正月の三日目
今日であっというまに三日目に入った。これでお雑煮とかお正月料理はなくなるはずだ。
今日は早くて午前10時ころに朝食をいただいた。イタリア産の赤ワインもグラス一杯。なかなかに渋みもあってのどごしがよい。お雑煮の黒砂糖を調理ハサミで切ったが岩のように固かった。
昨日二日の夕食はカニ鍋と、あとで雑炊だった。今夜はなにかわからない。三日間も御馳走たべたのだから、夕食は、お茶漬けかもしれない。
昨日二日は、「相棒」のDVD、第二編を見た。切り裂きジャックの日本版だった。犯人の俳優をどこかでみたな、と思ったら、たしか功名が辻にでてはりました。誰とは言えない、ミステリー。
ただ、相棒に狎れたのか、昨日二編目は巻頭でほぼ犯人の予測がついた。付いたからと言って、欠伸をしたのじゃなくて、どういう風に犯人なのかと考えてみた。で、予想通りだった。いつもmoriミステリに騙され続けてきた、その訓練期間がだんだん終わりなのかも知れない。ぴたりと昨日はあてた。それも理由まで。だが、このようにすぱっと構造が割り切れるのも、作者・脚本のサービスかもしれない。
まったく、訳がわからないものだったら、視聴者は離れるだろう。で、小気味よい展開で、満足した。今日の三日目は、夜半に第三編を見ることになる。
ミステリのネタバレ話でちょっと。挿話。
31日にエドルンが帰ってきたとき祇園の農園でお茶をとった。余は珈琲、エドルンは紅茶。メニューもゆたかで、ふたりとも味に満足した。そこでの談話。
「とうちゃん、こん夏なぁ、M先生と10分ばかり雑談した」
「ほう、ほう」
「で、ほら、むかし君と見た映画で、とうちゃんが最初の10分くらいで、『わかった、エドルン!』というたら、君は映画終わるまで、終わった後も、怒っていたな」
「うん、腹たった」
「あれな、M先生にタイトルも言わずに、エドルンという者を『わかった』の一言でおこらせてしもた、と言うたんや」
「とうちゃん、わすれたわけやな、タイトルも」
「そうそう。そしたら、M先生、間髪入れずに、『それは、あれでしょう、◎▲■センス』といわはったんやでぇ。エドルン、どう思う? M先生って、もしかしたら占い師かなぁ、エスパーかなぁ」
「とうちゃん、なんも、分かるようなこと言わんかったんやね」
「タイトルなんか、まるっきり覚えてなかった。情景もいわんかった。ただ、エドルンに『わかった!』と言うた、それだけや」
「わかった、それ事情、わかったよ。M先生いうても、魔術師やない。それはな~」
「おお、なんやな」
「多分、M先生も奥さんか娘さんと映画行ってな、こっぴどく怒られはったんや」
「ああ! そうなんか、単純」
「M先生も、もしかしたら、身内にはネタバレ、ばんばんしてはるんかも」
「ええ、推理やなぁ」
で、今晩は三話をみて、これで「相棒」とはしばしのお別れ。TVのスペシャルも含めて、余は正月そうそうミステリ漬けというか、スペシャル版の相棒を4話も見ることになる。えらいこっちゃ。
で、追伸。
このあと、余はせっせと久しぶりの読書余香を記す。さっき読了した。なかなかに、よい新シリーズだった。夜までには、掲載しよう。さて、そのスジが勧める超絶のミステリ(笑)。
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