« 石塔寺(せきどうじ) 阿育王山(あしょかおうざん) | トップページ | ブラック・ラグーン(広江礼威)とヨルムンガンド(高橋慶太郎) »

2007年2月18日 (日)

NHK風林火山(07)真田幸隆

承前:NHK風林火山(06)仕官の難しさ

真田氏発祥の郷(長野県小県郡真田町)地図

 今夜で七回目になった風林火山。真田幸隆(ゆきたか)が山本勘助の道を開いたような気がした。番組の最後に、耳にしたのだが、真田幸隆が勘助を武田晴信(信玄)に推挙したとのこと。雰囲気的に、幸隆は確かに孫の幸村(信繁)の智将ブリの血筋を思わせる顔つき、人柄だった。

 それにしても、まさしく不遇の男、山本勘助。この回まで、なかなか糸口を見付けられなかった。ようやく、来週あたりに「軍師がいるぞ」と、人に囁かれるような男になる手筈、と見た(笑)。後世、秀吉の軍師・竹中半兵衛は十代末には周りから大層認められた、いわば麒麟児。それにくらべて勘助は、いまのところ口先だけの駄馬に見えてしまう。若旦那みたいな北条氏康(ほうじょう・うじやす)にも、命は助けられたがさんざん説教されてしまう。

 と、それが今回の勘助の妙なのかもしれない。おもしろかったのは、北条の若旦那氏康が、勘助だけに酒をのませ、自分は「心身を考えて朝にしか飲まぬ」とか。うまそうなサザエの壺焼きを勘助だけに進めて、「これはうまいが、わしは喰わぬ。生煮えだと腹をこわす」と。おおいに笑った。氏康がまるで、Muに見えてきた。私もときどき、お菓子なんかをいただくと、他の学生や秘書さんに、「先にたべて下さい」と言って、食べる様子をしげしげと眺めることが、多々あった。

 さて、晴信と信虎との親子喧嘩は、うっといなぁ。たしかに、仲代信虎の演技は絶妙なのだが、私には好ましい場面展開ではない。というのは、主人公は勘助だから、その勘助が駄馬のまま今日まで続き、その上に信虎は毎朝毎夜中風よけのクルミ割り人形だから、いささか辛くなってきた。

 多分、世の中にはああいう父子のどうにもならない、あるいは兄弟、あるいは上司部下、恋人同士、そういう人間関係の曰く言いがたい、心の綾、ずれ、すれ違い、好悪憎悪嫌悪、馬が合う合わない、いろいろあるのだろうが、そういうことは現実世界、職場やなんやらで長きにわたりじっくり見てきたのだから、わざわざ日曜の夜は、ほっこりして「さて、どんな謀略戦」と楽しみにしているのに、……。ああ、愚痴をいっちゃ、おしめぇよ。
 よいですよ。そのうち、信虎父ちゃんは今川に売られていくんだから。その追放劇まで、我慢我慢。

 というわけで。
 ただ、真田の元で、勘助が軍師の本領を発揮する前夜、そういう設定がなかなかよかった。いや、そういう史実を疑っているのじゃない、山本勘助不在説がちらっと、脳をかすめただけ。
 以前申したが、勘助は塚原卜伝に剣をならったとの噂。このエピソードはないのだろうか。最近の勘助は馬術も剣術も、なにやら頼もしく見えてきた。

|

« 石塔寺(せきどうじ) 阿育王山(あしょかおうざん) | トップページ | ブラック・ラグーン(広江礼威)とヨルムンガンド(高橋慶太郎) »

NHK風林火山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NHK風林火山(07)真田幸隆:

» 風林火山 晴信初陣 [ねぇ、しょーP、こっち向いて♪]
間者って何じゃ?。忍者?。 今週、勘助は北条氏康の間者になったみたい。板垣の間者はどうなった?。 諸国の情勢を北条に伝えるのが仕事なのかな???。 勘助「恐れながら某…欲などはござりませぬ。」 氏康「恨みもまた人の欲に過ぎぬ。己がしがみ付く欲じゃ。…欲に目が眩めば真の敵は見えぬぞ。…恨みを忘れて己の大望だけを見つめよ。武田の姿が存分に見えたとき、またワシの前に現れよ。」 晴信「人が己を認めぬのを気�... [続きを読む]

受信: 2007年2月19日 (月) 06時42分

» NHK風林火山(08)智将晴信と軍師勘助 [MuBlog]
承前:NHK風林火山(07)真田幸隆   小海線・佐久海ノ口駅地図  地図で見ると甲府から北北西40Kmの距離。武田(信虎)軍は八千の兵を率いて、海ノ口城を押さえに出た。対するに、海ノ口城・平賀源内(?)は約二千の自軍と、援軍二千、あわせて武田の半数四千で迎えた。  山本勘助は平賀に二つの策を進言し、結局雪の降る年末ま... [続きを読む]

受信: 2007年2月25日 (日) 21時39分

« 石塔寺(せきどうじ) 阿育王山(あしょかおうざん) | トップページ | ブラック・ラグーン(広江礼威)とヨルムンガンド(高橋慶太郎) »