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2006年12月 8日 (金)

秋の雨:小説木幡記2006/12/08

1.ここ数日ココログ(ニフティー社)の編集機能が止まっていたので記事がお休みになった。
 昨日木曜の午後にやっと動くと思ったら、動くには動くのだが、事前に予定されていたデータベース分散処理とか、その他新しいサービスが直らないままに、結局もとに戻したとのこと。ニフティー社は約50時間保守機能を停止して巨大なシステムを更新しようとしたが、不成功に終わったようだ。
 こういうことに目くじらはたてない。そういうもんだと思う。システムは巨大になると机上の計算通りには動かない。コンピュータのような、比較的合理精神を基本にして、段階をおって作業を進める世界でも、対象が規模を越えると想定外の要素が一杯絡み合って、いわゆる「計算」外のことになるようだ。
 人間の集団、組織もそうだなと、ほくそ笑んでおった(笑)。
 そんなん、世の中、予定通りいってたまるかい! 

2.昨夕も今朝も雨になった。薄暗くってじめじめしてウェットで、余のような男にはぴったりの気候だ。
 もともと全天候タイプ男だから、台風嵐旱天北風寒冷炎暑、どんな天候でも大して影響はない。ただ世間にあわせて「暑いですね」「寒いですね」「じめじめしますね」というだけだ。それくらいの智慧はもうある(笑)
 じゃなぜ「ぴったりだ」なんていうセリフを吐いたかというと、簡単だ。全天候タイプ人間だから、どんな外界でもよいのだが、それぞれにそれぞれの観察というか照覧に対する反応はある。雨なら雨の風情、風なら風の風情に、それぞれ「ほお」とか「はあ」とか「ぴったり」とか「うむ」とか「すてき」とか、反応が用意されているわけだ。

3.昨日は午後授業も終えて、稀なことに会議もなかった。
 共同演習授業の二つが締切近くになっているので、迷える倶楽部員達をひやかそうとおもったが、午前中に合計32名の受講学生(各班長、副班長)たちと目一杯進捗状態を話し合ったので、人に疲れて、午後は屯所へ顔もださなかった。余も人間嫌いになる瞬間がある。で、ひと眠りしてすっきりしたあと、ぎりぎりまでマックG5を触っていた。古代のファイルメーカのシステム改修やビデオ配信など、なかなか気持が昂ぶった。MacOSXは昨年のだからTiger という愛称かな。マックG4の方は2003年のOSXだからそろそろ変えたい。アップル社サイトでは来年早々にまたOSXが変わる様だ。
 つまりそういう背景の中で余が触っているアプリケーションは今から五年も前のファイルメーカーv5という代物だ。世間で言うと7を乗じて35年前の世界観をいじくっていたわけだ。このソフトは数年前のv7を持っていて、さらに最近はv8.5になってしまっている。なのに5年も前のをなぜ使う。
 ここにソフトウェア世界の問題と解があるわけだ。
 ちなみに余の主サイトは1997年頃の世界観で動いている。WebSTARとか往時のMac流行ソフトで。
 ここでいろいろ書くと長くなるので、簡単に記録する。すなわち。

 *ソフトウェアにも旬がある。というのか、個性を発揮した時期がある。
  その時期を越えたものは、単に厚化粧しただけのものが多い。
 *古いものが良いのじゃなくて、退化していくものよりも進化の絶頂が一番良い。
 *ソフトウェアは腐敗しない。だから10年前のソフトを余はいまだに使っている。
 *厚化粧ソフトは、ほとんど素人さんむけの目くらまし。
 *厚化粧ソフトは、ほとんど旧発想で新世界を乗り切ろうとする無理がある。
 *マックでいうなら、マックOS8.2前後(詳細にはしらべないと?)が絶頂だ。
 *MacOSXで断絶と継承がある。OSXへの継承は成功したと余は思っている。

4.今朝の感慨はこれくらいだな。
 研究も、教育も、日曜作家も、そうさなぁ。
 余のある旬の時代のものを洗練化することにする。
 だから、なにも変わらない。
 変えないことにも意思と根性と洞察力と知性(笑)がいるのじゃ。
 人の心もそうだな。
 (ところで、余はいまだに京阪特急や阪急特急が空を飛ばず、地上を走ることを高く評価しておる)

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