小説木幡記:20070224(土)晴れて司書の景色が良い
木幡の景色も実によい
今週は会議と研究ともろもろに力をだいぶ出したせいか(笑)、土曜の朝はだるくなった。気分が悪いわけでもないし、身体が変調でもないのだが、まとまったことをする気力が湧いてこない。
しかし、青年期より大抵こんなものだった。人間は変わらないところが多いようだ、気質。
こうなると、パーツ屋行って買い物したり、本屋へ行ってあれこれ買う気力も、映画も読書も芝居も食事も、全部しんどくなる。もちろん、RSに乗ることすらうっとおしい。
なのに、MuBlogを書いている。
なにか、~、そういう気質なのだろう。
昨日は、MuBlogのデザインを少し変えた。が、途中で疲れたし、blogの変更反応がとろくって、投げ出した。しばらくなげだしたままで行こう。読めないこともない。大体、記事あたり原稿用紙で10枚くらいで(多く見積もりすぎだが)、もうすぐ1000記事になるから、3月で三年経過するから、3年間で原稿1万枚書いたことになる。普通の流行作家だと月に500枚程度書かれるそうだから、3年間で1万8千枚、~、ふむふむ、日曜作家としては、頑張ったもんだよ。(プロ:1.8万、日曜作家1万枚)
普通の流行作家でそうなんだから、MuBlogで話題にする異能の森某先生あたりだと、その十倍は書かれることだろう。ふむふむ。家中、原稿だらけにならないかと心配したが、一年あたり、10倍x6000枚x400字x2バイト→48,
000,000バイト→48000KB→48MB。単純計算だと、年間48MBだから、10年間で480MB。
なんだぁ、CDROM一枚に収まる。と、ところが、それは大百科事典並だ、お、おっそろしい、人間業とは思えない、さすが、プロだなぁ。
と、朝から一人で、驚いて、目が覚めた。
司書の景色
各地、故郷で、司書の採用試験を受けている人から知らせがあるが、今年も入った。
内容が全部記述式らしく、まともに漢字を書けない余なんかが受けると完敗だな。で、試験問題内容が小綺麗なので、メモしておく。こういう小綺麗な問題は、うれしい。だってな、馬鹿げた試験問題みると、そういう問題を造るお方や、そういう問題を出す機関を面罵したくなるからねぇ。マジメに試験を受ける人達(主に若い人)には、景色の良い、明るい問題をだしてあげないと。
当事者だけが知っているような問題を出すのは、おかしい。
馬鹿げた問題というのは、たとえば余が「バックトラックと、トラックバックとの、相違を述べよ。」なんて出すようなもんさ。答えはもちろんある。バックトラックとは、一般に人工知能とかアルゴリズムで使われている。トラックバックとは、blogなんかで使われている。……。こういう問題は情報学の専門試験では妥当でも、司書の試験には、珍問に属するだろうね。
で、景色のよい問題のメモを忘れない間に。
1.図書館法とか、著作権法に関する文の正誤判定を含めた穴埋め問題。妥当でしょうね。
2.NDCの分類番号の幾つかが、どういう分野、主題を表すか。公共図書館系では、妥当でしょうね。必須。
3.図書館関係専門用語の簡単な解説。妥当でしょうね。やはり当該業界の専門用語は知っていないとね。
以上は記述問題。
小論文も一つあって。お題は、「今後の公共図書館の発展にむけて。」これは平成18年度の公的報告書の要約を先頭に掲げてあり、それを読んでの論評、800字。
一般に、問題内容が公開物とか社会事象に属する場合は、最低でも一年間を経過したものが使われる。一ヶ月前の事象を問題にするのは、間違っているし、そういうことはない。しかし、このように要約が設問に付いているならば、昨年、最近の公的報告書を用いても、妥当だろう。
あとは、面接。
これは、そういう面接官の人の話をうかがうと、少し分かってくる。たしかに人物の見極めは難しいようだが、決める時は、そんなに悩まないようだ。ふわっと、「これ、よし」というオーラが湧いてくるようだ(笑)。受かるとか受からないとかの心配よりも、まともに人と話す、物を考える、そういう日常から「人物」は出来上がってくるのだろう。
自分が面接を受けるよりも、自分が図書館長とか人事部長になったつもりで、友人達を面接してあげると、ちょっと分かってくる。
(そうそう、専門試験問題も、解くだけじゃなくて、造ってみる経験があると、伸びる)
余のように、生来のひきこもり、頭のなかは空想、妄想、邪念で一杯だと、一瞬に「この男、ヤバイ」で落ちる。
で、物事を肯定的に捉えるのは、社会とか組織に入る時は、役に立つ。
もちろん、実際の社会とか組織は、否定的邪念が半分あるから、のほほんとしていると身ぐるみ剥がされるけどね。ただ、基本は、ほどよい正義感と、ほどよい明るさと、ほどよい肯定観。これにつきる。
難しいね。
余の知り合いには、社会的に成功した、そして人を見極める能力が余の数倍ある人が幾人かいるから、後日、伺っておこう。一度、JOさんとか、ふうてんさんに、余も面接を受けてみよう。その経緯を、たとえば、在学生達に伝えたなら、すこしは、余の役目もはたせるかもね。
しかし、世の中、遊び相手、友達としてはおもしろくても、一緒に仕事をするとなると、最低という人は結構居る。後者は、面接で落ちるねぇ(笑)。どうも、余はJoさんやふうてんさんの面接にかかると、~。
ああ、そういえば、図書館の世界には、そう言う人、常に人を見極める立場の知り合いが幾人か居る。もう、引退している人なら、忌憚なく面接の極意をおしえてくれるかもしれない。
(ただ、きっとな「MUさん、君を昔採用した面接官は、失敗だと、思うよ」と、口では言わずとも、目で言われる予感もする)
| 固定リンク
「小説木幡記」カテゴリの記事
- 小説木幡記:楠木正成のこと(2013.06.07)
- 小説木幡記:腰痛と信長(2013.05.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
採用面接試験?
私が大學を卒業した38年程度昔は終身雇用の時代だし、仰山の新卒を採用し会社が長い年月をかけて教育してゆく時代でした。だから、採用基準は体力があること、プレッシャーに強い事、集団を統率する経験がありそうか?明るい性格で前向きで新しい事に挑戦する楽天家か?何処でも寝れるか?(笑)
時代は変わりましたな~~~。終身雇用の時代は終わり即戦力になれる人材を企業は求めているかもしれない。通年採用の比率が大きくなりましたね。
企業は人なり、組織は人なり、風林火山なり。(笑)梁山泊が一番強い組織である、と、言うてはった社長がいましたな~~。
サービス業に勤めるならば、相手の話を良く聴く性格なのか?直ぐに反応できるんか?明るい笑顔を保てるか?又、会いたくなる魅力があるか?どこか完璧でない抜けたところを持てる余裕のある人物か?
色々あるんやろね~~?私は3月1日にハノイでワーカーの面接試験官をやりますが、数十人と面談します。ベトナム語も判らんからどないしょうかいな~~?と、悩んでいるところダス。
投稿: jo | 2007年2月24日 (土) 13時39分
Joさん
通年随時採用、雇用はよいですね。
それと裏腹に終身雇用もよろしいな。
一体、どうなんや、と言われそうですが。
痛切に思うのは、能力というか人柄というのは、Joさんをモデルにするとよく分かる。
社長と一兵卒と客員教授を兼業できる人は、世間にはざらにいない。Joさん一人おれば上場企業を起業できる。12人おれば世界企業になる。
日本本国統治 JO1
米国、カナダ JO2
南米全域 JO3
アフリカ JO4
中国北部 JO5
中国南部 JO6
朝鮮半島 JO7
英国・西欧 JO8
英国・東欧 JO9
インド・パキスタン JO10
東南アジア JO11
露西亜 JO12
実は、今、チンギス汗(森村誠一)を読んでいて、汗国制度を勉強していましてね。
で、ベトナムの人を見極めて採用するわけですね。言葉なしで、人を見極める。これはものすごいノウハウとして、人々に求められることになるでしょうね。
投稿: Mu→Jo | 2007年2月24日 (土) 14時00分