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2006年10月27日 (金)

みんなどうしてるの心と私のいま

 私と同年代の人達は、情報源にもよるが750万人が来年あたり仕事を辞めるようだ。
 そういう同世代の人が、みんなどうしていると思う心と、そしてよく考えてみるとここ十四年近く、そういう同世代の人達の娘さん達と私は大学にいたようなのだ。その娘さん達も最年長は30半ばになってしまった(笑)。指折り数えてみると。

 人の数だけ脳があって、普通はその脳の考えることはそれぞれ別個だし、季節折々時期時期に内容も変わるだろうから、そんなみんなと共通性があるのかどうかは、わからない。
 あるとしたら。
 同年代の人達とは、「これで、人生一応スゴロク上がりだね」という気持だろう。年齢を三で割る人生時間だと、20時、夕食終わった頃で、あとはTVみるか本を読むか、続きの酒を飲むかだな。私は大抵就寝の準備に入る時間だが。
 その人達の娘さん達とは、「朝のはよから、出席とっていたね~。」くらいの共通話題しかないような(笑)。
 彼女らの人生時間はというと、だいたい午前11時ころになる。まだ昼食までにはいたっていないが、なんとなく朝のお勤めの大半をやり終えた年齢になる。
 私の午前11時ころは子供がいて、長男は小学校だったかどうか? 丁度パソコンを買って別の世界に入りかけていた時代だ。パソコンといっても、当時で50万円くらいしたから、今でいうと大衆車一台の値段がしたな。

 一方、まだ脳裏には現役学生の風姿のままの最近卒業生達は、なんとね朝の8時、まだ仕事場にもついていない。当時の私もなんとなくそうだった。職場に行っても、マイカーのことや芝居見物のことや小説を読むことやドライブすることや、要するに楽しみばかり追いかけていたような。よくまあ、お給料をいただけたもんだぁ。

 と言うわけで、「受けた学校教育での共通の話題」という話題を最近いただいたコメントで見て、星の数ほどある脳脳脳に、どこまで共通があって、どこまで固有なのか、ちょっと考えてみたというわけ。共通性はあるのだろうか。
 ある。たしかにある。
 国内で約500~800キロ近く離れたところで、それぞれに幼少期、中学高校大学をすごしてきた同年代の者と話していると、驚くほど共通性がある。今思い出せないが、子供の遊びとか、迷信にそれがある。
 卒業生達との共通の話題は、授業内容とか、授業方法に限定されてくる。ときたま、読んだ本とか、失踪した同級生とか(笑)、そういう話題で盛り上がる。

 ここで話が一転して。
 「貴様と俺と~は、同期の桜」という軍歌がはらはらと脳を流れていった。
 同世代も同期なら、授業した仲も同期、してみると職場で一緒だった連中も同期の桜。
 その桜桜がはらはらと散るのを眺めながら、余生を花見していくのだろう、な。

 また、一転。
 西行が好まれるわけだ。
 願はくは、花の下にて春死なむ。 そのきさらぎの望月のころ。
 季節はずれのオチだった。

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コメント

心なき身にもあはれは・・・

 750万人がいきなり来年引退、ではありますまい。
昔、企画部調査課みたいな部署で1年半、毎日業界新聞の切り抜きをやってました。
調査というのは継続が大切なのですね。
ず~っと見ていると(変化)が見えてくるのです。
いくら日経産業新聞が大袈裟にトップページで報じても(これはガサやな)とすぐに分かるようになりました。
(ニュース・ソースが書かれていないのは大抵ガサなのです)

 そういう時期に、日本では毎年何人生れているんやろ?と気になりました。
つまり新学期入学セールなんてのもありまして、お客さん何人や?
は気になるわけです。
当方のおぼろげな記憶では、団塊の世代は、4年間くらい、毎年200万人以上でした。
年齢でいうと今、53、54、55、56歳の諸君です。
今は少子化と言われますが、それでも毎年100万人は生れていると思います。

 せんせえ、100万人ですよ!!
毎年、そんだけ生れてきはる。
お客さんいてはるやないの・・・。
お~っと、これは学校の先生には釈迦に説法、でしたなあ。

投稿: ふうてん | 2006年10月27日 (金) 09時25分

ふうてんさん
 そうですか。数年かけて600万ほどリタイアするわけですな。
 いまは、年間120万人くらいでしょうか、入学年齢人口は。
 マーケッティングにうとくて、いくら聞かされても忘れます。

 百万人と申せば、関東軍100万とか、よう耳にしました。実際は70万人くらいだったんでしょうか。兵站というか、食べさすのにたいへんですな。と、横道。

 昔、Joさんに聞いたんですが、企業ってよく潰れますね。あれ。縮小してもダメなんかな。それと、リストラは双方にとって大変だけど、給与半額で隔日勤務なんてどうでしょう。

 もっとも、十年、二十年っと働かなくても診断書・新規病名の更新で、給与をまるまるもらえるぼろい役所もあるようでぇ。探せば、楽に生きる道はあるようですね。

 で、団塊世代。一挙に町にあふれて、どうするのかな。いくとこ、あらへん。

投稿: Mu→ふうてん | 2006年10月27日 (金) 13時01分

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