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2006年8月26日 (土)

茶六別館・丹後の宮津・あるいは梅安湯治

承前:天橋立

茶六別館(京都府宮津市島崎)地図

温泉(外に岩風呂)「小町」

温泉(外に岩風呂)
 池波正太郎さんによると、仕掛人梅安さんたちは、大仕事を終えると大抵熱海あたりに長湯治へでる。もちろん身を潜める意味もあろうが、やはり大枚ずっしりとした黄金を手にするからだろう。しかし不思議なのは、湯治というもの、何日も何日も美味いものたべて温泉に浸かって~。これはよほど神経が摩耗した後でないと、退屈で耐えられないだろう。現代人の私は、そのあたりでもせこせこして、結局湯治にでかけても、宿には半日しかいなかった。

広縁

広縁
 ところが、その半日がこたえられない時間だった。宇治の木幡からうろうろと車に乗って、丹後一宮籠(この)神社にお参りして、天橋立を「絶景かな」と味わって、よろよろとついた旅館が、茶六(ちゃろく)別館。姫アワビなるおつくりの、アワビ本体は当たり前としても、そのキモのおいしいこと。岩がき、はも、……。湯上がりのビール一杯で極楽浄土に行けた。あとは自然な眠り、涼しくなる頃に丁度目がさめるという、この仕掛けの巧みさ。よかったです。

 江戸の池波・梅安さんほどではないが、それなりの仕事を夏期にこなした後だから、この温泉半日はとても身にあっていた。宿の茶六別館は、うわさでは旅行会社での宮津ベストに入っているらしい。と、ひとごとのような宣伝に想うかも知れないが、たしかに、ちょっと古体のそれでいて清潔な、あざとさのまったくない、誠実な旅籠(はたご)だった。
 仲居さんが、その時は、ものすごく素人ぽくって爆笑だった。最初はぎこちなかったのに、だんだん言葉が地元(いや? ちょっと別の田舎かな?)になってきて、話を聞いているだけで、料理が美味しくなった。
 写真の風呂は、小町温泉のほうで、露天は岩風呂。男性の「太郎」温泉は、露天が信楽焼の壺だった!? 壺だから一人しか入れないが、なんとも言えない味わいでしたな。
 なお、部屋は羽衣。二階にあって、十畳+三畳で、広々としていました。至福。

参考
  茶六別館

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