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2007年2月 4日 (日)

オーパーツ大全 : 失われた文明の遺産/クラウス・ドナ、ラインハルト・ハベック共著

オーパーツ大全 : 失われた文明の遺産 / クラウス・ドナ、ラインハルト・ハベック共著 ; プシナ岩島史枝訳

オーパーツ大全 : 失われた文明の遺産/クラウス・ドナ、ラインハルト・ハベック共著
  <オーパーツ タイゼン : ウシナワレタ ブンメイ ノ イサン>.
   (BA7333035X)
  東京 : 学習研究社、2005.7
  472p ; 20cm
  ISBN: 4054024017
  別タイトル: Lexicon of"out of place artifacts"
  著者標目: Dona、Klaus ; Habeck、Reinhard ; Puschina Iwashima、Fumie
  分類: NDC8 : 209.3 ; NDC9 : 209.32
  件名: 世界史 -- 古代 ; 遺跡・遺物
所蔵図書館 23[By Webcat 20070204]

(1)帯情報
超古代文明の遺産か、それとも、異星人の忘れ物か!?
アカデミズムが恐れる、あってはならない遺物が、ここにある。

 恐竜と同時代の人間の足跡
 2000年前の天文コンピュータ
 三葉虫を踏み潰すサンダル跡
 ヒトの発生過程を描いた古代円盤
 三角翼ジェット機をかたどった古代の黄金ペンダント
 世界地図が浮かびあがる岩
 紫外線で発光する謎のピラミッド・アイ
 1億4000万年前の貝といっしょに化石化した純鉄ハンマー
 古代エジプトの電球壁画
 イリジウム金属球が埋め込まれた土偶
 2000年前の電池
 現代技術でも再現不可能な水晶ドクロ

(2)目次情報
はじめに
  ラインハルト・ハベック
  クラウス・ドナ
第1章 アカデミズムが恐れる遺物「オーパーツ」を求めて
  1 「未解明の謎展」: われわれは過去の真実を知っているか 
  2 埃に埋もれる歴史: 場違いの加工品
  3 無視された証拠物件: 「未解明の謎展」への招待
第2章 世界初公開 南米の知られざるオーパーツ
  4 エルドラドの追跡: ボゴダの黄金美術館
  5 捜せば見つかる: やっと手応えがあった
  6 未公開の遺物を発見: エクアドルの調査
  7 洞窟で発見された驚異の遺物: クレスピ神父の金属図書館
  8 伝説時代の思い出: カブレラ・コレクション
  9 ナスカの地上絵: 地上絵を描いたのはだれか
 10 ファイルX: 集まりだした遺物
第3章 進化論と地球史を根底から覆すオーパーツ
 11 地球史の謎: 繰り返される大量絶滅
 12 足跡化石をめぐる論争: 人類はいつから存在していたのか
 13 太古の加工品: ありうべからざるもの
 14 恐竜と人類の共存はあったか: 遺物が語る真実
 15 巨人は実在した: 神話から実在へ
 16 人類発生にまつわる疑問: ミッシング・リンクは見つかるか
第4章 失われた超古代文明のオーパーツ
 17 人類文明の起源: 失われた文明の存在を求めて
 18 アトランティス論争: 消えない夢、解明されない謎
 19 ムー大陸と与那国島海底遺跡: 大洪水で海底に沈んだ文明
 20 ラ・マナの秘密: エクアドルの古代文明
 21 バローズ洞窟と解読不能の文字: 謎に満ちた世界各地の古代文字
 22 ノモリ: スカイ・ストーンを守る者
 23 星の子供たち: 地球外生命体の痕跡
第5章 失われた科学テクノロジーのオーパーツ
 24 すべては存在した: 古代エジプト・中国の最先端技術
 25 ファラオの光: 古代エジプトの電気
 26 スタタウサの驚くべき遺物: ムイスカ族の繊細な道具
 27 発生学円盤: 描かれた絵に隠された情報
 28 水晶ドクロの魔力: 太古の驚異的な加工技術
 29 インティ・ナンと「時の識者」: 世界各地に残る巨石遺構
 30 文明が滅亡するとき……
あとがき

(3)関係サイト
  http://unsolved-mysteries.info/
 ↑「未解明の謎」Unsolved Mysteries 日本語、ドイツ語、英語、フランス語の四カ国語で掲載されている。ただしより広範な情報は、日本語には少なく、他の三カ国語で詳しい。(ウィーンでの展覧会内容など) このサイトには、図書で説明されたオーパーツのうち代表的な遺物の写真が掲載されているので、読書人必見の物と言えよう。

(4)Mu感想
 過去の幾つかの読書経験からすると、大部で安定した内容だった。オーパーツという主に、通説からすると時代的にあり得ない遺物、たとえば1億年前の人間の足跡化石や、現代でも造りがたい水晶ドクロなどを、世界から集め、博物館・展覧会を企画し実行した経緯とその内容が、ある程度以上に客観的に描かれている。つまり著者らは、「こうだ!」とは言い切っていない所が多い。
 最初は世界の博物館や美術館、研究者に秘匿された遺物の貸出を求めるのだが、殆ど断られる。大英博物館は数点許可したらしいが、保険の額や、展示品に関する解釈の相違から断った、というような一節があり、興味深かった。それは、ドナやハベックがオーパーツとして解説ラベルを付けようとしても、大英博物館の学芸員が現地でチェックし「それは、単なる装飾品として、説明していただかないと契約違反です」と、なるそうな。
 それで南米を中心として現地に直接訪れ、主に個人秘蔵の物から集め始めると、紆余曲折を経て多数のコレクターに許可され、ついには「未解明の謎-不可解な世界展」を2001年ウィーンで開催できた。
 クラウス・ドナは日本人女性と結婚しており、国際的なカルチャー・マネージャーとして、世界そして日本でも美術展を多数手がけてきた。

 詳細な感想については、Muカテゴリー「読書の余香」で別途掲載する。(MuBlog: 感想文

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受信: 2007年2月 4日 (日) 23時41分

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