であって、家康としても大阪の淀君よりも、同年代のねねとの方が話しやすかったのかも知れない。旧知の老いた未亡人を助けるというのは、世間体もよかったのだろう。わからないが、想像だ。
 庭は、圧倒的だった。これは佳い。禅宗なのに、禅宗っぽいすましたところがなくて、見通しが効き、優しい気持ちになれた。

シダレザクラの三様

高台寺桜20070402(36番)
高台寺桜20070402(34番)
高台寺桜20070402(30番)

 桜のことは桜に聞けばよかろう。ライトアップの効能がわかる時間帯ではなかったが、色が変化して桜も変化する様子はわかった。ただ、庭にある照明装置が分かりにくかったが、現代的仕様で、Muはわからないのだからそれでよかろう。
 それよりも、四月四日の産経新聞朝刊「人語り:石と語る庭師:北山安夫(58)」という記事が目に入って、「そうなのかぁ~」と分かってきた。北山さんは20年間、この高台寺の庭をさわってこられたようだ。最初の頃は、この小堀遠州作庭と言われる庭も、草木が繁茂し、空も見えなかったとか。石に妙味があるのに、おそらく森の中に古びた磐座(いわくら)が苔むしたような状態だったのではなかろうか。これもMuの想像。つまり原始林。
 それを、北山さんは飽かず毎日石を眺めくらし、動かし、気がついたら20年間も経っていた、という話でなかなか興味がわいた。ところで、もともとは小堀遠州作庭としるしたが、よく考えるとこの方の名前はそこら中に現れるので、なにかしら護符のような、御利益があったのかもしれない。Muも庭をつくったら、「小堀遠州作庭」とでも記してみたくなった。
 いや、冗談がすぎた。そういうこととは関係なく、お庭の開放感がとてもよかった。京都町屋の坪庭にもおもしろみがあるが、東山をまるごと包み込むような作庭に感心したわけだ。高台寺の場合、臥龍廊(がりょうろう)という、屋根付きの長い階段が、庭の中の建物と建物とを結びつけているのがひときわ気に入った。

地図:高台寺:京都府京都市東山区下河原町

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桜2007」カテゴリの記事

コメント

高台寺のライトアップ

 二度、夜に訪れた記憶があります。著名な光の魔術師がおられるそうですね。

素晴らしい世界でした。特に竹林で下から光を当てた光景はかぐや姫の世界でしたね。(何のこっちゃ?)

 桜の季節の高台寺一度は訪問したいです。入場料は千円ですか?

投稿: JO | 2007年4月11日 (水) 00時09分

やあハノイのJoさん、はのじょーさん。
おはよう。
入場料は覚えていませんが、そのくらいでしたでしょうか。
お寺参りも、今後年金生活者には少し優しくしてくれるとよいですね。
少年時は全域無料だった嵯峨野も、今歩き回ると、けっこうな額になります。日野富子さんみたいに道路に関銭はなかろうが、なんとなく似たような感じですね。

ともかく、高台寺、これも佳いですね。あの付近は観光地として、メッカでしょうね。
光の魔術については言及をさけました。一家言あるわけじゃなくて、今は「桜」をみてまわっているので、感情移入しているわけです。
桜も気温や日照で変化変身するのだから、夜間光線はどうなんだろうと、ふとおもっただけのことです。かがり火程度なら〜
いやいや、批判的なわけじゃなくて、建造物への投光はもともと人が作った物だから、人が自由にすればよいし、ライトアップはヨーロッパ流の流儀で、日本もそこら中ありますし、綺麗だから、それでよいのですがぁ。

ああ、まだ疼痛うずくなかで文章かくと、うまくかけません。では、またこんど。

投稿: Mu→Jo | 2007年4月11日 (水) 07時57分

 なんとか見れました。
動画を見ようとすると
(クリップ情報がありません)と必ず出てきます。
それを無視して、→を押すと、ダウンロードしました。
でも・・・。画像が粗いのは、なんででしょう?
以前の動画は、すっと見れたのになァ?

投稿: wd | 2007年4月11日 (水) 08時57分

トリは高台寺でしたねえ

 今年も京都から奈良から東京から桜便りが届きました。
今年の桜便りのトリはこの高台寺のしだれ桜にとどめを刺すようですね。

 高台寺のライト・アップは昔一緒に見ましたかねえ。
あれはJOさんと一緒だったのかなあ。
東京タワーのライト・アップには感激するのですが、どうも自然のものをライト・アップするのはどうなのかなあと高台寺をめぐりました。

 めぐるうちにやがて竹林に迷い込みました。
上を見上げて、アッ!と息を飲みましたね。
ライト・アップされた竹林はまことに幻想的でこの世のものとは思えませんでした。
ハノイのJOさんも同じ印象を持たれたようですね。

 このレポートでそんなことも思い出しました。

投稿: ふうてん | 2007年4月11日 (水) 20時50分

wdさん、御覧いただけたようで。
粗さは、mpeg4は携帯用なので容量が小さいけど、mpeg2に比べると画質では、しかたないようです。

すっとみられないのは、これまでは3MB程度に抑えて、分割していたのですが、ちと短気というか、心身しんどいので、一本化したら、10MB程度で、これは少し大きいですね。

投稿: MU→Wd | 2007年4月12日 (木) 02時20分

「今年の桜便りのトリはこの高台寺のしだれ桜にとどめを刺すようですね。」

 このセリフは深読みしました。「Muさん、また桜狂いで身体ぼろぼろなんやろなぁ。ええ加減に終わりにせいよ。高台寺の桜で、もう、ええから」と読み解きました。

 こまるなぁ。
 まだまだあるんです。ただ、石舞台も琵琶湖の北も平野神社もあちこちも、今年は結局行けそうにないです。
 天神川も、側なのに歩けない。
 まあ、しかたない。

 やはり、あと数記事で打ち止めです。
 ただ、自薦ベスト3を選ぶ楽しみがありますが。

注:高台寺に、ふうてんさんとは行っておりません。私は紅葉清水寺は、貴殿と同行しました。

投稿: Mu→ふうてんさん | 2007年4月12日 (木) 02時25分

同行したのはハノJOだす!

 記憶が定かでないですが、一度は会社の出張時に京都の営業所のお兄さんに推薦され行きました。もう一回はふうてん老人と行きました。

 茶店で何かを飲んだ記憶と、竹林の素晴らしい光の世界が印象的でした。

あまり、無理はせんといて下さいよ。桜は来年も咲きますのでね。

投稿: jo | 2007年4月12日 (木) 11時03分

Joさん
 たしかに。
 無理せんようにしてるわけですが、春先は失調しますね。
 まだ、ぼんやりしとります。
 週末くらいには景気よくなることでしょう(笑)

投稿: Mu→Jo | 2007年4月12日 (木) 15時28分

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受信: 2009年4月 6日 (月) 17時14分

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