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2006年11月19日 (日)

雨の飛鳥紀行 {益田岩船、高取城、酒船石遺跡}

 晩秋、日曜の早朝に思い立ってKohataRSのハンドルを握った。
 いつもの突発的な、激情にかられて(笑)の行動だった。
 何事も、綿密執拗に計画を立てるわりには、実行するときは、ある日ある時、あっさり突然やってしまう。

要件
 行き先、飛鳥一帯。(地図
   (「明日香」と書くと明日香村だが、「飛鳥」だと関係一帯と定義しておく)
 出発が午前5:30、帰還が14:00。
 所用時間、九時間三十分。
 距離往復、220キロ。
 経費、14020円。

    ミニサンドとお茶とチョコ:450円
    昼食おろし蕎麦:1080円
    昼食後の珈琲:400円
    酒船石遺跡入場料:400円
    万葉文化館駐車代:500円
    酒船石遺跡現地関係資料五冊:2500円
    高速道路往復:6400円
    推定ガソリン代(リッター13キロ、@135円):2290円
    合計=14020円
    (ちなみに、一時間あたり1400円程度になる)

感想
 非常に充実し、満足感が高かった。今から入る日曜の夕風呂は格別に極楽だな。
 一般に今日は雨だった。しかるに! 益田岩船も高取城も酒船石も、それを観察している間はすべて雨が止んだ。走行中はずっと雨だった。

さわり(目次)

1.益田岩船(ますだのいわふね)

益田岩船全景
 大昔に、松本清張の『火の回路』を読んだり、当時のTVドラマを見ての影響だった。一度、20代に行ったはずなのにやはりなかなか見つけられなかった。小学生に「ぼん、益田の岩船はどこにあるんや?」と聞いて、やっとたどり着きました。一体、この益田岩船はなぜ隠れていたのだろう?

2.高取城跡(たかとりじょうあと)

高取城の紅葉
 中世の山城としてつとに有名です。昨年でしたか、大規模な石垣改修を高取町が行ったようです。城全体は、起伏があって昔の山城の規模の大きさがはっきり分かりました。現地の写真で見ると、明治の始め頃までは天守閣があったようです。酒船石の断片が石垣に使われているとか言う噂があるのですが、Muは今日それを発見出来たのでしょうか?

3.酒船石(さかふねいし)と亀形石造物
 酒船石遺跡(1)亀形石造物
 酒船石遺跡(2)岡の酒船石

酒船石のフライパン
 上述の松本清張作品の大テーマでした。何故こんな形をした石が明日香・岡の丘の上にあるのだろう。そして20世紀末から21世紀初頭には、酒船石の直下に日本離れした石床の「亀形石造物」が掘り出され、整備されました。雨上がりの中、酒船石は以前と変わらず丘に鎮座していました。Muは、今回「酒船石はフライパンを兼ねた調理台説」を打ち出す予定、かな?(トンデモ・笑)

4.酒船石遺跡関連図版

飛鳥の宮殿/明日香村教育委員会編
 これは上記の3に含めようと思っていましたが、整理しているとその五冊が素晴らしい図版に思えてきました。酒船石の歴史がわかり、また最近(平成17年12月刊行)の『飛鳥の宮殿:古代都市飛鳥を探る』図録4、は飛鳥全体のいくつもの宮跡をわかりやすく書いてあり、おもしろい物でした。こういう文献図録は現地で調達するのが一番確実なので、思い切って酒船石遺跡入口で全部買ったのですが、五冊で2500円、良い買い物でしたなぁ。

5.薮そばの辛口・おろし蕎麦

お品書き:辛口おろしそば
 京都府民としては、奈良県でお金を落とす責務がないので、はるばる伏見大手筋までもどり、まずは「鳥せい」に行ったら、午後1時というのに満席! 付近には観光バスまで数台うろうろしている始末。思いあまって、周知の薮そばにいき、超絶美味の「おろし蕎麦」をいただきました。まさしく塞翁が馬の境地。

*では、飛鳥紀行20061119をお楽しみに。

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コメント

日本は動くと金がかかる!

 高速道路は社会インフラだから、米国のように無料にすべきですね!ガソリンも値段が高い!

地味な古代史の研究をするのに、金がかかり過ぎます!(笑) え?蕎麦とかコーヒーとか、サンドは自宅で製造して持参すれば、安く済む?

 ま、このあたりは個人の生活スタイルですから、他人が文句を言う筋合いではない。

ところで、酒船石、岩船ですか?亀かスッポンの風呂桶みたいな例の奴ですね?

 石像物は日本では九州の筑紫の君の磐井と飛鳥のヒノクマと斎明天皇の酒船石、亀桶のあたりですね。私は最近、韓国ドラマに興味が有りますが、古い時代の朝鮮半島の村には石像物が多く、村の境界に存在していた事実を調べています。

ヒノクマも渡来人の集落でしたし、酒船石の斎明天皇の場所も近いですよね?石像物と朝鮮半島の関係を調べないと・・・・、と、最近特に感じています。

投稿: jo | 2006年11月20日 (月) 09時42分

Joさん、おはよう。
 交通費がものすごい額になったので、こういう趣味も無収入になると年に一回できるかどうか、悩み出しましたよ。

 渡来人のことはJoさんの薫陶よろしく、百済、新羅、高句麗と、滋賀県と奈良県とを考え出しました。
 Joさんの滋賀の親戚での葬式風景が強烈な印象ですね。

 ヒノクマ。
 いろいろ各地にあるようですね。日本は三韓二倭(蝦夷という一大勢力)の中にあったんですな。

投稿: Mu→Jo | 2006年11月20日 (月) 10時02分

あれっ?どうして高速道路代が6400円にもなったんですか~?

 奈良から宇治に行く場合、京奈和自動車道の700円だけしかかからないはずですが・・。
 奈良市内からだと飛鳥まで、一般道で1時間ですよ。よっぽど、飛鳥には早く着けるんでしょうねぇ。

投稿: wd | 2006年11月20日 (月) 16時27分

wdさん、京奈和道路と24号線経由だと、飛鳥の奥まで片道2時間半~3時間、実測かかります。午前5時過ぎなら行きは2時間少しでしょうね。
往復で約5時間

当日使った往復6400円(間違いで6200円でした)ルートは、西宇治IC、大山崎経由、近畿道、~不明~、南阪奈、橿原、飛鳥です。ところが4回料金所を経由するので馬鹿馬鹿しいほど高くなります。1500、700、500、400→合計片道3100円。これだと、一時間半ですね。
往復で約3時間

以上です

投稿: Mu→Wd | 2006年11月20日 (月) 20時51分

先輩

 一時間を二千円で購入したという話でっか?これも、人生観の話になるからとやかく言わないけど、蕎麦が2杯、往復で4杯食べることが出来ますな?

千円というのは、ベトナムでは約10万ドンですな。二千円は20万ドンと言う事で、ベトナム蕎麦(フォー)が現地では高くて2万ドンだから、20杯食べることが出来ますな。

投稿: jo | 2006年11月20日 (月) 22時47分

Joさん、おっしゃるように人生観の違いですね。
 飲み歩きもしないし、スーツも靴も10年に一着、一足、海外旅行もしないし、車は最下層大衆車だし、家はボロだし、散髪も自分でするし、日曜は家を出ないし~。そういう挽歌的男の意地が、蕎麦に収斂しておるのです。常連の某蕎麦屋での「鴨なんば」は季節限定1300円です。

 あれ、そうだ。高速道路代金の話ですな。
 これは間違ったサービスですね。やくざのぼったくりとかわりはない。道を走るのに関銭とは、まるで中世。そのうえ、各地各団体が関を細かく割ってとるから、これじゃ日野の富子なみの暴利。高速道路関係者に未来はないねぇ。
 だけど走った。

 疲労を避けるためでした。こういう撮影調査はなれているので、予測したのだけど、思った通り。益田岩船も高取城も若干酒船石も、徒歩坂道の連続。ビデオには私のゼイゼイ息づかいが残りました。体力ないのに体力勝負ですね、山の中の旧跡撮影は。

 だから混み混みの一般道(奈良県南北の混み具合は最悪なんです)で往復5~6時間よりも、空き空き(京都南まで来ると地獄、大山崎で宇治に入ると極楽)往復3時間を6千円で買った、そういうわけです。

 説明がくどくなりましたがJoさん。往復新幹線「のぞみ」がよいか、深夜高速バスがよいか。その選択とおなじですよ。

投稿: Mu→Jo | 2006年11月21日 (火) 05時18分

(169号線)

 奈良から飛鳥へ行くときは、24号線は使いません。桜井まで169号線を走ります。
 途中、崇神天皇陵や景行天皇陵や大神神社の大鳥居なんかも見え、ドライブとしてもいい道ですよ。169号線は、行き帰りとも混んだという記憶がありません。

 今度、お時間がある時には、169号線の道を試してみてください~。

投稿: wd | 2006年11月21日 (火) 08時07分

wdさんもjoさんも、ものすご拘りのひとなんだなぁ。
 つまり「隣県へ行くのに6000円も高速道路で贅沢するなんて、許せぬ」の心、と見て取りました。
 つまり。Muなりの理屈があるんです。

1.疲れると事故を起こす。まして雨の飛鳥紀行、山中で足を踏み外さないように、緊張につぐ緊張。これで混雑の一般道を走ったら帰りが夕方になって、疲労困憊。事故も起こしやすい。
 それを避けるための6000円。

2.件の169号線は、あはは、行きつけの道路です。それこそ、wdさんが未生のころ、20代前後のMuは時にバイク、時に自動車で京都嵯峨のからひっきりなしに通った道。三輪の大物主さんや崇神さんに面会するときは当然この道です。行きつけの珈琲店も天理あたりに決めてあります。
 しかし当日は。飛鳥だった、高取城、益田岩船だった。169だと、どうしても気持が大物主さん、景行天皇さんに傾くじゃないですか。これを避けるために、あえて難波まわりの道を通ったわけです。二上山麓、竹ノ内街道トンネルを抜けたら當麻だった! こりゃ絵になりますで(笑)。

3.というわけで、頓狂な振る舞いを見せるMuは毎年毎月毎日、いろんなところで「アホかいな」と不審がられるわけですが、内在的論理は結構あるんです。
 しかしまあ、時々言われて「ハッとする」こともあって、その時は無口になります。今日は無口にならない。確信犯の6千円、大贅沢の心。

投稿: Mu→Wd | 2006年11月21日 (火) 09時25分

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