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2006年9月14日 (木)

カクレカラクリ(TV放映)/コカコーラ提供

 昨夜というか2006年9月13日、21時から4(毎日)チャンネルで、カクレカラクリという青春ドラマを見て、愉しんだ。多分、いろいろな感じ方や考え方が、視聴者やそして関係者にもあるかもしれないなぁ~と、見終わって思った。
 で、Muセンセ、あなたはどうなんだい? と、聞かれる前に言っておくと「よかった」です。
 ただし、いくつかの条件を最初にしるしておかないと、フェア、公正ではないので、前振り代わりに書いておく。これは私自身のメモも兼ねる。なぜなら明日この記事読む私は、書いている今の私とは他人かもしれない。

1.私は大抵、気に入った記事しか書かない。気に入らないことの鬱憤は書かないようにしている。書くとよけいに鬱憤が増加していくから。気に入らないことは忘れるのが一番。だから、記事投稿は自動的に「よかった」の証。

2.私はめったにTVを見ない。ただ、TVはあるし、ちっこい自動車にもサイドブレーキを引かないと見えないTVが付いている。鑑賞するのは日曜夜のNHK大河ドラマと、稀に夕飯時に背中で聞くNHKニュース。そして、帰路自動車で音だけ聞くクローズアップ現代。この程度は見ていることになる。まれに、その時歴史がうごいた。

3.何故TVをみないかというと、根が生真面目だから、お笑いが苦手。腹がたってくる。で、昨今のTVはお笑いが多いから見ない。ときどき自分自身をみていると、自然にわらけてくるので、人の提供するわらいなんて、いらん。

 前振りがながすぎた。さて、カクレカラクリ。

☆青年男女五人が田舎で一夏のミステリアスな時間をすごす。これがよい。こういう状況設定を私は好む。なぜなら私は純粋の田舎に定住者として住んだ記憶がないから、ひとのものは羨ましくなる。

☆男女5名に好き嫌いが多少あった。みんな、美男美女であるところは気にくわない。うそうそしい。特に美しい男はみていて気恥ずかしくなる。美青年は大抵馬鹿っぽく見える。私はばかっぽい男を好まぬ。女に対する鑑賞は時々刻々変わるので、あまりあてにならない。馬鹿っぽいのは好まぬが、多少ぷっつんが気に入りのようではある。

     ☆男で気に入ったのは意外というか、あたりまえだが、タイチとかいう眼鏡をかけた風采のあがらぬ、若いのに腰のまがった若旦那がとてもよかった。演出だろうと思うが、20代前後で老人ぽくどもりながらよろよろする役者のふるまいに唖然とし、はたと膝をうった。これは、これこそ新時代新世紀役者と。この優柔不断、へたっぽい演技にまず喝采。

     ☆女で気に入ったのは、これも意外だろうが、カリンとかいう美少女。このひとどこかでみたことあるな、と身の回りの学生達のスナップを眺めたが、いない(笑)。あれ? どこで? で、見つかった。『死国』という映画のDVD表紙になっている、妖しいお人形の様なひとだった。なにが気に入ったかというと、まるで漫画のような立ち居振る舞い、そのお嬢様ぶりに、目が点になった。お嬢様たるもの、このように話し、ふるまうのかと、感心した。

     △アベ君とかいう主人公らしい男性は、男前なんだが、髪が忍者風で困った。どうこまるかというと、ああいうのは鎖帷子を着て、背中に剣を背負わないと、なんとなく手持ちぶさたというか、腰がさだまらない。それに、ときどき相手を念力のような目つきでねじ伏せてしまうシーンがあるのだが、これがよく分からない。

     ■栗本君とかいう、アベ君と一緒に都会から田舎にきた青年だが、変にからだをくねくねさせるのが、どうにもきしょくって、見ておられなかった。もし現実にあんなんがそばにいたら、「あっちや行け!」というだろう。しかし、なんとなくおんな達に取り囲まれるような雰囲気だ。わからぬのう、世の中は。

     ?カリンお嬢様の妹。レイナ? そう聞こえたが。ちょっと善し悪しが判定できなかった。旅館のタイチ若旦那のことを好ましく思っているようだ。

で何が気に入った
1.最初のタイトル。カラクリっぽくてよかった。そうか、漫画カラクリサーカスを私は好んでいるから、気に入ったのはその影響もあるのかもしれない。

2.矢を射るカラクリ人形がよかった。これは以前TVで、そういう人形が現実にあるのをじっくり見たことがある。これがこのドラマでどうあつかわれるのか、どきどきして見ていた。で、さすが。よかった~。納得した。

3.田舎に、水車小屋に、お堂に、謎の文字、黄金伝説(笑)。いがみ合う両家。まさに、私が恋いこがれている状況設定ではないかぁ~。そこに、横溝正史先生怨念世界をふっとばしたような、なんと軽ろやかな一夏のアドベンチャーミステリー。

4.風、風車の回転。露天風呂。古びた駅舎。たまりませぬな。

というわけで、文句なく
~でもなかった。
 多少は傷もあった。コカコーラを飲ます婆さんがいた。蕎麦屋のようだ。蕎麦好きなのに(私が)、蕎麦は出ない。その代わりコーラが出る。これはよい。これはおもしろいのだが。問題は、私の見落としかもしれないが、この婆、いろいろ考え込んだが。わからない。分からないところが残ると、すっきりしない。もし小説ならばそれも新趣向と納得千番だが、さて、大衆の見るTVで、わけがわからない、謎が解けないとこれは、問題ですなぁ。
 しかし、主要な謎解きはあったのだから、まあよかろう。
 と、昨夜はじっくり眠れた。

結論(いま、昼は毎日論文を書いているので、少し固い表現になった)
 見終わったとき、ああ、おもしろかった、と感じたのだから良かったと思う。
 なぜおもしろかったのかは、私の場合単純だ。
 つまり、懐かしいような状況設定。これに尽きる。
 一番よかったのは、腰の曲がった優柔不断なタイチ若旦那。
 それと、青年達五人が捻れた心性でなかった。これもすっきりした。

補注
 カクレカラクリというタイトルは至言だった。

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