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2006年12月21日 (木)

小説木幡記:2006/12/22(木)

 夜になった。
 今日も葛野でいろいろあって、木幡で記すなり。

 久しぶりにJoさんからコメントがあった。この一週間以上記事を掲載していないので、余がくたばったとでも心配してくれたようだ。いや、おもしろがったのかもしれないが、人の心底はわかるはずもない。本人にもわからないものだ。
 要するに師走ですと、応えておいた。なにかしら繁忙きわまりなく、息をする暇もない、といいながら、今日はゆっくりできた。

 倶楽部の機関誌Truthの印刷日だったようで、倶楽部員が朝から屯所につめていた。
 昼頃、飛行機が少し遅れたようだが、遠来の客二名が部屋に現れた。たとえようもなく久しぶりの客だった。
 話している最中に、経理局長がきて「プリンター、が」と報告あったので、急ぎ屯所に行ってみると確かに印刷不可になっていた。いくつか試してみたが、おそらくインクが無くなったのだろう。(新品のはずだ、という証言があったから、余は困り果てた)。
 客達とは午後一杯約束があったので、余の予備のプリンターを手渡すことにした。気は優しくて力持ちの局長に来てもらって、プリンターを屯所にいれて、そのまま余は出発した。

 嵐山界隈を案内して昼食をとり、珈琲なども飲んだ。
 こもごも四方山話、近況、仕事、あれこれ一杯聞いた。ともかく、現在、今には満足している、充実しているようなので一安心した。
 で、対比がおもしろかった。

 一人は、暗い部屋で無口な同僚達に囲まれて、終日こつこつ仕事をしているようだ。司書採用なのだが、学芸員の資格もあって、博物館にはうってつけなのだが、職場は笑えるほど暗いようだ。それは精神的に暗いのではなくて、いわゆる余の好む根暗なオタク的暗さなのだ。えもいえぬどんよりとした雰囲気で、その者は終日その世界に埋没し生き生きしているようだ。ただ、つい鬱々しさに入りすぎると、休日などは終日無目的にドライブしてしまうところもあり、いささか危ない(笑)。

 もう一人は超遠隔地・純粋南国なのだが、表面的には暗い趣(笑)というか、陰影ゆたかなのだが、この場合は正反対で、ともかく騒がしい大学図書館にいるようだ。終日だまりこくっている雰囲気にもかかわらず、仕事は終日対話。レファレンス・カウンターなので初心者から重厚なレファレンスまで、一日中身体を動かし、口をうごかし、その喧噪のなかにとてつもなく生を味わっているようだ。そのもの学生のころ都で初めて雪をみて、感激し、学友全部にメルしたとの話、うむ、感動した。

 陰影、陰陽・明暗、ふたつの世界を同時にみてしまって、余はいささかめまいがした。
 しかし。遠いところから、はるばる訪ねてきてくれたその心映えに余の気持は和らいだ。思い切って、清水の舞台から飛び降りた気分で、500円もする珈琲をおごってあげた。二人はとてつもない喜びの笑顔を返してくれた。これは、二人の爪の垢を煎じて、葛野付近近辺の者どもの口をこじあけて飲ませたい所である。

 というわけで、駅まで送り、ふたたび余は葛野に舞い戻った。
 それから、やおら執務に再度はいった。
 というわけで、今日はいろいろあった。

1.人事狂乱
 ここ数日、めったやたらに人事報告が卒業生その他からあった。失意、希望に満ちたもの、茫然自失の態、さまざまだった。どれも余がなにか口を挟むべきものではないともいえるが、それぞれ祝辞、引導、叱責、罵倒、メル返した。やはり、罵倒メルが一番気持よい。余は、元来根暗なので、時折、罵詈雑言を人に世界に返さないと自壊するようだ。
2.プリンター
 黒インク消耗事件は謎だった。証言を聞いてみると、まったく密室黒インク忘失事件で、謎が謎を呼び、今夕今夜の葛野屯所はどんよりとした闇に覆われていた、のであった。屯所の関係者達もみなみな透き通った幽鬼に見えたのは、余の錯覚錯視なのだろうか~。
3.構想
 そうそう、小泉佐保シリーズ第五作は、本日嵐山を案内していて、想がかたまった。妖女と悪魔払いのバトルにすることにした、うけけけ。いかにもそれらしいキャラ設定も今日の内に出来上がった。完成は2008年夏じゃな。

 そんなわけで、今日も過ぎ去った。ああ、忙しい、充実した一日だった。

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