NHK風林火山(03)城とヤマセミ
甲斐に帰った山本勘助は、お腹の大きくなったミツのもとに戻るが、最初は「わしの子やない」と言い張る。そのミツを、村の青年は好いている。後の武田信玄も興味を寄せる。予告編では、信玄の父親信虎も矢を射かけるほどにミツに執心する(なぜ矢を向けたかは不明、鹿を逃がしたとおもったのか、信虎が人でなしなのか)。どんな気持であれ、正反こぞってミツに気持を向ける。
さて。風林火山が始まる前の番組で、可愛らしい小鳥、ヤマセミがちっこい身体で大きな魚を捕って、別の鳥の所へいそいそと出向く。そして、魚を振り回してパフォーマンスする。どうやら、その別の鳥は雌らしい。もちろん魚を運んだのは雄だ。
場面変わって、勘助はいろり端で、粘土か土の城の模型を作っている。そしてミツにいう。守るべき城がミツだと。こういうセリフが出ると、大抵悲劇的なことがおこる。来週が怖ろしいね。
で、最初はあくたれ口をたたいていた山本勘助が、その魚をふりまわすヤマセミ雄にみえてきた。マリシテンのペンダントが魚なのかもしれない。
ミツは、いろんな男性から正反もろもろの感情を注ぎ込まれて、困った訳じゃない。ひたすら勘助命、という風情。
やりたいことがあっても、条件がかなわないと無理なことが多い。軍師なんて職業は、なりたいと思ってなれるわけじゃない。城を自在に造れる立場を得るのは、とても難しい。勘助以外は、今のミツの心をとるにはそれぞれ苦労する(だろう)。軍師も城も、今の勘助には難しい。ミツのことだけは、お腹の子供を育てる難しさが勘助に残る。
行きがかり上、勘助はミツという女の心を盗んだ。なにか工夫をしたわけじゃない。しかし、軍師になったり城を造るにはまだ道が遠い。それをどんな風にしていくのかが見どころなんだろう。だが、ミツの心を軽く描きすぎている。
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コメント
風林火山初めて観た
やっと昨日夕方にNHKワールドで風林火山を観ました。こちらでは、夕方6時の放映になります。
武田信玄役はそのうち、生長するとかわるんでしょうね?勘助役の俳優さんは随分と男前ですね?ミツ役の女性は久しぶりにブラウン管で観ましたよ。
まだ、なんとも言えない番組です。これからやね?
投稿: jo | 2007年1月22日 (月) 13時54分
JOさん、難解なコメントですね。
まず、何回目を指しているのかがわからんから、俳優の変遷が断定てきない。
次に、私は今回のキャストを全く知らない。私に断りもなく男優や女優をNHKが決めたから、どう対応してよいかわからない。
勘助さんもミツさんも、今のところ俳優としては全く興味がわかない。前代未聞。
知っている人といえば、そうだね。千葉慎一さんと仲代達也さんと、勘助の大叔父くらいかな。
こまっております。
そういうことで、では。
投稿: Mu→Jo | 2007年1月22日 (月) 16時56分