« 小説葛野記:20070307(水)晴れた日のタケノコご飯と深夜のDelphi | トップページ | 小説葛野記:20070309(金)晴そして掃除に備忘録 »

2007年3月 8日 (木)

ti voglio bene : t.v.b (リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ)

t.v.b (京都市東山区祇園町南側570-155 電話075-525-7070)地図
  (京都祇園ホテルの西側道を真南に150m下り、右折しての二軒目北側)

町屋風のティ・ボリオ・ベーネ

町屋風のティ・ボリオ・ベーネ

表札:玄関横の壁
表札:玄関横の壁

インテリア (左は個室風)
インテリア (左は個室風)

 過日、京都の町中で久しぶりの昼食をいただいた。しかもめったに足を入れないイタリアン。お店は今年開店し、そして昼食は2月から始まったらしい。せっかく京都に勤めているのだから、たまには祇園なんぞへ出向くのも、バチはあたらないだろう。京都に居ても、葛野と木幡の往還の日々だから、祇園に来るのは年に一回もあるかなきか。記憶を探れば五年にもなろうか、祇園夜桜のあと卒業生達と来たかな、数年前にお隣さん卒業生達と来たなぁ、そうそう関東者の梅安さんにも居酒屋を案内してもらった。
 そのくらいしか、祇園町を訪れた覚えがない。
 足は自前のRSを使って、京都祇園ホテル西側の駐車場にあずけた。
 (帰りに清算すると900円だった)
 町屋風の店に一歩はいると、現代的なインテリアだった。どういう風に記せばよいのか迷うのだが、すっきりして清潔だった。傘と見苦しい布袋を持った私は場違いに思えて、呆然とした。要するに、田舎暮らしの不慣れな祇園町なのだ。しかし、給仕青年が親切で、椅子に座ると安堵した。リストランテは、もちろん食事内容は大切だが、関係する人との相性もあるのだろう。例によって最初のうちは無口にしていたが、そのうち、いろいろ料理の中身を聞き出して、うまうまと箸を進めた、豪華な昼食だった。
 私は12時に入って、丁度一時間滞在した。
 お店は12時半ころから、一杯だった。

(0)パンとオリーブオイル

(0)パンとオリーブオイル

(1)ホワイトアスパラガスと稚鮎の温かいサラダ
(1)ホワイトアスパラガスと稚鮎の温かいサラダ

(2)うすいえんどう豆のスープ、えぞほら貝のソテー
(2)うすいえんどう豆のスープ、えぞほら貝のソテー

 フランス料理の源流はイタリア料理と、これは有名な話。しかし、パンとオリーブオイルにはびっくりした。それほどに私は、西欧も和風も、出歩かなくて未経験だった。イタリアンが好きな方には当然のことかも知れないが、オイルをつけてパンを食する、これはパンに醤油とは言わないが、毎朝トーストに黒豆煮物を載せていただく私と変わらない。
 オリーブオイル、いや実に佳かった。
 稚鮎も初めてだった。以前に桜田で、小ぶりの鮎を焙ったのがとても気に入ったが、それよりずっと小さな鮎だった。
 スープに添えられた「えぞほら貝」はアワビの食感。上に載ったトリ貝で上手に隠してあるのが奥ゆかしい。つまり、露西亜人形マトルーシカの優雅さですなぁ(笑)。

メニュー

メニュー (店頭)

(3)本マグロのづけ、冷製カッペリーニで
(3)本マグロのづけ、冷製カッペリーニで

(4)ホタルイカと蕗の薹のカルボナーラ
(4)ホタルイカと蕗の薹のカルボナーラ

 お昼のメニューをクリックして御覧あれ。PRANZOってメニューのことだろうな。いや、価格表か。5500円。しかしなんですなぁ、イタリアンでワインぬきって言うのも、随分変な客と思われたことだろう。ただ、料理の味わい方はいろいろあって、白ご飯にお茶づけだけ、塩気も漬け物も一切なし、というのもあり得て妙味。
 こぶりのパスタが冷製、温製、二種類順次にでた。
 その味はもちろん、マグロも、ホタルイカもイタリアンに合うなと、思いながら食べ終わり、ある事実に気がついた。つまり、日本という国は、海外の文化(食は文化)を取り入れて、自前のものにするのが実に上手だということに。
 お店の外装も、マグロやホタルイカ、フキノトウも、日本そのもの。さらに、パスタの量。これだと、私のような小食男にも、まるで和風懐石料理の如く味わえる。パスタにスプーンとフォークがついて山盛りだと、私は逃げ出してしまう。むしろ、これだとお箸で頂くのも味なもの、そんなおもむきだった。

中庭の風景

中庭の風景

(5)白金(プラチナ)豚ロース肉の低温ロースト
(5)白金(プラチナ)豚ロース肉の低温ロースト

(6)デザート
(6)デザート

 冷製も温製もパスタは私の口にあう量でよかった。メインの前で、腹六分目、よい塩梅だった。ちょっと間ができて、中庭を観たら、ありました、飛鳥の酒船石断片が。「おっ」と、軽く悲鳴を上げてしまった。MuBlogの読者なら、ここで私が大いに深い感興にひたり、頭の中で何を考え出したか、おわかりになるはず? そう、この石は何故に、どうやって、飛鳥の地からここに運ばれたのか~。
 よく見ると、普通の石だった(その裏があったら大変なことになる)。
 とこうするうちに、やってきました、プラチナ豚。
 岩手県産とのこと。給仕青年が説明してくれました。それよりも、野菜にくるまれていた。ルッコラとかいうものらしい(笑)。さらに私でもわかる焼きネギに焼きタマネギ。写真メモにも記したが、このタマネギのとろりとした甘さには驚いた。青年はこともなげに「いえいえ、そこらで仕入れた普通のタマネギを丁寧にオーブンで焼くのです」と。岩手県産のプラチナ豚だから、どんなタマネギかと思ったが、意外に、料理というものは、調理法だけでも大きく変化するようだ。
 さりながら、白金豚の佳さを充分味わった。
 デザートは、チョコ・ティラミスがgood。これ保証、お試しあれ。それに器。こういう雰囲気総ては、オーナーとか、シェフの人が相談して決めるのだろう。リストランテ全体が総合芸術だと思った。柑橘類のゼリーにイタリアン氷菓(シャーベット)風のジェラート。

(7)エスプレッソ・珈琲

(7)エスプレッソ

厨房の窓
厨房の窓

入り口ドア(内側から)
入り口ドア(内側から)

 お茶は、珈琲、紅茶、エスプレッソから選べた。ちっこい器にお濃い茶珈琲が入っていて、口の中が引き締まった。
 さて、お勘定となって、ドアに向かったら、入ったときに気にならなかった厨房の窓が見えた。若いシェフが見送ってくれた。他の記事で読むと、この30代の青年が調理場をまとめているのだろう。すごいな、と思った。
 外からの光に硝子ドアが輝いて見えた。イタリアン、インテリア、光、シェフ。そして一歩外に出ると祇園のど真ん中。

ロゴ: ti voglio bene (t.v.b)

ロゴ: ti voglio bene  (t.v.b)
 最後になって気がついた、ドアの外。こういう風な文字、店名が惹きつけるロゴになっていた。多分日本に住んでいると、異国風の文字やデザインになにとはなく気持がゆれるのだろう。昔風に言うならば、南蛮仕立てのお店、となろうか。気持のよい昼食だった。

参考
  関谷江里の京都暮らし 2007年1月
  京おんないけず姫in京都弁 おすすめ情報満載どす

|

« 小説葛野記:20070307(水)晴れた日のタケノコご飯と深夜のDelphi | トップページ | 小説葛野記:20070309(金)晴そして掃除に備忘録 »

私の京都」カテゴリの記事

美味しいところ」カテゴリの記事

コメント

豪華な昼飯やね

 お洒落なお店ですね、大きな器の真ん中にチョビット料理が飾ってある。イタリア料理と言うと何時も下北沢でふうてん老人とご一緒した、鉄板焼きかと、思うてました。

 5500円ですか、80万ドンはするかな~~?

投稿: JO | 2007年3月 8日 (木) 15時29分

お昼ランチですからね。
数日間、おにぎり一個と、みそ汁ですませています(6パック200円ほどの)。
よくわかりませんが、おそらく日本人にあうように、随分工夫しているのだと思います。
純ネイティブの日本男、イタリアンに不慣れな私でも、うまうま、ですからね。
最後のデザートで、丁度腹八分目、よい風呂加減でした、という感想ですね。

投稿: Mu→Jo | 2007年3月 8日 (木) 16時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22035/14180609

この記事へのトラックバック一覧です: ti voglio bene : t.v.b (リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ):

« 小説葛野記:20070307(水)晴れた日のタケノコご飯と深夜のDelphi | トップページ | 小説葛野記:20070309(金)晴そして掃除に備忘録 »