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2007年1月19日 (金)

小説木幡記20070119(金)なにか暗号

 昨夜は、なにか突拍子もなく黒PCでTVを付けたら、デンゼル・ワシントンの、クリムゾン・タイドとか、なんとかという原子力潜水艦映画だった。クリムゾンといえばリバーとかいう映画が昔あって、とてもおもしろかったなぁ。あの続編があるようだが、ミステリチックで暗くってイケル。映画で犯人あてするのは好きだけど、クリムゾン・リバーは直前まで分からなかった。まさか、あいつが! こういう意外性を人類は見付けたんだ。

 意外性と言えば、昨夜の潜水艦物語は、潜水艦の中だけであれだけ時間を持たせることができるのだから、よい出来映えなんだが、すぐにレッドオクトーバーなんかを思い出してしまう。それはそれとして、手続きの理屈っぽさがたまらぬ。これが男達の胸を熱くするのだろう。

 艦長と副長が対立したとき、命令系統はどうなる。当然、艦長に権限あり、即「副長を逮捕、監禁せよ」となるところだが、ここがそうはならない。副長に力があるというよりも、原子力潜水艦での核兵器使用にあっては、艦長に対して副長が同意しなければ、核のボタンは押すことが出来ない。というのが、映画の状況設定だった。だから、核兵器使用規定に反した艦長を、副長が解任し、逮捕監禁した。

 と、そこで終われば世話ないが。この後が続く。それは冒険映画の常套手段で、まずまず。

 昔から、船舶(ないし宇宙船)での反乱劇は映画や小説によくなった。ここで、副長の力が状況によっては艦長と同格という設定が実に興味深かった。
 それ以外に、次々と下される海軍からの命令書が、それを正しい物と判断するに際して、金庫に入った暗号ブックとの照合や、それぞれ担当者が中身に同意するプロセスもおもしろかった。
 また、核兵器使用のキーは、艦長とも副長とも異なる、兵器担当大尉が握っているのも分かった(当時の状況設定)。

 今はどうなっているか知らないが、キーや暗号ブックが金庫に入っていて、いちいち担当者が開けなければ使えない。もし、艦長や副長や兵器担当先任仕官が同時に負傷ないし死亡したとき、艦の行動にはものすごい制限が加わってしまう。核兵器を搭載しているからだろうか。明確に人間、士官をキーに割り振っている。人間鍵だな。

 昔から、戦争とか軍組織は、いろいろ奇妙なルールを生み出してきた。娑婆では使えそうもないルール(即逮捕監禁、解任、……)が多い。戒厳令なんか最たる物だろう。今夜も、核兵器の守役が世界中の首都で、海底で、空で、塹壕で、そのルールを諳んじているのかも知れない。なかなか、震え出すと、止まらない怖い世界だ。活断層の上に住んでいる場合は、10年とか、100年とか、1000年先という余裕があるが、大統領とか首相とか首領は、よく安眠できるものだ。政治家、最高権力者は人ではつとまらない。

 余の自宅近所に、実は活断層があるような。最近そういう本を流し読みして、怖くなったんだが、昨夜の映画の方がさらに怖ろしい内容だった。

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