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2006年10月 9日 (月)

紅茶瓶とまたりん

紅茶瓶:French Blue(Earl Grey)&THE DES Voyageurs

紅茶瓶:French Blue(Earl Grey)&THE DES Voyageurs
 いつごろからかしらないが、紅茶の入った薬品瓶がある。色も綺麗だから、中が空になったら私の小物入れにしようと狙っている。French Summer Teaと小さく読めるから、仏夏茶とか、おフランス・夏のお茶、とか言うたらよいのだろうか。するとこの初夏にはいってきたのかもしれない。

 ブランド物なのか、なにかもわからない。気にならない方だから。パソコンのCPUとかメモリとかハードディスクになるとメーカーとか型番とか、あれこれ細かくマニアックなまでに気になるが、それ以外は白も黒も全部まとめて灰色になってしまう。
 瓶のラベルの下には「Mariage Freres」と読めるが、おフランス語はとんと苦手なのでカタカナ表記すらできない。同僚にフランス文学の先生がいるから、正確な発音を教えてもらおうともおもったが、あはは、耳慣れないから聞き取れないだろう。
 ただ、小学校のころ極端な化学少年だったので、あばら屋の一隅にミカン箱(注:木製の、縦横幅60x30センチ、高さ30センチ程度の長方形の箱:昔はミカン箱で相互に会話が通ったが、現在は古語に近い)をいくつも重ねて実験室を作っていた。そこには上皿天秤、メスシリンダー、ビーカー、フラスコ、△フラスコ、試験管、アルコールランプ、漏斗、硝子管、そして様々な試薬が置いてあった。薬品は、近所に出前に来る薬局のお兄さんに注文していた。研究資金が10円、50円単位だったので、大抵薬紙にグラム単位で包まれていた。それを、この紅茶瓶のような大小様々な薬品瓶にいれて、ラベルを貼っていた。フェノールフタレンとか、硝石とか、硫黄とか。そういう事情で、いまだに、こういう硝子瓶をみると、身内からカーッと熱情がほとばしってくる。こういう化学実験のガイドは、おそらく「子供の科学」じゃなくて、「模型とラジオ」だったかもしれない。タイトルと違和感があるが、そんな気がする。
 そんな追想よりもなによりも、こういう色付き硝子瓶は、私をいまだに夢中にさせる。早く空になればよいのだが。

またりんの遊び場

またりんの遊び場
 ところで、この薬瓶じゃなかった、紅茶瓶と故「またりん」とは全く時期がずれるわけだが、なにかしら彼にこの紅茶瓶を見せたらどんな反応をするのか、想像してみた。たとえば彼は、左下のお嬢さんお人形をめったやたらにいじめていた。なぜかわからない、猫の心。

 彼は、白物を好んでいた。母親が純白のチンチラだったからだろうか。白いシーツに顔を埋めていた。で、色つき硝子瓶だったら、きっと鏡をみて奇妙な反応を示す猫のように、最初は首をかしげ、そのうち右手(と、いうのかなぁ)でしこしことたたき、ひっくり返し、舐めるような、そんな情景を想像してみた。
 さて、どうなんだろう。

参考
  なに思うのか、またりん君
  わが名は、またりん

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コメント

先生、
 先日はありがとうございました。
 一緒に行ったお友達も、楽しい時間を過ごせたと言ってくれました。
 しばらく、パソコンが使えなかったのですが、ようやく使えるようになりましたので、また、ちょくちょく先生のblogにおじゃまいたします。
 それでは。

投稿: 羊 | 2006年10月 9日 (月) 11時59分

羊さん、あなたの卒業時はあの建物はなかったはずですが、なかなか荘厳なところでしょう(微笑)。しかしスクリーンがちっとちいさかったし、スポットライトもなかったのが、アカデミックすぎました(笑)。

この誠会のことは後日、記事にします。その時、またコメントください。

投稿: Mu | 2006年10月 9日 (月) 12時27分

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