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2006年10月20日 (金)

JR、しかし国鉄の風景

遠ざかる列車
 この遠ざかる列車の写真が気に入っている。木幡研のディスプレイの背景画にしているから毎日眺めている。ここでは列車が小さくならないようにトリミングしたが、オリジナルは19インチ画面一杯にしても精細度は変わらず、左右上下もっと空間の拡がりがある。
 どこで撮ったのかは、わすれてはいないが、なんとなく記す必要を今朝は思わなかった。いずれなにかの記事で詳細な地図とあわせてウンチクを傾けることだろう。

 列車はJRだ。電車とか汽車と書かなかったのは架線もないし、煙突もないからだ。たぶん、ディーゼル気動車とかいうのだろうか。古い。
 駅舎に人影はなかった。花が並んでいて散水した跡がホームに見えるから、だれかが丹精込めているのだろう。列車は出たところなのに、ホームに人影がない。降りたのは私一人だった。
 単線の、田舎の、鄙びた駅風景だ。

 懐かしい。この駅、この列車がではない。いやそれも懐かしい。懐古する過去の重層的記憶にこの情景をみつけ、たとえようもなく懐かしい。21世紀前半を晩年とする私には、こういう田舎が単線が、むしろ「国鉄」と言った方がよいような、こういう風景が限りなく懐かしい。
 だから、この写真は私の過去だと思った。

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