NHK風林火山(10)晴信謀反準備
1.来週のお楽しみ
意外だったのは、武田信虎が駿府今川義元に招かれ、その信虎を国境で迎える役の者が、山本勘助になったことだ。それが今夜の結末だった。
来週どうなるのかは楽しみだが、信虎は今夜のところはまだ息子晴信の謀反に気がついていない。娘婿の今川義元に招かれて甲府を出たところだ。
来週、国境で信虎が気付く理由はまだ不明。
晴信腹心の板垣らは、信虎に付き従う者らの人質はとった、と話していたから、国境で彼等は主人信虎を、駿河の国へ放りなげでもするのだろうか(笑)。
2.新選組か風林火山か
考えてみれば、今川はやっかいな信虎を、ある時点で押し込め同様の扱いをせざるを得ぬ。猛々しい信虎は、娘婿と実子に欺かれたことを知り、暴れ狂うだろう。それを押さえる役が勘助というわけなのか。今川にとって、勘助の実力はうすうす分かっていても、捨てて惜しい男とまでは、才子義元、考えてはいない。またしても、一昨昨年(さきおととし)の新選組・伊藤甲子太郎参謀を思い出してしまった。場合によっては、勘助、信虎に斬り殺される可能性もある。おそらく、武田信虎、歴戦の戦国武将だったのだから、そうやすやすと押し込められはしないだろう。
と、こう、来週の予告では、信虎は一旦甲斐に戻った様子。~わからなくなった。
かくのごとく、結論から感想を記すのは、まるでミステリの解説部分を先に読むような、無体なことよのう。
3.謀略と心痛、無情か非情か
Muは山本勘助が主人公と考えているから、今川と武田信虎と武田晴信との三者の謀略じみた手紙のやりとりは、実におもしろかった。つまり、それを推測する勘助の表情。それにしても今川の坊主軍師雪斎が怖いねぇ。
ところで。
武田家臣、板垣(千葉真一)とか、甘利(竜雷太)とかよいですね。やはり、晴信に味方して、主君信虎を隠居追放することには、相当なな心痛があったようです。下克上の余燼ある時代ですが、大方は秩序がかたまり、主君への忠誠を裏切るのは、簡単には乗り越えられなかったのでしょうか。それでも、父を討つことなく、隠居の形式を取ったのですから、武田晴信、考えの果てにそうしたことがよく分かります。
4.京風の今川家
よくまあ、権謀術策の雪斎や、義元君、晴信の書簡に同意しましたね。その直前に義父信虎からは「実子晴信を預かって欲しい」と手紙を読んだところでしょう。
義父の信虎をとるか、はたまた義弟の晴信をとるか。この時点では、晴信が「うつけ」でないことまでは判断しても、よもや後日に戦国一の名将、天下をとる寸前まで行った「信玄」になったとは、想像もしなかったのでしょう。後世からみると、義父に甲斐一国の治世、内政を乱れるにまかせ、ひょいと横取りしたほうが、今川義元にとっては得策だったかも知れませんなぁ。
5.来週のみどころ
さて来週のみどころは。
信虎が旅行中に、晴信は家臣団、弟を集め、ついには謀反を打ち明けることになるようですが、家臣団のうち、数名はどうなるのでしょう。特に、晴信の弟が気がかりですよね(笑)。伊達政宗とか、徳川初期にあっては、弟といってもバッサリ切られる時代ですからね。
歴史には、武田信玄の弟として、なかなかに~。
今夜、ますます良くなってきた。それにしても、ガクト、なかなか顔を出しませんなぁ。四月ころからでしょうね。全体のスケジュールを考えると。そして勘助が活躍する最後の川中島の戦いが秋でしょうか、年末でしょうか。楽しみです。ああ、来年の大河ドラマな何だったのだろう、もう決まったかな。
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