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2006年11月 7日 (火)

受験問題:無為と充実との境

 自分が無為と感じるか、人が無為と観るのか、迷うわけではないが、ついふふふと思うことがある。昨日月曜日のことだった。

 1限目はあれこれの末にネットワーク・モデルを教科書図版で指定して、そこに前期グループ(5名前後)で三ヶ月過ごした自分達の班の相互連絡通信状況を当てはめてもらった。階層型、星形、合成、カオス(笑)、と最初は悩んでいたがついには9割以上の学生がそれなりに、客観的な図を返してくれた。
 全く孤立したノード(個人とする)とか、ノード同士が薄い薄い点線で結ばれたものとか、眼をおおう惨状じゃなかった面白さだった。同一班だった学生が、相互に別々のモデルを書いているのが一番おもしろかった。たとえば、一人が指揮系統のはっきりした完全階層タイプのコミュニケーション経路図なのに、他の者はノードがリンクしない孤立というかカオスのような図を出してきた。一つのことが各人には別々の像を結んでいるのだろう。

 2限目は数回先をみこして、少し複雑な文庫本のネタ(標題紙、カバーなどのコピー)を配布して、それをみて図書の目録を造りなさい、と指示した。いまさらコンピュータ目録じゃなくて、紙に目録を書きなさいという指導を、余自身ふふふと笑っていた。そのまえに解説は先回から続けていたのだが、なかなかに新規に目録を造るのは大変なようだった。そこでまたふふふと自笑した、「まだまだ、余も役に立つかもな」と。
 「日頃生意気な学生達ができないことを、余はできる、ふふふ」と。

 昼は会議が入っていた。あさりみそ汁と、安い五目ご飯弁当をかきこんで、参加した。非常勤講師採用の打ち合わせとカリキュラム、だった。余の関係科目とは無縁な打ち合わせだが、参加しないと会議が成り立たない。それに、この会議はあっとほーむなのでストレスがない。

 終わると直ちに準備して、裏門からぽたぽたとお隣さん大学へ向かった。そこで各々四人の班長からプロジェクト進捗状況を個別に聞いた。うまく答えられない班長にはきつくののしった。うまく答える班には甘く接した。それが最良とはまったく思っていない。ただ、世の中の姿を披瀝しただけ。ただし鬱の班長には、それなりに対応した。だってな、教師なんだから。教師は医師を兼ねておる。

 で、ふたたび葛野にもどって、別館へ行き所定の部屋、所定の椅子に座って判子ぽんぽん。少しく担当チーフと打ち合わせをした。

 部屋に戻ってソファに座った。それから六時ころまでぼんやりしていた。
 六時ころに予定通り卒業生が別件で来てくれた。しばらく報告を細かく、詳細に聞き、終わったところでカステラの残り(半分は昼に余が食べていた)を出して、近頃話題の小説話をした。案の定爆笑話になってしまった。帰って行った。
 また、ぼんやりしていた。

国語の受験問題

上記の文から、著者はなにを「無為」とし、はたまた「充実」としているのか。著者の気持ちを想像して、無為と充実について400字以内でまとめよ。

ヒント 冒頭文で著者は、二方向の視点(自分と他人)を導入している。

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