Turboシリーズ(Delphi)
今朝は四時半に起床し、さっきM1君の入れた珈琲と、トーストで朝食をとった。このあと、またしばらく眠るつもりだ。今日は遠出するので、少しでも眠った方がよいと思った。
朝の話題は、ダン・シモンズ『イリアム』をM1君がざっと読んだ話。私はしばらくおいておく。長くて重いので、どうやって読めばよいか迷っている。それに文字も文庫本よりも小さい。
ギリシャ神話、トロイの木馬、こういう世界が未来の火星で繰り広げられる。この人のは、ハイペリオン・シリーズを全部読んでいるので、実力は最高クラスとわかっていて安心。出すたびに賞をとっているようなので、感心する。
以下は小説葛野記に書けばよいのだが、昨日土曜は思った通りに時間を使えた。木幡で書いているので小説木幡記としておく。
Trubo Delphi Professional のネット発注をすませた。
このために一時間以上時間をかけた。ようするになぜこの開発系を購入するのか、迷いもしたし、調べもしたからである。ボーランド社はこれまでずっと、Borland シリーズで販売してきた。Delphi、C++、C#、Java などたくさんのものをまとめていた。しかし数年前から、私もわけがわからなくなってDelphi7で止めてしまった。要するに大規模なソフト開発会社が使って役にたつというか、個人利用者から離れて完全に企業向けになっていたからである。
今回は、Truboシリーズという名称で個人向けのシステムを並行して出すようになった。内容は、ひとことでいうと学生、個人向けのコンパクトなものである。そしてダウンロードして無料で使えるものが基本になっている。
有料(私の場合、優待制度を受けられるので29800円)と無料の内容は、違いがほとんど無い。なぜ有料にしたかというと、そこを書こうとしたのだが、書き尽くせない。「Turbo」と書いた箱が気に入っているというのは冗談にせよ、無料でついちょっとという考えをTurboに対しては、したくなかった。
私自身の研究や開発や収入は、人生の中で30年前のTurboPascal以来、ボーランド社の出す言語系に頼っていたのだから、ファン心理というか、なにかしら寄付というか(笑)、祝儀というか、しめしをつけたかったのが事実である。
Turboシリーズによって、学生や好き者や、毎日が日曜日の人達が、人類の造り出した人工言語に親しむ機会が増えたことだろう。無料版といっても、最先端の内容で熟成している(つまり、主力のBorland Developer Studioの一部だから)ので、なんでもできる。Turboと言う名称によって、初心者や学生に対する「コンピュータ言語教育」 というゆりかごが造られるはずだ。
ともかくここ数年来のボーランド社の方向について、今回一応の決着を私自身がつけたというわけである。
昨日土曜日は、そのあとすっきりしたので珈琲を飲んで、山積する事務と、月曜日の授業三つ分の予習をすませた。「先生」だけが予習し、学生は居眠り、内職するという現実になかば笑いを噛み殺しながら、ノートや教科書をみていた。一つあたり90分の授業時間をどういう風に割り振るか、これが予習の内容だが。深奥はつたわらないものだ。わかりやすい授業は、ないのだと思う。学問、お勉強、読書、人間関係。わかりやすいものにろくなものはなかった。わかりやすいということは、無用というものなのだろう。わざわざ時間をかけることはない。もっとも、わかりやすい映画や図書は暇つぶしにはなる。
昨日土曜日は、早めに帰って、豪華な手巻き寿司をいただいた。ひさしぶりに木幡研研究所員全員が集まった。自家製卵焼き、ブリ、ひらめ、海老、貝柱、つけもの、でっかい海苔、ワイン、……。またりん翁がずっと不在なのはしかたない。
そのあと、全米でヒットしているという超常アドベンチャーDVDを一つ見た。兄弟が父親を捜して全米を旅行するという内容だ。「スーパーナチュラル」というて、ものすごく怖かった。白い服を着て夜の道に立ちつくす綺麗な女性、これが怖ろしい。「狩る」という言葉が一杯あった。兄弟は一種の悪魔狩り、ハンターなのだ。なぜそうなったかが、第一話にあった。なんとなく、やみつきになりそう。
そのあとTVで、藤枝梅安を鑑賞した。ふんいきが善く出ていた。
さて今朝。
そろそろ眠りましょう。よい朝でした。
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コメント
しかしながら「Turbo」というブランド以外は BDS 2006 の機能分割版でしか無く,
中身は全く変わっていません。製品の中身は変わっていないのに「個人利用者から離れて完全に企業向け」
という捉え方が出てくるという点でマーケティングに失敗していたのだと思いますが,
技術的な視点からすれば中身が変わっていないのはわかるはずなので,
失礼ながら,マーケッティングに踊らされていらっしゃるのでしょう。
ですから,すぐに Turbo にも失望されると思います。
そういった,技術的視点ではなく,他人の意見,DM/CM, ブランドで製品を決められる方は,Microsoft 製品を使った
方が,心理的にも安心するかと思いますよん。
もし,まだ Delphi に思い入れが有るのなら,買うだけではなく,使い込んで,不満を開発元に伝えましょう。
金を払うよりも,その方が貢献になるものです
投稿: とおりすがり | 2006年11月 5日 (日) 14時54分
とおりすがりさん、コメントありがとうございます。
おっしゃること随分うなずけるところがあります。つたない記事に、未知の方が気にしてくださることは、blogのよさですね(笑)
さて、存念を追加しておきます。
Pascalが好きなのと、MSはかつても今も、純粋にアプリケーションしかさわったことがないので、しんどいです。
ワープロは一太郎、Pascalはボーランド。こういうノリなので、まあ、仕方ないですよ。
Turboというブランドが好きなのです。中身が一緒であることは存じております。PascalしかさわらないのでDelphi7で充分間に合うわけです。
だから一時間迷いました。
で、買うことに決めたわけです。
もし学生や若い人に勧めるならExplorer版の無料を当然奨めます。
なお。
情報量の問題からも、今後TurboDelphiがある限り、単品で行くと思います。あれもこれも、年に何回も迷いますが、最後の真髄はもっとも長年慣れ親しんだ単品というか、一剣に頼ります。
情報は言語系は、大量にあると疲れます。私は今回以降、言語系については、Pascal系だけに、再度絞るわけです。
それから。
「失礼ながら,マーケッティングに踊らされていらっしゃるのでしょう。」
このお言葉もうなずけます。ただ。踊らせられるほどの夢をブランド「Turbo」に抱いた。そういうことです。
言うじゃありませんか。踊る阿呆に見る阿呆。どうせアホなら~。
投稿: Mu→とおりすがり | 2006年11月 5日 (日) 15時52分